湧志創造

正直で技術力のある実業が報われる世界、若い人が希望を持てる未来を作りたいと思っています…

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正直で技術力のある実業が報われる世界、若い人が希望を持てる未来を作りたいと思っています。以前は光半導体技術者でしたが、産業を活性化したいと調べるうち、経済の問題点にたどり着きました。半導体デバイス作製時と同じく、課題の物理を見極めて、解決法を提案したいです。

最近の記事

「株主利益の最大化」より「従業員利益の最大化」

今年、庶民から消費で企業へ行ったお金は、全額を庶民に戻してもらわないと、来年、庶民は同じ量の消費を行えません。毎年、庶民が消費を行い続けるためには、この循環が途切れずに起きる必要があります。でも今、株主資本主義下の経営の目的は「株主利益最大化」なので、庶民から企業へ行ったお金は、少なくない量が自社株買いなどで、株の短期的売買を行う海外投機ファンドに流れ、庶民に戻るお金が減っていってます。 毎年毎年、企業から庶民に戻るお金が減ると、毎年毎年、経済が縮んで行きます。それを毎年、

    • 企業の目的が「従業員利益の最大化」だったころ

      「日本式経営とは・・人間第一主義」と言ったのはソニーの創業者、盛田昭夫さんですが(盛田昭夫著「Made in Japan」より)、人間第一主義の重要なところは、会社が利益より社会貢献を目的としていた点だったと思います。お金のためだけでなく社会のために働くということが人々のやりがいにつながりました。 私自身、電機業界にいたころ、研究開発を何のためにしてたかと考えたらやっぱり、科学技術の発展のためとか、人々の便利さや幸せのためとか、社会を良くするためだった。それが、従業員のモチ

      • 富裕層がしかけて富裕層が勝利する階級闘争

        前回、オーウェン・ジョーンズ著の「チャヴ 弱者を敵視する社会」という本を紹介しました。 80年代に英首相だったサッチャーさんの改革の目的が、労働者階級の力を削ぎ、個人か起業家の集合体に置き換えて、自己利益追求のために競わせること(!)だったそうで、「これほど短期間に製造業が一掃された例はない」という製造業駆逐の結果、中流と呼ばれる人たちでも300万円くらいの年収しかない、格差が大きな国ができあがり、労働者階級はチャヴという蔑視の言葉で呼ばれ、人格に欠陥があると見なされ、人々か

        • 労働者を敵視する風潮を生んだイギリスの政策

          最近、他の国は給料が増えてるのに日本だけ減ってるとする記事が増えてます。でも、経済格差が拡大すると平均の給料が見かけ上、増えて見えることを、前回、記事にしました。インフレ率より高い賃金上昇率となってるのは富裕層だけで、どこの国でも庶民は苦しいのです。。今日はイギリスの話。 オーウェン・ジョーンズ著「チャヴ 弱者を敵視する社会」という本の内容が衝撃でした。。 イギリスの格差拡大や新自由主義に基づく金融の膨張については事実として知ってましたが、この本はその歴史的文化的背景につい

        「株主利益の最大化」より「従業員利益の最大化」

          米国の平均給料は上がってるけど庶民の給料は上がってない

          最近、日本だけが給料が下がっていて、他の先進国は給料が上がっているというニュースをよく見かけます。実際そうなのですが、日本だけダメで外国がいいってわけでもなくて、給料が上がってる外国でも、庶民の給料の上昇率は実はインフレ率より低いんです。国によって事情はいろいろあるけど、庶民が苦しいのはどこも同じという話です。 米国では、企業トップと労働者の間の賃金の格差が拡大し続けていて、2021年のS&P500企業CEOの平均報酬は、労働者の年収中央値の324倍に達したそうです。特に、

          米国の平均給料は上がってるけど庶民の給料は上がってない

          「循環する通貨」が必要な理由

          お金が循環すれば大抵のことは解決する現在の日本の問題点はいろいろあり、お金が社会を循環していないことはその一つに過ぎませんが、お金が循環すればたいていのことは徐々に解決すると思うのです。 たとえば少子化。若者に人気の「ひろゆき」さんは、子ども一人につき1000万円を配ればすぐ解決すると提案していましたが、それができます。 医療従事者&介護従事者不足。労働時間を短縮し、様々な文明の利器を導入し、賃金を上げれば人が集まるのでは。 地方の衰退問題。地方にお金を落とす仕組みが解決策の

          「循環する通貨」が必要な理由

          周回遅れの日本

          米国は1997年に財界団体が株主資本主義を宣言したのですが、22年後の2019年に今度は株主資本主義との訣別を宣言しました。ところが同じ2019年に日本は22年遅れで株主資本主義を完成させたそうです。アメリカが三方良しに転換した年に、アメリカを追っかけて反対側に行ってた。。 💎米国は株主資本主義から三方良しへ 日本が周回遅れなのはいろいろありますが、今日のは、資本主義に関してです。先日、公益資本主義の講演会を聴講したのですが、なんだか絶望的な気分になりました。。 アメリカ

          周回遅れの日本

          ボーイングに見る堕落した株主資本主義

          規制機関まで支配することで本業である飛行機の開発をケチって危険な飛行機を飛ばし2度の墜落事故で数百人の命を奪いながら、会社のお金をただひたすら株主還元に回し、経営者と株主が一緒になって儲けた様子は、堕落した株主資本主義の典型です。 💎二度の墜落事故に対する甘い評価 昨年、米ボーイング社の737MAX墜落(2度の事故で計346人の命を奪った)に関し1年半にわたる調査の結果が出て、「ボーイングとFAAの過失」との米議会の最終報告書が出たそうです(こちら、ロイター)。ボーイングと

          ボーイングに見る堕落した株主資本主義

          緊急事態宣言下の経済対策:「循環する通貨」でお金を回そう

          緊急事態宣言下で外出に関連した産業の方々が苦境に陥っていますが、いま行われている「外出関連産業にお金を支給する」対策では、外出関連産業の人々が一度そのお金を使ってしまったら、そのお金は全国に散逸してしまいます。そして最後に富裕層と富裕企業の預金口座にたどりついて溜まってしまい、外出関連産業にも行政にも戻ってきません。効率的な支援のために、お金を散逸させずに循環させ、外出関連産業に再度回す対策が必要です。 💎外出関連産業から出て行く一方のお金はどこへ? 緊急事態宣言で経済の

          緊急事態宣言下の経済対策:「循環する通貨」でお金を回そう

          「公助」はお金を循環させること

          自助、共助、公助。菅総理大臣がアピールする理念です。でも、「公助」がどんどん減って行くこの時代、「自助」できる人は恵まれた人だけです。「公助」が減って行く理由は、ばらまきに終始して財源が減って行くだけだから。だから、これからの「公助」は、お金を万遍なく社会の隅々まで循環させることです。途切れることなく循環させ続けることです。 💎GOTOキャンペーンは経済格差を拡大する 政府のコロナ禍の経済支援策が赤字国債で実施されると、世の中にお金が増えます。その増えたお金は最初は要支援者

          「公助」はお金を循環させること

          半沢直樹に相談したい「循環する通貨」

          「半沢直樹」を見ていると、「バンカー」ってかっこいい仕事だなぁと思いませんか。お金を必要なところへ回すことで、大勢の人を救うことができます。半沢直樹みたいに正義感と使命感の強いバンカーさん、今こそ出番です。コロナ禍こそ、銀行の出番です。お願いです、「循環する通貨」を利用した「コロナ禍の経済対策」を、民間で、一緒に実現しませんか。 💎GO TOキャンペーンはいいけれど。。 Go To キャンペーンで行政がある程度お金を配っても、そのお金は一度はGo To対象の旅行業界の人たち

          半沢直樹に相談したい「循環する通貨」

          コロナ禍の経済対策:自粛してお金だけ回そう

          新型コロナウィルスがもたらした、史上稀に見る大規模な経済活動休止で、教育や生活を維持できない人たちが出てきています。でも世の中のお金がなくなったわけではなく、動いてないだけ。あるところにはあるのです。この自粛は長期化する可能性が高いので、無い人々にお金を回す経済対策が必要です。自粛しながらお金だけ回す、「循環する通貨」ー持続可能なベーシックインカムーを始めませんか。 💎 3密産業から巣ごもり産業に流れ続けてるお金。。 全国の新規感染者が毎日1000人を超えるようになってます

          コロナ禍の経済対策:自粛してお金だけ回そう

          「循環する通貨」による少子化対策&若者支援&地方活性化・・・

          「循環する通貨~持続可能なベーシックインカム~」は、お金を子どもにも供給すれば少子化対策となります。また、夢を追う若者たちに供給すれば、彼らの基礎所得となり夢を後押しします。地方に住む人々に供給すれば、地方活性化になり、伝統工芸家に供給すれば日本の伝統維持につながり、芸術家の卵たちに供給すれば文化の振興につながります。つまり、日本の活性化につながります。 🍀少子化は対策しないと! 人口が減ってもいいという主張はよく聞きます。そうかもしれない。でも、急激には減らすのは、社会の

          「循環する通貨」による少子化対策&若者支援&地方活性化・・・

          お金は借金で発行されて富裕層に溜まる

          お金は、誰かが借金するとき、民間銀行が発行します。発行されたお金は、使われて社会の中を動き回り、最後に富裕層の預金口座にたどり着いて溜まります。その溜まったお金は社会に戻ってこないので、最初に借金した人は、返済のためにまた借金しないといけない。でもそのお金も富裕層に行き付いて溜まります。そうやって、平成30年でお金の量は増え続けています。 💎通貨は民間銀行が発行する 通貨は、民間銀行がお金を貸し出すときに、借金者の口座に数字を書いて発行します。10万円を借りる場合、銀行は預

          お金は借金で発行されて富裕層に溜まる

          良いインフレ 悪いインフレ

          「循環する通貨」- 持続可能なベーシックインカム - は通貨を定額供給する提案ですが、通貨を供給する話になると、必ずインフレの心配が付きまといます。正当な心配ですので、インフレについて。 インフレには良いインフレと悪いインフレがあります。 💎二種類のインフレ 受益者という側面から見ると・・ 良いインフレとは、労働者や消費者など一般大衆が利益を得られるインフレです。悪いインフレとは、資本家や経営者だけが利益を得るインフレです。 何の価格が上がるかという側面からみると・・ 良い

          良いインフレ 悪いインフレ

          「循環する通貨」実施に必要な通貨量

          「循環する通貨」で、未来永劫、毎月10万円を1億人に配り続けるために必要な金額は、回収率を1%として、1000兆円です。でも、最初から1000兆円必要なわけではなく、最初の2年は200兆円、最初の10年で700兆円で済みます。現在、900兆円以上が1年に一度も使われることなく沈殿しているくらいですから、10万円を未来永劫、1億人に供給し続けられるなら、今、最初の200兆円を使うべきだと思いませんか。 💎継続的な経済支援の仕組み 政府が赤字国債発行によりベーシックインカム(B

          「循環する通貨」実施に必要な通貨量