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雑感

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#エッセイ

自分軸の精度を上げるのって、なかなか難しくて。

意識的に探そうとしても、全然見えない。

例えば重く沈んで映画を観ていて、なぜか泣いたとき、

友達との話を遮るように、内側が顔を出したとき、

何も考えずに歩いていて、ふと虹が見えたとき、

気づかなかった自分が、そこにいる。

別の世界を覗くのは、人でも言語でも面白い。

"to a T"

この3単語で「ぴったりだね」。

TはT定規からきているそうで、平行線のようにぴったりということなのだろう。

日本語だとあまり思いつかない、この感覚。

宝探しが好きな僕には、たまらない。

73歳の友人

73歳の友人

今日は2ヶ月ぶりにジャズ喫茶のマスターに会ってきました。

僕の人生観を変えてくれた人です。
もう73歳ですが、友人だと思っているし、彼もそう言ってくれています。

写真は、マスターと暮らしている犬です。

ライターを始めてからマスターとは初めて会ったので、すごく感じるものがありました。

やっぱり僕は自分らしく生きたいんだなって。

人との比較も興味ないし、お金も最低限あればいい。

あとはどれ

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中学のころから違和感があった。

「植木の文章は、小説みたいやな。」

小論文を読み終え、数秒の空白に重みがつく。

多分、褒め言葉ではなかった。

でも先生は、ずっと遠く、会ったこともない人に、何かを伝えたかったのかもしれない。

「先生。

今の僕には何と言ってくれますか。」

言葉のない距離感が、心地よかったりする。

畑から声をかけられ、当てもなくついて回った昼下がり。

紫陽花は雨上がりがよく似合うと気づいた。

おもむろに草を噛んだり。

小鳥のさえずりに思わずハッとしたり。

はたまた寝転んで甘えたり。

君は平和な猫だね。