HSP繊細さが「自己肯定感」に及ぼすもの
最初に
HSP繊細さんは自己肯定感が全体的に低めの傾向にありますが、低くなってしまう理由には他人に素直に頼れない性質が関係しているのかもしれません。
繊細なあなたは誰かの力を借りる行為に対して、「できれば頼みたくない」と思い一人で頑張ってしまうことが多いのではないでしょうか?
他人に甘えないで自分の力で全てやろうとする心構えは立派であっても、社会の中で生きるのに他人に頼れない性質は自分を追い詰めるデメリットがあります。
HSP繊細さんは自己肯定感に頼れない
HSPさんは心に強いトラウマがあると自分への評価をより下げやすいため、他人に頼れず失敗してしまうと自己肯定感を低めることになるのです。
普通よりも敏感で自分自身を認められない悩みを抱えている人は、あなたが他人に素直に頼ることができるタイプか考えてみてください。
繊細気質の人は責任感が強い
繊細気質の人はどうして他人に「助けて」「手伝って」と頼めないのかと言うと、性格的に責任感がとても強く相手に対して人一倍気を使うので助けを求められないのです。
他人に共感して気持ちを読み解く能力が高いので、「いま手を貸してと言われたら困るだろうな」と相手の状況などを考察して頼ることを避けます。
自分がどう思われるかも気にするため何かお願いをすることで嫌がられないかなど、周囲からの評判が悪くなる心配もあるのかもしれません。
抱え込み過ぎることの問題
他人に頼らず自分で全てをやろうと思い色々なものを抱え込み過ぎると、自分でできる許容量を超えてしまい処理できないと言う問題が起こります。
共働きだったらあなたも働いているのに全ての家事をこなすのは難しいですし、任された仕事の業務が大量だったら完了するには多くの時間と労力が必要です。
誰かの手を借りることはしたくないと思っていても、一人で抱え込むのは自分の手だけでは 収まりきらない状況を発生させることになります。
一人で処理できず自己嫌悪
抱えているものの量が多く一人で処理できないものが出てくれば、否応なく他人の手を借りなくてはいけなくなり迷惑をかけたことで自己嫌悪してしまいます。
「周りを困らせたくなかったのに結局巻き込んでしまった」と自分を責めて、そんな自分を否定したい気持ちになるので自己肯定感が低くなってしまうのです。
あなたが自分の存在を拒まず認めてあげられるようになるには、何でも自分で抱え込むことをやめましょう。
HSPさんが他人に頼るには
HSPさんが自己肯定感を低めないためには考え方を変えて、素直に他人に頼れるようになることが必要です。
協力をお願いした場合と自分でこなしきれず相手の手を煩わせてしまった場合に、どちらの方が相手にかける迷惑が少ないかを重視すれば素直に頼りやすいでしょう。
協力は相手への迷惑軽減にもなる
一人で抱える量としては無理がある急ぎの仕事を職場で任されたとしたら、作業前に職場の仲間に協力を頼むと後で厄介なことにならないので相手への迷惑軽減になります。
あなたが自分で頑張ってやろうとしても処理できず納期に間に合わそうになければ、他の作業をしている仲間の手を止めて手伝ってもらわなくてはいけません。
協力をお願いしておけば相手もペースを考えて両立しながら自分の作業を行えるので、他人に素直に頼ることは相手にかける負担を少なくするメリットがあります。
一人では限界がある自覚を持つ
考え方としてまず身につけないといけないのが、どんなに頑張っても一人では限界があるという自覚を持つことです。
「共働きで自分も働いているけど家事を全部やろう!」と仕事で疲れた体にムチを打てば、疲労が溜まり体調を崩してしまうでしょう。
仕事も同じことで大量の業務を一人でこなすべく遅くまで残業する日が続くと、気力と体力がなくなり職場で倒れてしまうかもしれません。
人間一人が対応できる範囲は決まっているので、どんなこともある程度までしか無理と割り切って考えましょう。
頼れることでHSPの自己肯定感は高まる
他人に素直に頼れるようになることは、HSPさんの自己肯定感を高めるメリットもあるのです。
意地を張らずに素直に協力を求められる人の方が印象が良いので、周りの人たちと信頼関係が築け「自分を認めてもらえた」という自信が生まれます。
仕事の場合に協力をお願いしてあなたの業務の負担軽減ができると、担当業務の達成率が上がることになるので「やったできた!」という満足感が味わえるでしょう。
他人に助けを求められるようになると、自分にポジティブな感情が抱ける良い結果がつく可能性があります。
他人に頼れないときは手を抜くこともしよう
状況的に他人にどうしても頼れないときにはちょっと手を抜いて、あなたの負担が軽くなるよう調整することがおすすめです。
何事もほどほどの域で取り組む
HSPの人は割と完璧主義なところがあるので何事も完璧を目指さず、「これくらいできてればいいか」のほどほどの域で取り組むようにしてみましょう。
ほどほどの域だと完璧の域よりかかる手間が少なくなるので、作業のスピードを上げることができます。
投げ出せるものは投げ出す
あなたが抱えているものの中で投げ出せるものは投げ出し、忙しい日は自炊せずにお惣菜を買う・仕事で納期的に自分のレベルでは無理そうなものは断るなどしてみてください。
負担を減らすことは別にズルしているわけではないので、投げ出せるものはどんどん投げ出しましょう。
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