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卒業

こんにちは、うえしんです。

今日は皆さんにとても嬉しい報告があります!

卒業が確定しました!!!

とても、とても、嬉しい気持ちです。

僕のSNSでも卒業を報告し、多くの人に卒業おめでとうの言葉と暖かい反応を頂きました。本当にありがとうございます。

僕が卒業確定を知った時は1人でした。といってもバイト中の1人になっている時でした。

僕はラーメン屋のバイトで仕込みをやっているのですが、仕込みは1人で作業することが多く、たまに先輩、店長から指示があればそれをするといった感じでした。

そして、店のマスターと先輩にはたまに雑談で大学のことを聞かれたり、好きなラーメンの事を聞かれたりしてました。特に卒業イジりというか、「卒業できるのか?」みたいなのは何度も聞かれて、「卒業出来なかったらうちで働けよ?笑」みたいなことも。その度に、愛想笑いで誤魔化したり「頑張れば大丈夫だと思います、、笑」なんて言ってみたり。

バイトだけでなく、この1年は色々な人に言われました。「4年生の先輩って授業ほとんどないんじゃないんですか?」「なんで学校来てるんですか?」「先輩、単位大丈夫ですか?」「何単位残ってるんですか?」「テスト大丈夫ですか?」「留年しそうなんですか?」

素で後輩に煽られながら、その度に「頑張ってます、、笑」「ちゃんと学校行ってます、、、笑」って言いながらサークル活動や就活をしていました。

特に親からは再三言われ、「お前には大学4年間分しか学費は用意できない。留年を1回でもすれば自分で払うか退学するしかない」とまで言われました。

毎日ではなかったですが、ことある事に卒業は大丈夫か?授業には行ってるか?授業に支障がないようにバイトしてね、などと言われました。

そして、3月4日。僕はこの日、8:00からバイトでした。9:30に成績発表、11:00に卒業者発表。バイトあがりの時間はいつもであれば15時くらい。なので遅れて見るだろうなとは思いましたが、その日も先輩スタッフに「おい、お前卒業できるんけ?」と言われ、「今日の11:00にそれが決まります。」と答えました。

時間が刻一刻と迫る中、最初は緊張していなかったですが、「あと30分で決まるぞー」と煽られたり、店長も「ドキドキだねぇ」と言ってきたせいで徐々に時計を気にするようになりました。あと30分。あと15分。あと10分。あと5分。

「おい、スープあとどんくらいや?」
「あと5分くらい...」

そして、スープが煮詰まり、ミキサーでドロドロになるまでかき混ぜていたら11:00を過ぎていました。

「おい、11:00なったぞ。早く確認しろ。」
「あ、もうスープ大丈夫そうです。」
「いや、お前の卒業がかかってんだろ?」
「あ、、、。」

僕は先輩に急かされ、裏に行き学校のサイトを開きました。
「まだ時間かかるんけ?そんな時間かかるんか!笑」
先輩スタッフはいつもは嫌味っぽくいじってくるけど、その時はワクワクしながら僕の卒業報告をそばで待っていた。
「はい...サーバが混んでるみたいで...」

「一斉にみんな調べるから遅いのか...それは仕方ないな、じゃあ仕事終わったらみんなに報告してくれや。」

そして、僕は仕事に戻ったが、やっぱり自分でも気になり、キリのいいところで仕事を中断し、裏の作業場でスマホを開いた。

サイトが立ち上がった。

「卒業について」という個人宛のメッセージが来ていた。

開いた。

「あなたは卒業要件単位を修得しましたので2023年3月31日付けで卒業となります。」

ふわっと心が動いた。

こんなに気持ちが軽くなるとは思わなかった。

「あ、あの卒業出来ました。」

僕は裏で事務作業をしていた店舗マネージャーに画面とともに報告に行った。

「おー!3月31日付けで卒業になります...
わー!卒業だー!うえしんおめでとー!!」

「ありがとうございます!!」

そして、次はマスターと先輩スタッフに報告しようとしたが、店の営業が始まって、表の作業場で声をかけずらくなってしまったが、気持ちは抑えることが出来なかった。バイトではほとんど喋らないし声も小さいしそれをたまに注意される。その日も鼻声で声が通らなかったが、
精一杯の声で、
「マスター、卒業できます。」

マスターはラーメンを盛り付けている最中だったが、こちらを向いて、笑顔でグッドサインを向けてくれた。そして、その奥にいた先輩スタッフも笑顔と驚きの表情で「卒業できたのか!」とジェスチャーで反応してくれた。

うちのラーメン屋はとてもオシャレで、内装もラーメン自体も、接客もまるでフレンチレストランみたいだけど、その時だけはいい意味でフレンチっぽくない、暖かい空間が生まれた。

お客さんも聞いていたとしたら、どんな会話だろうと思ったことだろう。

その後は父親、親しい友達などに優先的に報告していった。

父親からは祝いの言葉はもちろんだが、こんな言葉を貰った。
「いつも最後までハラハラさせられっぱなしだけど、とにかく父ちゃんは嬉しいよ。神様は共におられた。」

いつも、とはどの場面を言っているのか分からないが、言っていることは分かるような気がした。

中学の卓球の試合をしていた時も、究極的な場面を親は見ていた。大学受験でも不合格続きでどこも合格がないんじゃないかと不安な日々もあった。そして、大学卒業。この1年は人生の不安定な、不確実な場面の1つとしても言えるだろう。

僕は危機的な状況にいることが多かった。人間関係がきつくて本当に消えてしまいたいと思うことも、勉強がきつくて、見えない将来を前に不安で眠れないことも、自分がやりたいことをしたくても、応援してくれなかったり、拒絶されたり、誰も理解してくれなくて、独りになったことも、そして、留年、退学、親の期待、色々なプレッシャーの元で1年を過ごすこともあった。

本当に、闇が僕を覆って、深い底に落ちてしまいそうになる瞬間が何度もあった。

その度に、周りで上手く言ってる奴が羨ましくて、自分がなんで辛い思いをするのか、自分以外を恨んだ。

でも危機的状況の後にはちゃんと、安心できる状況に変わってくれた。

それは、運が良かったからじゃない。勉強ができたからでもない。

「神が共におられる」

この言葉に全て詰まっている気がした。

なんで僕が辛い思いをするのか、なんでイジメを受けるのか、なんで1年間ずっと勉強しないといけないのか、なんで4年で学校に行かなきゃ行けないのか、なんで神様はみんなと同じことをさせてくれないの?

そう思うことは沢山ありました。今回もその1つです。

でも光を認識するためには闇が必要なんです。

卒業が決まった時、こんなにも嬉しくて、1人で笑いそうになってしまったのは、1年間が辛かったから。飛び跳ねるように嬉しいのは、友達に共有したくなるほど嬉しいのは、辛い経験をしたからこそ味わえるもの。

闇を経験してない人に、本当の光は分からない。

だから、神様は僕をいつも最悪な状況にさせる。

僕を困難な状況にしてくれる神様であって良かった。

光を味わう度、そう感じるのです。

大学4年では同期の友達が少なく、後輩の友達もサークルでは増えたが、1人でいる事が多かった。でも、1人じゃなかった。

ちゃんと、神が共にいてくれたんだって、気づきました。

キリスト教主義の大学に通うことが出来て本当に良かったと思ってます。

やっと僕にも春が来そうです。

これからもきっと神様が僕だけの道を用意してくれると信じて、1歩前に進みます。

卒業式は3月25日。

大学に通えなくなるのが惜しいです。
本当に今は嬉しい気持ちでいっぱいです。普段あまり「皆さんに報告があります。」なんて言わないけど、これだけは伝えたかったです。僕の嬉しい気持ちを伝えることが出来て良かったです。  ありがとうございます。

なんだか少し落ち着いたら、寂しさも感じてしまいますね。


寂しいといえば、学生証で麺増しができなくなってしまうのが1番悲しいですけどね。

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