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カードゲーム

カードゲームのようにそのタイミングで強い持ち札やお気に入りがかわるだけのこと。

    • かみさまが言った

      もう忘れなさいと神様が言った。 わたしは無理そうですといった。 それでも彼は、あなたはもっともっとはるかに天空へいく使命をもっている。 その使命をまっとうするためにも忘れなさい。 前をむきなさい。上をむきなさい。 後ろや下は見なくていい。 ただ、ただ、前と上をむきなさい。 いい加減飽きたでしょ? 詮索も、疑いも、かなしみも、後悔も。 いい加減疲れたでしょう? くることもない返信や約束に期待するのは。 あなたの使命への時間がへる。 今後たくさんの人間を救うあなた

      • バグ

        どーせバグみたいなもんで。 こんなのバグみたいなもんで。 ちょうど日々のたゆたいに、 お互いバグをおこしただけで。 そのバグの世界が想像よりも居心地がよかっただけで。 ただそれだけのことで。 その居心地がよかったから、 だからもう一度バグを起こそうとしたけれど、 おなじバグはおこらない。 フリーズするだけなんだ。 真っ暗な画面で、今日もあの日のバグを待つ。

        • 右の頬と左の頬

          もしあなたが、わるいひとに 右の頬をたたかれたらどうしますか? もうたたかれないようにしますか? それとも、つぎたたかれるかもしれない左頬をまもりますか? わたしは 右の頬をたたかれたら左の頬を差し出そう。 わるいひとがつかれるまでどうぞ、たたいてといわんばかりに。 わたしは信じる。 悪い人にも、良心の呵責があることを。 別の誰かをたたくなら、わたしだけにしときなさいと。 騙すより騙された方がいい。 たたくより、たたかれたほうがいい。 わたしが、ぼろぼろに、な

        カードゲーム

          ワルモノ

          ワルモノはいう。 俺は気づいた時から人を欺いていた。 俺は人の心がわかるんだ。 愛を少し感じたい時はそんなふうに求めればバカな女はよってくる。 よわい顔すりゃよってくる。 で。いらなくなったらポイなんだ。 俺はワルモノ。 1人でへっちゃら。 俺はワルモノ。 生まれたときからそうだった。 俺はワルモノ。 みんながいやだいやだというからさ。 俺はワルモノ。 人のこころをよむのはかんたんさ。 やさしさや、こころがきれいなやつを狙えばいい。 俺は、俺は、、、 いつから、『ワ

          ワルモノ

          わたしのたいせつなぼく

          ぼくのなかのかれらはいまどうしてるだろう。 わたしはわたし。 わたしはわたし。 どこまでいってもわたしでしかない。 『耳をかさないで?』 そう言ったけれど、とどいてるだろうか。 〝ぼく″ の、こころにどどいてる? それでもわたしはここにいよう。 それでも愛そう。 1つの愛に絞れない〝ぼく″ のために。 でも、なんだかちょっと違う気もする。 でもなんだかとってもしんぱいで。 世界はこんなにもいろんな愛に満ち溢れているのに。 きづいてる? どうしようも

          わたしのたいせつなぼく

          ぼくの中のかれら

          ぼくはぼく。 あのこはあのこ。 きみはきみ。 わたしはわたし。 あなたはあなた。 あのひとはあとひと。 みんな1人に1人だけ。 でもぼくの中にはみんないる。 あのひとはぼくに言う。 愛されたかったら好かれたかったらうそをついたらいい。 かれはぼくに言う。 むかついたらからかったらいい。 あのこはぼくにいう。 つらいといってたすけをもとめたらいい。 きみはぼくにいう。 ほかのだれもみないでと。 わたしはぼくにいう。 みみをかさないでと。 あなたはぼくに

          ぼくの中のかれら

          えいえんくんときぼうちゃん7話

          だけどふしぎとまっくらさんのことをうらむきもちはなくっていました。 ふたりはおたがいのあえなかったじかんのことをはなしました。 きぼうちゃんがたいへんなとき、 えいえんくんもまたまっくらさんにのみこまれていました。なんどもなんども、何億年のなかでまっくらさんとはであってきたけれど、 今回はてごわかったよーーー っというえいえんくんは またあの日のようにてれくさそうにえへへと、わらってみせるのでした。 だから、きぼうちゃんは嬉しくって嬉しくって、言いました。 『あいし

          えいえんくんときぼうちゃん7話

          えいえんくんときぼうちゃん6話

          暗闇の中でこえがきこえます。 だれ? だれなの? だんだんと近づいてきます。 もうだれもいなくなったそこにはうんめいさんがいました。 さっきのこえはあなたでしたか? そうだよ。 どうしてこんなところでいるんだい。 はやくきみがいかないとはじまらないじゃないか。 どうして? わたしはもうだめです、うんめいさん。 なにをよわきになっているんだい? この世界はいつだってきみからはじまったんだよ。 ? ちいさくてもちいさくても、 きえそうでもきえそうでも、

          えいえんくんときぼうちゃん6話

          えいえんくんときぼうちゃん5話

          あたりはもうまっくらでした。 そうです。 まっくらさんが街にやってきてしまったのです。 まっくらさんは、街中のみんなの記憶をうばいます。 まっくらさんは、街中のみんなのあいをみえなくします。 きぼうちゃんはたいへんだとおもいます。 『わたしのせいでまちのみんなにめいわくがかかってまっている!!』 どうしよう。 どうしよう。 そのとき、くらやみのなかにえいえんくんがみえました。 ほっとしたつぎのしゅんかん、 くらやみのなかにぼーっとひかる、ひかりちゃんとてをつな

          えいえんくんときぼうちゃん5話

          えいえんくんときぼうちゃん4話

          チク、チク、ちくり。 チクチクチク。 希望ちゃんのこころがだんだんとトゲだらけになってしまいました。 だれに相談してもうまくぬくほうほうがわかりません。 いたくていたくてたまりません。 おいしゃさんも、おてあげです。 とげのせいで、えいえんくんにけがをさせてしまいそうで、きぼうちゃんは会えません。 だいすきなえいえんくんを傷つけるのはいやだからです。 あいたくて、いたくて、かなしくてたまりません。 いたみにきをとられていたきぼうちゃんは、このとき、はじめて気

          えいえんくんときぼうちゃん4話

          えいえんくんときぼうちゃん3話

          『ごめんね』 『?』 『ほんとうにごめん』 きぼうちゃんはどうしてわるくもないのにえいえんくんがあやまるのかわかりません。 えいえんくんがあやまるたびに、とおくへいってしまいそうで。 きぼうちゃんはいつもいいます。 『だいじょうぶ、だいじょうぶ。』 ごめんのいみも、わからずにだいじょうぶというたびに、こころがチクッとするのをかかんじながら。

          えいえんくんときぼうちゃん3話

          えいえんくんときぼうちゃん2話

          『ねぇねぇ、おはよう。』 『おはよう』 『ねぇねぇ、まいにち、あなたがいてたのしい。』 1日のはじまりにおはようと最初にえいえんくんにいうのはこれからもわたしだったらいいな、きぼうちゃんはおもいました。 えいえんくんは、まいにちおおいそがし。 おとうとたちのおせわがたいへんです。 えいえんくんには、3人のおとうとと、1人のおねえさんがいました。 おねえさんは、うちゅうちゃんといいます。 とっても、つよいおねえさんです。 いちばんめのおとうとはみらいくん。 にばん

          えいえんくんときぼうちゃん2話

          えいえんくんときぼうちゃん1話

          希望ちゃんは言いました 『初めましてえいえんくん。』 えいえんくんはすこし照れくさそうにいいました 『初めましてきぼうちゃん。』 2人ははじめてあったときからどこか懐かしいきもちになりました。 あれ?どこかで会ったことありましたか? きぼうちゃんは、えいえんくんといるときの時間が大好きでした。 えいえんくんもきみは暗やみに差し込む光や救いにすこしにていると、いいました。 きぼうちゃんはなんのことだかさっぱりわからなかったけど、わたしより物知りで長生きな彼はたくさんの

          えいえんくんときぼうちゃん1話

          空を見上げる生活

          1日一度は空をゆっくり見上げる時間をもうけられるくらいゆとりをもちたい。 忙しいとゆっくり自然に触れることも忘れてしまいがちだけど、 1日1度は空を見上げて自分1人の時間を。

          空を見上げる生活

          捨てたり買ったり

          消費することに、うんざりするときがある。 日本人は持ち物がおおいといわれるけれど、 豊かさを物の多さで測るのはちがうなぁと最近はおもう。 例えば、包装紙や容器一つとっても、環境のことはもちろんだけれど、それ以上にわたしは買ったり捨てたり、有るのに買ったり、一度も使わずに捨てたりそういうことがうんざりする。 丁寧な暮らしはできない人間だと自分にはおもうけど、満たされているのに、いらないものを買って消費する毎日はもう、やめようとおもう。

          捨てたり買ったり