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全ての道路をキラキラにしてほしい

運動音痴を極めすぎて自転車に乗れない。
かなり不注意のため運転免許も持っていない。
そんなわけで私の移動手段はもっぱら公共交通機関と徒歩だ。
道を歩いてると目に入る、子供の頃から好きなものがある。
それはキラキラした道路だ。
大人になってから名前を知ったが「カレット舗装」というらしい。ガラスの廃材を舗装に混ぜたもので、資源の再利用と反射による視認性の向上を目的としているそうだ。

私は昔からこの道路が好きで見かけるたび少しウキウキする。理由は綺麗だから。それだけ。
比較的どこでも見かける気がするが、子供の頃祖父の家の近くにあって通るたび嬉しかったのを覚えている。

願わくばありとあらゆる道路をカレット舗装にしてほしいのだが残念ながらそうもいかないらしい。
車のヘッドライトが反射しやすいため事故が起きやすい場所などでは有用に働くが全ての道路にこの舗装を敷くと反射しすぎてドライバーの目に良くないそうだ。何事もやりすぎはよくないということか。

自宅の廊下をカレット舗装にできないだろうか。トイレや玄関に向かう道がキラキラになったらきっと楽しい。ほぼ同じ理由でトイレの照明をミラーボールにしたい願望もある。しかし賃貸なので迂闊なことはできない。無念。

キラキラしたものがとにかく好きなのだ。
アイシャドウのラメとグリッターは粒が大きいほど良いし、ラインストーンやスパンコール、ビジューなんかも多ければ多いほどいい。
人類がキラキラしたものに惹かれるのはまだ水が貴重だった頃に水面の反射を探していた頃の名残だと何かで見た覚えがある。恐らくインターネットなので真偽は定かでない。
しかしそれよりも明確にキラキラが好きな理由に心当たりがある。

ギャルだ。平成初頭のギャル。

あの頃はとにかく派手なものが流行っていたのであらゆるものをラインストーンでデコりつくしたものがそこら中で見られた。そんな中で女児時代を過ごしたため、キラキラ=かわいいと刷り込まれているのだろう。ちなみにデコったものは基本利便性は無い。なくていい。
平成のギャルだけで国交省を作ったら全ての道を鬼ほどデコってくれるかもしれない。
どうにかして全ての役人をギャルにできないだろうか。マジかわいくね?ぐらいのノリであらゆる道をキラキラにしてほしい。

調べていて知ったが、事故防止のため高速道路の白線用塗料に特殊なビーズを混ぜてより輝度を高くしたものがあるらしい。そのビーズの元はスワロフスキー。天下のキラキラ王者スワロフスキー。とんでもないことだ。スワロフスキーが混じっている道路。素敵すぎる。
もし将来家を建てることがあったらその道路の前に住みたい。もしくは何かしらの力で家の前の道路をカレット舗装+スワロフスキー白線にしてほしい。

ああ、キラキラの道路。
キラキラの道路ばかりを歩きたい。キラキラで楽しいから。

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