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僕が「禅」を日常に取り入れている理由と視点

こんにちは。宇賀神です。この記事では、禅療法士シリーズ③「禅って何?」について綴っていきます。

①と②はこちらです。

「禅療法士」って具体的に何してるの?〜①禅に出会ったきっかけ〜

「瞑想」はどんな時にするの?に答えます。~② 瞑想って何?~

「禅」の語源

サンスクリット語「ディヤーナ」の音写「禅那」の略と言われています。(詳細はWikipedeiaさんのページをご覧ください)

僕が「禅」を理解するに至った部分を抜粋して引用させていただきます。

禅宗は南インド出身で中国に渡った達磨僧(ボーディダルマ)を祖とし、坐禅(座禅)を基本的な修行形態とする。ただし、坐禅そのものは古くから仏教の基本的実践の重要な徳目であり、坐禅を中心に行う仏教集団が「禅宗」と呼称され始めたのは、中国の唐代末期からである。

※中略※

日本においては、坐禅修行を主とする仏教宗派が「禅宗」と総称されることが多い。

僕が「禅」の考え方を学んだのは、禅宗(曹洞宗)の僧侶をされている藤井隆英さんです。(藤井さんのプロフィールは下記です)

禅ボディマインドマネジメント的「禅」の活かし方

「禅」の捉え方も本当に様々であると、僕は感じています。どこで誰からどのように学ぶかによって、言葉の捉え方は変わっていきます。

僕は藤井先生から「禅」をワークを通して学びました。藤井先生は「マインドフルネス」祖である世界的なベトナム僧侶ティク・ナット・ハン師を信奉しておられます。(ティク・ナット・ハンさんの説明サイトは下記)

ここでいう「マインドフルネス」とは、

今ここにいる私を丸ごと認め、心地よさを味わいながら気づくこと

です。これの考え方は、僕にとって腑に落ちやすいので、この考え方を大切にしています。

正直なところ、「禅」の根源自体は深すぎてよくわかっていません。言葉の根源自体を求めるよりも、「今」生きている世界において、心地よく今の命を全うしたい。そのために、僕は「禅」の考え方を採用しています。

言葉の意味を学ぶだけではなく、自分でしか感じられない体感を持って学ぶことを大切にしています。頭で考えること(思考部分)だけでは導き出せないものが多い。感性(感覚・感情・直感などの「感」)を深めていくことが、自分の人生を安楽にしていくことになると実感できたからです。

2018年。僕がパニック障害になって、どうにかして改善したかった時に出会った「禅ボディマインドマネジメント基礎講座」を通して、

心・身体・呼吸をゆるめ整える(調心調息調身)場所となりました。

僕にとっては、「心身調律」のために、「禅」の考え方を取り入れています。

僕が禅療法士として提供している「禅セラピー」は、日常で当たり前のように行っている動作である「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」から、調心調息調身を図っていく実践です。

■行:歩くこと

■住:とどまること

■坐:すわること

■臥:寝ること

僕が「禅」を日常に取り入れている理由

上記でも少し書きましたが、禅の考え方を日常に取り入れている理由は、

心・身体・呼吸をゆるめ整える(調心調息調身)場所を意図的に作る必要があるからです。

目の前で起こっていること。仕事でやるべきこと。1日6万回の思考。膨大な情報や刺激。毎日のように、1秒1秒、目まぐるしく過ごしています。

僕がHSP(Highly Sensitive Person)であるを自覚し、深く学んだことにも起因しますが。(僕のHSPの捉え方は下記)

神経的な情報処理が深いことが挙げられます。周りの人が受け取る情報量が「1」だとしたら、僕は「10〜100」受け取っているようなイメージです。だから、30分に1度は小休止が必要です。刺激のない1人の時間が必要です。知らず知らずのうちに、感覚疲労が溜まって、一連の動作や仕事が終わった後に、ぐったり倒れ込みます。

ちょっとしたことが気になりすぎて、深く捉え、考え事がとまらなくなる僕。24時間ずっとその状態(正確に言えば、目が覚めてから眠りにつくまで)だとしんどいのです。

なので、僕は「意図的」に自分の今の状況に気づき、ゆるめ整える必要がありました。パニック障害になるまでは気づかなかった、身体の凝り固まり。禅ボディマインドマネジメント講座に出会って初めて、僕がいろんなものを溜め込んでいたことに気づきました。

両腕いっぱいに抱え込んだもの(情報・感情・蓋として隠している本音など)を緩める必要がありました。

そんな僕の状況を変えてくれた考え方は下記です。

待つ・信じる・寄り添う・見守る

向き合う・深める・いつくしむ・ゆるまる

こうした言葉を深く考えたことがありませんでしたが、僕が人生で一度も触れたことがなかった要素です。むしろ上記と逆のことばかり意識していたように思います。

すぐやる・何も信じない・一人で抱える・すぐに手を出す

避ける・表面的・蔑ろにする・固める

誰も信用しない。僕自身も信用しない。誰にも本音を言わない。そう心も身体も凝り固まらせていました。1人で生きていくと決めていました。パニック障害の渦中にいたときに、そんな自分であったと気づくことができました。

今まで僕のことを守ってきてくれた「価値観」。その価値観を大きく変えることになるので、すごくしんどかったです。今まで築き上げてきたものを全部壊すことになるから。全てを失ってしまうような、この世に生きることができなくなるくらいの絶望を感じていました。

物理的に身体が起こせなくなって、1週間仕事を休んだ時に、観念しました。

待つ・信じる・寄り添う・見守る

向き合う・深める・いつくしむ・ゆるまる

を実践してみようと思いました。(僕の2年間の過程はこちらで書いて、ご紹介いただいています)

禅ボディマインドマネジメント基礎講座にて2年(半年講座を2巡)。そして、その上位講座である「禅療法士」プログラムを終了し、生前戒名を賜りました。

以前の僕のように、どうしたら心地よく生きられるようになるかが分からない。日常が忙しなくてしんどいけど、どうしたらいいかが分からない。

そんな方へ向けて、禅療法士として「禅」の考え方を応用したワーク・セラピーを提供しています。そして、僕自身が日常に「禅」の考え方を取り入れています。

具体的な取り入れ方が「禅的瞑想」となります。

最後に

長くなってしまったので、次回の記事で、禅的瞑想で行っていることについて書いていきます。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

また書きます。

宇賀神



語句解説

■マインドフルネス(mindfulness):状態

仏教用語サンマ・サティ(漢語 : 正念)の英訳が語源。
サンマ・サティは、「常に落ち着いた心の状態」という意味。
マインドフルな状態とは、今ここの自分の内側(感覚・感性の現在地)を、
心地よいを味わいながら探り続けていくということ。

■瞑想(メディテーション):方法

マインドフルな状態であり続けるための具体的な方法の部分。
世界に300以上の瞑想法があり、「何のためにやるのか?」という目的によってその方法は様々である。
瞑想とは〇〇という答えは、その人によって変わってくる。

■bosatsuマインドフルネス

待つ・信じる・寄り添う・見守るを軸にしたマインドフルネス。
仏法・禅の考え方を根本とし、自分自身を問い続ける(洞察する)ことにより、
自分の内側の状態を、心地よさと共に探り続けていく実践。
結果的に、安楽な存在になっていく。

■禅セラピー

bosatsuマインドフルネスを、具体的なワークに落とし込んだもの。
仏法・坐禅の作法をベースとした、調身調息調心メソッド。
(藤井 隆英さん主宰 身心堂Zafuプロダクト)

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