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【SLAM DUNK GI】10話 「アメリカ初試合」


ストリートに集まってきたバスケットマンとのゲームが始まった。1ON1から5対5の試合まで、時間の許す限りバスケットに明け暮れる。


「なんかちょっと緊張してきたか、、、、、、日本での初の練習試合の時も、、、、いやもうあの頃の俺じゃねぇ。」桜木


日本での初試合、陵南相手に途中出場。必死に食らいついた。覚えたてのレイアップシュートも決めた。

体育館シューズがボロボロになった。そして苦い敗戦。




「ハナミチはリバウンド、ディフェンス重視だ。速攻は走れよ どんどんでてこい!」エリック
「おうよ! OK!」桜木


5対5の試合が行われた。

「体がでけー 日本人とリーチがちげえぞ」
「リバウンド!! くっ 掴みきれない! パワーの差か、、、、?」桜木


桜木は必至に食らいつく。屋外コートもお構いなしの飛びつきを見せる。










「いいぞ! ハナミチ ボールへの執着心だ!」ジャック









「くそっ 今の俺にできることやってやる。」



技術は未熟でもその必死にあがく姿に心が動くのは万国共通だ。


「ナイス リバウンド! 速攻 走れ ハナミチ!!」エリック

「オッケー!! おりゃー 庶民シュー!」


桜木、アメリカ初ゴールのレイアップシュートが決まる。



「よし 今日の最終試合だ 最後まで気合い入れていけ」ジャック


最終試合を前にさらにストリートボーラ―が加わる。


「おい あれって 元NBA選手の、、、、」アレックス

「何!? おもしれーじゃねかよ!」桜木

「よし ハナミチ マークついてみろ。」エリック


元NBA選手とのマッチアップ。


「全然とれない こいつ 歳は40くらい!? 俺の倍か 負けるかよ!」


桜木は、一瞬、相手のドリブルが大きくなったのを見逃さない。


「よし いける やり!!」


桜木がボールに反応しスティールを狙ったその一瞬のスキに自身のゾーンに戻し、桜木の股を抜きダン
クを決める。








「あれは!? シャムゴッド!?」








アメリカ初試合、桜木は必至にボールに食らいつき戦う姿勢を見せたと同時にそれはまだそれしか出来なかったとの裏返しとも言える。

赤子のようにあしらわれ、股を抜かれたその瞬間が脳裏に焼き付いていた。










しかしそれは単純な悔しさ、苛立ちによるものだけではなかった。


今までとは違う世界に自分への成長の期待を感じずにはいられない高揚感も感じていた。









その夜、ジャックのバーで勤務する桜木花道。






「ハナミチ 20歳か? じゃ酒は大丈夫だな 作り方を教えるぞ。」ジャック
「おう。作るのに 関係あるか。」桜木










「ちがーう! バカタレが なんだそのカクテルは」ジャック

「ぬっ どっかで聞いたセリフ、、、、。ここにもゴリが、、、、、。」桜木




「ハナミチ 俺達で営業してるんだ ボーイもやってくれ 英会話の実践だ! 大丈夫だ 二ホンゴの方がムズカシイね。」ジャック

「おう そんなもん 大体で伝わればいいんだ。」









「そうだ アメリカ人を笑かせてみろ!!」ジャック








こうして桜木花道のアメリカでのバスケに明け暮れる日々は始まったのである。

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