鹿島初

絵を描いたり漫画を描いたりのたうちまわったりしている。

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最近の記事

我が名は物欲の化身

山内マリコさん著「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」という本を読んだ。 https://amzn.asia/d/5vkeKrk 買い物を中心としたエッセイで、小気味良い文章で買い物好きあるあるがぎっしりと詰め込まれており買ってすぐに読み終えてしまった。 私は何を隠そう浪費家である。 基本的に労働というものが向いていないため、いわゆる「好きを仕事に」とされている側なのに労働のモチベの8割ぐらいは物欲だ。 なかでもとにかく財布の紐が緩むのはコスメ、服、アクセサリーなど

    • 自己肯定と自己否定の反復横跳び

      突然だが、あなたは自分が好きだろうか。 「自己肯定感」という言葉が色々な場所で見られるようになって数年。 この自己肯定感というやつにもう長いこと悩まされている。 私は数年前、20代半ば頃にやや本格的なうつ病を患い通院・投薬治療を受けた経験がある。もっといえば大学生の頃からその兆候はあったのだが、その時は明らかにおかしいと思いつつも力技で乗り切っていた。当時はまだ実家暮らしの学生で、自分で物事を決める力が養われていなかったからだ。 精神疾患というのはとんでもない威力を持った

      • 髪をピンクにすることで得られる「力」

        先日、美容院に行ってきた。 髪型がショートなので定期的にカットが必要なのとカラーをしているため1ヶ月半に一度ほどのペースで通っている。 ここ2年ほど髪色をピンクにしている。 正確に言うとたまに赤になったりブルーブラックになったりもしているが概ねピンクに染めており、私の髪色といえばピンクで定着しつつある。 何故髪色をピンクにしているのか? 理由は単純、ピンク色が好きだから。 幼少期よりピンクと赤が好きで、ランドセルもどピンクであった。思春期の頃には一時期「私には似合わないし

        • 「今日は何をしよう」という贅沢

          漫画家としてデビューして今年で9年目になる。 デビューしたのが大学2年生、20歳の頃。打ち切りを度々やりつつも有り難いことに長く仕事が途切れることはなく、読切も合わせると割とコンスタントに何かしらの作品を世に出している。 一時期は2本同時に連載を持っていたこともあった。3日で20Pの原稿を仕上げたら死にかけたので流石にもうそれほどの無茶はできない。 私が連載を持っていない間何をしているかというと、だいたいは新しい連載の準備に費やしている。 新連載を取るために企画を作り、キ

        我が名は物欲の化身

          ゆっくりと苦しみをもって

          エリック・サティのジムノペディ第一番が好きだ。 夜寝る前や雨で外に出ない日などによく生活のBGMとして部屋に流している。 ちなみに今も流れている。なんとなく落ち着くのだ。 普段はあまりインストゥルメンタルを聞かないしクラシックもそこまで造詣が深くない。 曲調も明るくて賑やかでアップテンポなものが好きだ。よく聞く楽曲だとラプソディ・イン・ブルーなんかは普段好きな曲と近い。 ちなみにラプソディ・イン・ブルーのことは小学生の時のだめカンタービレで知った。 しかしジムノペディは私

          ゆっくりと苦しみをもって

          一週間絵を描いてない

          一週間絵を描いていない。 最後に絵を仕上げたのが3/10のため、かれこれ一週間になる。描く必要がないから描いてないのもそうだが、なんだか描きたい!という意欲が湧いてこないのだ。毎日朝起きて散歩したり家事をしたり雑誌を読んだりなどして過ごしていると不思議とあの貪欲さが湧いてこない。やるべきことがないと人間はやる気が湧いてこないのかもしれない。 この一週間の中で絵が描きたい!!と思ったこと自体は一度あった。確定申告をしていた時だ。やっぱり他にやるべきことがあったほうが絵を描く意

          一週間絵を描いてない

          三月に真夏

          無職になり、暇を謳歌しているので最近は散歩ばかりしている。 今日行ったところは寒桜が満開で多くのお花見客が訪れていた。 気温も高くすっかり春気分で、コンビニでマカロンを買ってベンチでひとりお花見をしてきた。 思い出した。今は春だった。いや、なんならまだギリギリ冬かもしれない。 最近私の脳はずっと夏なのだ。 きっかけは「穏やかな話が見たい」と思い何周も見返している「ぼくのなつやすみ2」の実況動画をまた見始めたことだった。 それからというものの、冬の寒さに飽きていたのでよく夏の

          三月に真夏

          全ての道路をキラキラにしてほしい

          運動音痴を極めすぎて自転車に乗れない。 かなり不注意のため運転免許も持っていない。 そんなわけで私の移動手段はもっぱら公共交通機関と徒歩だ。 道を歩いてると目に入る、子供の頃から好きなものがある。 それはキラキラした道路だ。 大人になってから名前を知ったが「カレット舗装」というらしい。ガラスの廃材を舗装に混ぜたもので、資源の再利用と反射による視認性の向上を目的としているそうだ。 私は昔からこの道路が好きで見かけるたび少しウキウキする。理由は綺麗だから。それだけ。 比較的どこ

          全ての道路をキラキラにしてほしい

          架空の人間同士の恋愛模様を生業としている

          noteに何を書くものか。と思い徘徊していたところ投稿企画というものがあることに気づいたのでとりあえず乗ってみることにした。 #仕事について話そう 私の仕事は架空の人間同士の恋愛を執拗に追うことである。 わかりやすく言うとラブコメ作家だ。 今までに発表した作品が軒並みラブコメなためそう区分している。 ラブコメディとは作品のジャンルの1つであり、恋愛を主軸にしたコメディ(喜劇)要素を持つ明るい作風のストーリー作品の日本での総称。(wikipediaより引用) ラブストーリー

          架空の人間同士の恋愛模様を生業としている

          漫画家、無職になったので文を書く

          漫画家、無職になった。 鹿島初(かしま うい)といいます。いっぱしの漫画家をしているごく普通の根暗のオタクであり、先日現行連載の仕事を終えたので無職になりました。 とはいえ、別に珍しいことではない。漫画家はよほどの売れっ子でも無い限り結構な頻度ですぐ無職になる。 この空白期間も個人でコミッションを受けたり、新しい企画の準備に追われたりするので実質的には無職ではないかもしれない。多分無職ではない。 それでも私はこの期間を「無職」と呼んでいる。そうしないと仕事をせねばと焦ってし

          漫画家、無職になったので文を書く