Google Slides API を活用して Amazonレポート作成を自動化する
こんにちわ。ウブンテックチームの田中です。
ウブンは、Amazonに特化したマーケティング・テクノロジー・ファイナンスによって、ECブランドの成長を実現するグロースパートナーです。
今回の記事では、ウブンが提供するAmazonレポートの自動化ツール「Ubun BASE」がどのようにレポートを自動化しているか、そしてウブンにとっての自動レポートの活用方法について紹介させていただきます。
「Ubun BASE」に関する詳細は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
スライドレポートとは
「スライドレポート」とは、ウブンベースに実装されているレポート自動生成機能の一つで、Googleスライド形式で約50ページのレポートを数分で作成することができます。生成されたスライドレポートは編集可能な状態で出力されるため、任意でコメントの追加やデータの編集を行い、手軽に報告書をカスタマイズすることが可能です。また、全体レポートに加え、特定の商品群にフィルタをかけたレポートも簡単に作成できます。
是非、実際にどのようなレポートが作成できるのか、デモをご覧ください。（※デモは閲覧専用となっております。）
スライドレポートは、ユーザーによって毎月150件以上も作成されており、Ubun BASEの代表的な機能の一つです。
Google Slides API とは
Google スライド API は、Google Cloud Platform の一環として提供されているツールで、プログラムから Google スライドのプレゼンテーションを作成・編集できるようにするものです。この API を利用することで、スライドの内容やデザインをプログラムで自動生成・カスタマイズできるため、大量のデータを扱うレポートやプレゼンテーションの作成を効率的に行うことができます。また、外部のデータベースやアプリケーションと連携し、リアルタイムでデータをスライドに反映させることも可能です。これにより、常に最新の情報を含むプレゼンテーションを簡単に作成できます。
スライドレポートの果たす役割
Ubun BASEのスライドレポートは、コンサルティングサービスを提供するウブンにとって、2つの重要な役割を果たしています。
報告会資料のクオリティ向上と工数の削減
報告会資料のクオリティ向上と工数の削減は、コンサルティングサービスを提供するウブンにとって、極めて重要な課題です。
資料作成はクライアントの満足度や信頼関係に直接影響を与えるため、高いクオリティが求められます。しかしながら、データの収集・分析、情報の整理、ビジュアル化、そしてクライアントごとのカスタマイズといったプロセスが、時間と労力を大いに要するものであることは否めません。これらの業務はまた、属人性も高いものとなりがちです。
これに対してスライドレポートは、数十社の過去の定例会資料から共通要素を抽出し、自動レポートとして実装することで、高いクオリティを保ちつつ報告会資料のベースを自動化する解決策となります。コンサルタントはクライアントごとのカスタマイズ要素に集中でき、効率的に資料作成を進めることができます。
また、労働集約性の高いコンサルティング事業のスケール拡大においては、コンサルタントの増員が必須となりますが、ウブンのノウハウを結集した報告書の型をテック化することで、人員増に伴うクオリティのバラツキを防ぎ、一定の品質を保つことができます。
リードナーチャリングの自動化
スライドレポートはウブンのコンサルティングサービスのノウハウが凝縮された戦略的な機能であり、本来はウブンの内部でのみ使用されるべきものです。しかし、我々はこれをUbun BASEの全ユーザーに無料で提供することで、スライドレポートをリードナーチャリングの一環として活用しています。
リードナーチャリングは、見込み客（リード）を顧客に転換するためのマーケティングプロセスです。このプロセスにおいては、メールマーケティングやコンテンツマーケティングを利用し、リードの興味やニーズに合った情報を提供することが重要です。その結果、信頼関係が築かれ、製品やサービスの購入が促されます。
リードナーチャリングの課題の一つは、効果的なコンテンツを制作し提供することです。ターゲットとなるリードの属性や購入段階に合わせた、パーソナライズされたコンテンツを作成することは、多くの時間とリソースを要する作業です。
スライドレポートはこの課題をテクノロジーの力で解決します。売上規模が一定以上のアカウントに対して、ウィークリーレポートとマンスリーレポートを自動で作成し送付することで、見込み客に対して継続的かつ効果的なコンテンツを提供します。2023年9月のデータでは、2182件のレポートが自動作成・送付されました。また、レポートの冒頭にはウブンからのお知らせを挿入し、セミナーや事例などのマーケティングコンテンツを提供しています。
このようにして、ウブンをAmazonマーケティングの支援会社として最初に思い浮かべ、我々にコンタクトを取っていただくことが目標です。これがUbun BASEおよびスライドレポートを無償で提供する理由です。
最後に
ウブンでは全職種を積極的に募集しています。SaaS事業を運営するかのように高度にDX化されたデジマ事業を作り上げたい方、是非お話ししましょう。直近でキャリアチェンジを考えていない方もお気軽にお問合せいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。