えいえんくんときぼうちゃん6話

暗闇の中でこえがきこえます。

だれ?

だれなの?

だんだんと近づいてきます。

もうだれもいなくなったそこにはうんめいさんがいました。

さっきのこえはあなたでしたか?

そうだよ。

どうしてこんなところでいるんだい。

はやくきみがいかないとはじまらないじゃないか。

どうして?

わたしはもうだめです、うんめいさん。

なにをよわきになっているんだい?

この世界はいつだってきみからはじまったんだよ。

ちいさくてもちいさくても、
きえそうでもきえそうでも、
いつもいつもきみからはじまるんだ。

うんめいさんはつづけます。

たとえ、きみがおわろうと、
また、ちがうきみになればいい。
そうしてまたみんなのきみになっておくれ?

もうやりかたがわかりません。

うんめいさんがいいます。
やりたなんてわからなくていい。
ほら、あしもとをみてごらん?

あしもとに、めをやると
『ありがとう』といってくれた花の種がおちていました。

そのたねをのみこんで、ぐんぐん空へとのびていきます。ぐんぐん上へ、空へ。

気づいたら暗闇のその先まできていました。

そうです。暗闇のその先はまぶしいほどの白い世界。その白い世界の住人に、話しかけられます。


『ひさしぶり!きぼうちゃん!

びっくりしました、、

じぶんを知るはずないと、こんなすがたでだれも気づいてくれることはないとおもっていたからです。

『何をいっているんだい!姿形がかわってもきぼうちゃんにはかわりないんだよ。』

やっと白の世界にめがなれてきたので、さっきからはなしかけてくる人物にめをやると、
そこにいたのは
なんと、えいえんくんだったのです!!


嬉しくて嬉しくてたまりません。

えいえんくんがつづけます、
『さっき、うんめいさんがいってたんだよ。もうすぐ、きぼうちゃんが、ここにくるって。』

きぼうちゃんはうんめいさんにたまらなくありがとうといいたくなります。

『どこにいったの?うんめいさんは。』

『うんめいさんはね、いつもまっくらさんといっしよなんだよ。だからね、また、まっくらさんのおおきなおおきな身体のうしろにかくれているんじゃあないかなぁ。だからね、見つけれる人とそうじゃないひとがいるんだよ。ね?言ったでしょ?僕たちは見つけられるって。』


きぼうちゃんはそこではじめて思い出します。
むかし、えいえんくんがきぼうちゃんにいってくれた、ことを。

どうやらみつけずらいってみんないうんだけどさ、
僕たちならうんめいさんに出会えるとおもうんだ。

どうして?

それは、きみが、いつも永遠につづく希望をくれるからだよ。出会えないほうが不思議だよ。

きみはいつも、みんなのはじまり。
ぼくの、きぼう。


きぼうちゃんはひかりちゃんはもういいの?ってききました。、

きょとんとしているかれをみて、
暗闇の中でみたことをつたえます。

2人はまっくらさんのしわざとしります。

そうです記憶をうばい、すりかえ、あいをみえなくされていたのです。

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