山を借りて2万人動員する独立アーティスト

 メジャー、インディーというのは日本特有の言い回しです。
海外ではもう十年くらい前からインディペンデント(独立系と言ったりします)な活動をしているアーティストが成功を勝ち取っていることをご存知でしょうか?

 メジャーとか音楽ビジネスについては、数年前にITmedia内のオルタナティブブログ「こじつけ力-闘う現代アーティスト論-」で書きましたので、こちらをご参考に。ちょっとソースは古いですがご容赦ください。
宇田川ガリバー哲男|アーティスト至上主義の到来
http://blogs.itmedia.co.jp/udagulliver/2014/07/post.html

 僕のメジャーでの経験は、その道のりの険しさからすると一瞬の出来事でした。
もちろん、多くの仕事には恵まれませんでしたし、仕事を得る努力もできていませんでした。

 そうしてソロ活動に移った時にいただけたチャンスが、先日の記事にもある技能五輪・アビリンピック全国大会でした。
アーティストの報酬の受け取り方など、恥ずかしながらこのあたりに初めて知りましたし、責任感、重圧を感じながらも、役割をいただけることの喜びはひとしおでした。

 それまで「もう一度メジャーで」という思いばかりだったのが、この経験を境に、ぼんやり「自分を生かす方法は他にあるのでは?」と方向性を探るようになりました。
そんな時期に、まさに独立系の動きで結果を残している人との遭遇が、僕の活動の方向を決めました。

 それが題名にある「山を借りて2万人動員する独立アーティスト」のMarieさんです。
こう書くとゴリラっぽいイメージを持たれるかもしれませんが、安心してください、美女ですよ。

 Marieさんが気になって眠れない人はプロフィールをどうぞ。
http://marie-style.jp/biography.html 

 そんな、リアル山ガールなMarieさんが、6月のイベントのレポートを書いていて、「山を借りて〜」のくだりにも触れています。
ほめられた。伸びそう。
https://note.mu/mariestylejapan/n/n660704ed49b1

 彼女と話すと、打算や計算があるわけではないんです。
モチベーションは「やってみたい」「たのしそう」「おいしそう」「ちょっとバカバカしい」とか、そういう自分の内側から湧き上がる純粋な思い。
 それを形にするには、ウケるためや売れるためのことを考えることとは別に、果てしなく時間と労力を費やさなくてはいけないし、人との信頼関係や自分の中のブレないビジョンが大切だということを、彼女を見て学べた気がします。

 僕の活動スタイルや音楽やモチベーションは、彼女と必ずしも同じではありませんが、どこかピッタリとリンクする瞬間があって、追求する孤独さとか、絶対に譲れないものとか、幸せの感じ方とかがそれなのかもしれないと感じたりします。

 独立してしばらくすると、ストイックさとは少し違うのですが、まだまだ甘いと思うことが日々増えてきます。
 例えば自分を甘やかしてもいいのですが、そのタイミングが違っていてチャンスを逃すことがあったりすると「ああ、全然わかってない。甘いなぁ。センス悪いなぁ」と思うわけです。
センスの悪い甘えは命取りです。

 いずれにしても、死ぬほどの思いをしてでもやるくらい、理屈ではない衝動がある人は、業種を越えて醸し出される魅力があります。
 独立してやっていくというのは、勝負所と見たら人であることを捨てるくらい不眠不休で攻めきったり、自分の心身を整える休養を与えたり、心の底から感謝したり、時には全ての人を敵に回してでも突き進む、といったセンスと覚悟が必要なのだと思います。

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宇田川ガリバー哲男

身体のハンディキャップを乗り越えてメジャーデビューを経験したアーティスト。日本アーティスト協会の代表理事として、アーティストの職業化を推進中。Umami+(ウマミタス)名義でクリエイティブワークも手がける。

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udagawa@umamitasu.com

新曲「生まれてきてくれてありがとう/宇田川ガリバー哲男」生演奏動画http://youtu.be/5YQf2ye-3l4
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