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読書感想文 歩き続ける限り/怒髪天 増子直純

自分は生まれてこの方北海道に住んでるわけですが、そんな道民の誇れるバンド、


怒髪天

出典 歩き続ける限り/増子直純より 札幌時代のアー写より

進学で札幌に移った時には、既に彼らは上京してたわけですが、先人から色々と伝説を教えられたものでした。


今回ご紹介する本はこちら

怒髪天の増子直純氏による自伝本。地元札幌のことも書かれており、ああ、そんな感じだったんだ、と、当時の状況に触れることができます。

(もちろん、ピロウズやブラッドサースティ・ブッチャーズなんかも出てきます)


中でも印象に残ったエピソードはこちら↓

上京後初のメジャーアルバムをリリースし、レコ発ライブを刊行した時のこと。

ライブ終了後、打ち上げで事件は起こる・・・。


深夜に「キク様」こと、めんたいロックの重鎮、サンハウスの柴山俊之氏が登場。

※ワタクシもキク様のファンです

キク様はRubyというバンドで活動しており、ギターは元アナーキーの藤沼伸一氏、ドラムはルースターズの池畑潤二氏

※池畑氏はベンジーこと浅井健一さんとJUDAとかやってました


増子氏もサンハウス、アナーキー、ルースターズのファン。

藤沼氏に

「サインしてください」


とお願いするも、怒髪天なんてチンピラはしらねえ!と拒絶。


まあ、しようがない、おとなしく帰るか、と引き下がろうとしたら


「お前は帰っていいからオンナはおいてけや」

※その時横にいた今の奥様らしいです


増子氏にスイッチが入る

「・・・オイ、今なんつった?」


ここから乱闘勃発、増子氏は元自衛隊なので、相当腕っ節もたつんですが、自身が好きなルースターズのドラムである池畑氏には手が出せない。

コンクリートの床に何度もブレーンバスターされ、服もビリビリにされるが

「こんなもんか!コラ!」

と応戦。


そんな感じでもみ合っていると、キク様に、奥に来い、と楽屋へ連れていかれる。


入るなり顔面に頭突きを喰らい、鼻が骨折。

完全にプッツンしてしまい、近くにあった酒瓶をバシャーンと割って

キク様の手にグサー!


言わずもがな救急病院へ・・・。


普通なら警察沙汰ですが、どういうわけか、


「こんな根性ある奴は初めてだ!」


という感じで打ち解けてしまい、池畑氏からも

「まあ、呑め」

なんて、とても盛り上がったとのこと。

さらに

「お前、そんなボロボロの服じゃ帰れないだろ」

といって、着ていたTシャツをくれた。


この一件以来、柴山氏とも仲良くなり付き合いは続いているようです。


この本ですが、読んだ感想しては


こんな人だったらそりゃバンドでもなんでも成功するわ(笑)


根性がいかに大切であるか教えられます

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