おとなの冬休みはホテルにカンヅメ。高いパンをテイクアウトしてベッドで朝食もいいじゃない。

今晩　『そこに行くまでは死ねない！』と思う場所があって、子供を連れていけないのではじめて両親宅に預けているんです。

いや、ひとりって最高の贅沢だな！

なにしても許される。

無限にある時間と選択肢。

その開放感にふるえている。おしっこちびりそうだ。

今までも勝手する夫に子供を押しつけて（これはわたしが子供苦手とかではなく、子守をしたくない夫を子供たちと一緒に残して、という意味です）、一度だけ外泊したことはあった。数年経った今も「お前は子供たち残して外泊したくせに」と夫に言われるが、あんたは毎週出張で外泊してるでしょうが。週末も勝手に一人で出てくでしょうが。

話がそれた。

夫に子供を任せている時間は気が休まらない。

チクチクと嫌味の連絡もくるし、わざと子供を泣かせて電話してきたり。でも写真も送ってくれない。

でも私の両親だと安心して任せられる

し、かわいい動画も送ってきてくれる。ちゃんとかわいいと思えるのは離れているからだと痛感もする。

独身以来5年ぶりくらいの、ほんとうの「自由」をわたしは手にした。今ならラージヒルだって飛べる。

わたしにとっての「自由」は、すきなものをためらいなく選べること。

育児中の心『あの店寄りたい』『子供連れだと無理』

夫託児中の心『映画見たい』『途中で電話くるかもしれないから無理』

いま『一人だから気になる店に飛び込める』『月が見えるくらいの夜に出歩いたの久しぶり』

結婚したことで、こんなにも人生が狭まっていたのか。分かってはいたけど、独身時代ってこんなに楽しかったのか。

駅前のアパホテルに部屋を取り、昨日から泊まっている。

晩御飯はステーキとサングリアだった（お酒が飲めるなんて！）。

朝ごはんはデパ地下のブランジェリーで買った2つで千円のお高いやつ。パンに蟹を乗せるなんてとんだ暴挙だけどうまい。ベッドでYouTubeで藤井風を聴きながら、半径1メートルで完結する世界にうっとりする。

いまはAM10時。まだ顔も洗ってないし浴衣のままだ。さいこう。

空が青いとか書く人はとんだロマンチストだとバカにしていたけど、ほんとに青いねごめんよ。いつも下ばかり見ていて気づかなかった。

夫よよく聞いておけ。

時間があるから自由な選択ができ、新しい選択をするから成長があり、人生が好転する。

いつも同じ選択をし、新しい道を嫌う君に未来はあるのか？

ボロボロの服を『まだ着れるから』と捨てない気持ちも尊重するけど、効率を重視して新しく買い換えるわたしを否定する権利君にはない。君が育児に参加してくれていたら、いまうちにブラーバもホットクックもグーグルホームも無かったよ。格安携帯の何が悪い。いつまでもドコモ使ってんなアホ。

言いたかったことは、育児中の親御さんはストライキ起こして無理にでも冬休みとった方がいいです。

んでアパホテルにこもるといいです。美味しい朝食と本を用意して。だらけるだけでなく、私は先日宣言したスペイン語勉強もしてるからな。夫よ。お前をずっと遠くに置いていってやる。わたしは未来に行くのだ。

令和３年１月２４日　今晩藤井風のライブでいまから心臓とび出そう