30年間自己肯定感とは無縁だった私が鏡を見て笑えるようになったのは、腹筋のおかげです。
既婚で育休中、社会から離れ、誰にも肯定されずに生きる日が数年続いている。
日中ギャーギャーとうるさい幼子2人も、寝顔は華のようにうつくしく、いい匂いがしてうっとりする。
寝かしつけをマッハで終わらせた後、わたしの自分との戦いがスタートする。
ダイエット動画を見て30分のトレーニング開始。ウエストにバスタオルを巻き、暑いので半裸。さらにペットボトルをダンベル代わりにふり回す姿はきっとおぞましい。
スクワット回数を増やすか減らすか・トレーニング時間の増減はわたしの気持ち次第だ。
負荷だって、楽して浅くすることもできる。でも時間の無いわたしは出来るだけキツイ角度を探す。もっと強く、もっと深く。ここで逃げ出したらわたしをバカにした夫を見返せない。あんなやつに負けるか。それがわたしの原動力だった。
筋トレを初めて3ヶ月。ベクトルが変わった。
夫への怒りを燃やしていたのが、いつしか「わたし自身を認めて、受け入れられる体になりたい」になった。
まだ妊婦?というくらい出ていた腹は、中学生以来のへこみを見せた。毎日5キロ走って試合ばかりしていたテニス部の時。黙っていてお腹が出ていないのがわたし史上初めてで、人生の中でもすごく印象に残っている。
今日の私が目指すのは、腹に縦線をいれること。
縦線なんて雑誌のモデルくらいしか入っていないでしょ。現実にありえないよと本気で思っていたわたし。
もし腹筋に縦線が入ったなら、その線は雲の切れ間から差した太陽の光だ。
今後のわたしの人生を切り開く線となるだろう。
おおげさではなく、そう思う。
30年間周りにも、そして自分でも否定し続けた自分。太っていた幼少期を引きずり、標準体型になっても心を自傷しつづけた。誰もわたしの事なんて気にかけてくれない。長所なんてひとつもない。付き合っている彼が褒めてくれても、その言葉を心から否定し続けた。
そのわたしが、変われるかもしれない。筋トレで。
入浴後、ケアをしながら鏡を見て笑ってみる。
先週までは「ブスだし気持ち悪い。見たくない。」と思っていた。
今日は少し違った。「あいかわらず一重で団子鼻。美人にはほど遠いけど、なんだか悪くない。」
顔の見た目は何も変わっていないけれど、首から下の体型はメキメキ変わる。つらいけど努力が目に見える。
ワンオペで努力が目に見えないわたしには、この腹だけが希望の光なんだ。
令和2年9月21日 お尻トレーニングで筋肉痛が嬉しい
もしサポートいただけたらマヌカハニーを買って、息子に与えて小躍りさせたいと思います。私も台所の隅でこっそり。風邪にもきく気がするし、おすすめですよ。