「なぜこの人は分かってくれないのか?」を理解する方法!
「なぜこの人は私の気持ちを分かってくれないのか?」
「なぜあの人は僕の言っていることが分からないんだ!?」
仕事でもプライベートでもこのようなことで悩んだことはないでしょうか?
『自分は素直に、しかも何度も何度も伝えているにもかかわらず、相手が全く自分を理解してくれないのはなんでだろう?』
っていう経験、長く生きているとたくさんありますよね!
僕もめちゃくちゃたくさんの思い出があります。
既存のお客さんと電話で話していて、お客さんのためになると思って情報を提供していたら、途中で「都合悪いですので」と言われ電話を切られてしまったり。
恋人とある問題点について喧嘩になったので、解決策を示したらもっと喧嘩が悪化したり。
逆に会社の上司にひたすら怒られて、「なんでこっちの頑張りを分かってくれないんだろう」と相手の行動の意味がぜんぜん分からなかったり。
僕もたくさんのコミュニケーション齟齬に悩まされ、戦ってきました!
でも、コーチングをやって、たくさん学んで経験したおかげで、「なぜこの人は分かってくれないんだ」が分かるようになりました。
分かったからといって全ての人間関係が円滑に進むわけではありませんが、相手を理解することができ、自分の懐も1段階深くすることができます!
今回はそんな、人間関係でよくある「相手の気持ちがなぜ分からないのか?」の解決方法についてお話します!
1、問題には”事柄”と”気持ち”がある!
1つの問題には”事柄”と”気持ち”という2つの事柄があります!
まずこれを知っておかないと相手のことを理解することはできません!
例えばみなさんがスマホキャリアの営業をやっているとしますね!(仮にですよ!)
そして、お客さんにベストなプランを提案しているとします。
「お客様のライフスタイルだと、今のプランよりこっちのプランの方がお得ですよ。その理由は●●と▲▲だからです。しかもコストもこんなに押さえれて・・・」
みたいな提案をしたとします。
このプランがお客さんにとって紛れもなくベストなプランで、お客さんもそれをきちんと理解したとします!
でも、お客さんは買ってくれなかったりします!
「え?あぁ大丈夫です。間に合ってます。」って言われたりします。
”お得になるにもかかわらず”です!
そうすると、営業である皆さんは「え?なんでだよ?私にとってもあなたにとっても良い提案でしょ?」ってなりますよね?
そして、「なぜ私の言い分が分かってくれないの?」という所に行き着きます!
これが実は問題を事柄と気持ちに分解できていない典型例になります!
はっきり言って営業であるあなたの言い分は何ひとつ間違っていません!
それどころかお互いがwin-winのプランを打ち出し、素晴らしい営業マンだと思います!
ただ、これだけでは”事柄”を追っているだけなんですね!
つまり、”現状のプランでは無駄がある”という事柄だけを追求してコミュニケーションを取ったのです!
この時のお客さんの気持ちにフォーカスしてないんですね!
もしかしたらお客さんは、
「今プランを変えたい気分じゃないんだけどな〜」
「本当にお得なのか自分で考えたい」
「今は時間がないんだよな」
と思っているかもしれません!
もし、上記の内容をお客さんが感じていたらどうでしょうか?
どんなにすごいプランだったとしても、お客さんが「私の気持ち、無視されている」と思っていては買ってくれませんよね!
僕も夜に「マンション買いませんか?税金対策もできますよ」という営業電話がかかってくることがあります。
実際、話を聞けばマンションで税金対策ができるかもしません。もしかしたら営業マンがめちゃくちゃ良い人で僕のことを考えたプランを示してくれるかもしれません。(もしかしたらね)
でも気持ち的に「ちょっと今頭使いたくないんだよな」、「夜はゆっくりしたい」と思っていることが多く、一度も話を聞いたことがありません!
税金を払っているという問題の事柄よりも、気持ちがすでについてきていないんですね。
つまり、気持ちをちゃんとフォーカスしてあげることが大切なんです!
じゃあ、気持ちだけにフォーカスすれば良いのか?というとそうではありません!
例えば、恋人、仕事の上司、クライアントにひどいことを言われたというシチュエーションを想像してみてください!
そんなとき、「もうムカつく!知らない!あんなのサイテーだ!」となってしまう人はいないですか?
これは自分がひどいことをされたという”気持ち”にばかりフォーカスしていて、事柄を追えていない状況です!
相手は実は自分にとってすごい適格なアドバイスをしていたかもしれません。
ですが、それが心にあまりにもクリティカルヒットしたことによって「あの人は悪い人だ!」という思考になってしまうことってあるんですね!
そして中には、「お前は最悪だ!」と反論したりする人もいます。
でも、感情ばかりで理屈が通ってないので喧嘩が悪化してしまうんです!
2、事柄と気持ち、どっちにフォーカスすれば良いのか?
では、事柄と気持ちはどちらにフォーカスすれば良いのでしょうか?
それは両方です!
問題は必ず、事柄と気持ち両面を持っています!
先ほどのスマホキャリアの営業の話で言えば、事柄を解決してあげたあとで、気持ちの面もフォローしないといけなかったですし、
人からひどいことを言われて言い返すときも、相手がどんな事柄について話してきたのか、どの事柄を解決すれば良かったのかにフォーカスしてしゃべる必要があります!
3、相手を理解する事柄と気持ちへのアプローチ
では、事柄と気持ちを両方考えていくことの大切さは分かったけど、結局どうすれば良いのか、具体的な方法を知りたいですよね?
先ほどの例を参考にご回答させて頂きます!
スマホキャリアの営業の場合、気持ちへアプローチするためには、オープンクエスチョンをしてあげることです!
オープンクエスチョンは、相手に自由に話してもらう方法なのですが、
「ここまで話を聞いて今どんなお気持ちですか?」
「どんな印象ですか?」
「どうお考えですか?」
「どんなところがあなたにぴったりだと思いますか?」
とオープンに答えられる質問をしてあげます!
そこから相手の気持ちを拾っていってあげるんですね!
オープンクエスチョンは、相手が思っていることを話せる質問方法なので、質問された側も”自分の意見や立場を配慮してくれてる”という気持ちになりやすく、信頼関係を作りやすいんです。
では、ひどいことを言われたシチュエーションではどうでしょう?
この場合に必要なことは”言語化”です!
気持ちしかフォーカスしてない人は感情しか見えていません!
「怒った!」とか「悲しい!」とか「苦しい!」という感情しか言葉が生まれません!
なぜその感情が起きているのか、そして、相手はどんな事実を元に話しているのか、感情を切り離して考える必要があります!
相手に伝える際も「サイテー」とか感情のままに言葉を発するのではなく、実際に目に見える事象や状況を言語化する必要があります!
とは言っても言語化に慣れていない人は「だってムカつくし!」とか「だって悲しいから無理!」ってなる人もいるでしょう。
だから言語化するトレーニングをしましょう!
そのトレーニングは、”感情的な言葉を使わない”ということです!
日常から「ムカつく!」とか「ひどい!」、「悔しい!」という言葉を使わずに他の言葉でその感情を説明するように心がけてください!
そうすれば言語化能力が養われていきますよ!
ということで今回は、「なぜあの人は分かってくれないんだ!」が分かる方法についてお話させて頂きました。
全ての問題には”事柄”と”気持ち”が存在します!
その両方を交互に行き来することで相手の理解ができたり、自分の懐が深くなったりします!
ぜひ意識して生活してみてくださいね!
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