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世界一周その4 - 魅惑の砂漠都市ドバイに魅了されつつ、ビーチリゾートでのんびり滞在 世界中の人種のルツボ感に圧倒される

砂漠の大都会ドバイに降り立ったのは午前8時。飛行機の中でそれなりに睡眠しましたが、疲れ切っていて早くホテルに滞在したい思いが先行します。ドバイ滞在先だけは今回の世界一周の旅程で唯一豪華なホテルを予約していたので期待がどうしても先行しちゃいます。 

はじめての方はこちらから
One World 世界一周券を30分で作成、ネットで購入して世界一周、周遊旅行計画を始動
https://note.com/txtxtx711/n/n9bc3fa39da8b
世界一周その1-日本からはるか離れた世界都市ブエノスアイレスと世界最大の絶景の滝イグアスに行く
https://note.com/txtxtx711/n/nde1cf0e7b189

1.アフリカ人旅行客と入国審査官のカンドゥーラが気になる

しかしまず空港で面食らったのはちょうど同じタイミングでドバイ空港に到着して入国しようとしたアフリカ人たちでした。なんというか、これは偏見かもしれませんが汗臭い「体臭」みたいなやつです。

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それでも入国審査官の服が全員カンドゥーラで、なんだかじっと観察してしまい、アフリカ系の人たちから漂う変な匂いと混雑する入国審査の気を紛らわすことが出来ました。(どうでも良い話か・・・・・)

カンドゥーラとアバヤは、映画とニュースの世界でしか見たことがなかったのですが、スーツみたいなもので、高級品から安物までピンからキリまであるようでした。子ども向けもあります。子どもが来ている姿はなんだかとてもキュートです。

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そして高級品はかなり上品な仕上がりです。決してコスプレ衣装だと見くびってはなりません。 

2.他の国とは一線を画すラグジュアリだけどお値打ちなUberでホテルまで移動

これまで世界一周の旅では、数カ国で現地の気軽な足としてUberを使ってきました。ただ漫然とした印象としては、どの国もレビュー4.9以上のドライバーだったとしても「タクシー業界で仕事ができない人が運転している」品位の低いタクシーでしかなかったのが現状で、まあ別に足として割り切って利用すればよいわけだしいちいち行き先を説明しなくてもいいので、使ってきたわけですがドバイのUberは少し事情が違います。

まずUberは海外においては、大概の場合空港エリアでは乗降ができなくて警告が出るのですが、ドバイにおいてはUber専用レーンがタクシーのレーンと並んで整備されていて、タクシー乗り場の空港職員アテンダーがUberの画面を見せると丁寧に案内してくれる状況でした。

しかもやってきた車は、レクサスのラグジュアリーカー。ドライバーは出稼ぎ労働者かもしれませんが、怪しい雰囲気は全くありません。

もっともドバイはお金持ちの国なためか乗用車はほぼ5年以内の新しいクルマしか走っていません。車をどんどん買い替えていく購買力があるのでしょうか。最初に乗ったUberが快適すぎたので(しかも価格もそこまで高くなかった)ドバイではUberしか使いませんでした。ホテル側も気前よくUberのバウチャーを発行してくれるのでどんどん乗ってしまう始末。

さてそんなUberに乗り込んで、空港からダウンタウンを抜けて目指すは世界最大の人工島「パームジュメイラー」です。最初はブルジュ・ハリファの近くのダウンタウン地区に宿泊しようとしましたが、今回の世界一周旅行はのんびりする目的でもありましたので、都心から少し離れたリゾートエリアに滞在することになりました。

今回は人工島の端っこのホテルに宿泊するのですが、人工島は実際行くとわかりますが、人工の島というか巨大な半島です。巨大な半島が埋立地の次元を超えたスケールで立っており、結局空港からはUberでも3500円ぐらいかかりました。 

人工島の真ん中のところに大きな道路があってモノレールと並走しながら走ります。内側は別荘用と思われる個人用の分譲地になっていて、主にラグジュアリーリゾートホテルの場所は、一番外側の円の弧の部分になります。立っていないところはまだ砂の更地だったりします。

反対に湾の外側は波消しブロックで固められていて、内側のラグーン部分向けがすべて砂浜になっています。ホテルのパンフレットやウェブサイトを見ると、ホテルのプライベートビーチは通常は外側のペルシャ湾に面しているように見えますが実際は内側に向いています。

分譲用の敷地は、すべて砂浜で海に面していて、ホテルが立っている外壁半島部分があるので内側のラグーン部分の波はほぼありません。不思議な空間です。この分譲用の敷地はほぼすべてが別荘になっていて、世界中の大金持ちがここに別荘を構えているようです。

確かに考えてみればドバイはヨーロッパ・ロシア・アフリカ・インド・東南アジア・オセアニアから等距離で結ばれた非常に交通のよいハブ的な場所にあります。夏の酷暑を除けば気候が温暖なため様々なセレブが訪れるようです。ドバイから遠い場所は二箇所、南北アメリカ大陸と極東アジアぐらいですかね。物理的な距離から考えるとこれからは世界は中東の時代なのかもしれません。だからこそアメリカはこの地を政情不安定にしようとしているのでしょうかね。

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市内にはこのようなショッピングモールが多数あり、夏の暑い日であっても快適に過ごせるようになっています。

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ドバイはほぼ雨がふらず風もない街なため、波も立たないし、カラッとした秋から冬の間はとても過ごしやすい気候の街です。風がないので街全体がぼんやりと霞んだ感じになっていることだけがただ残念です。トム・クルーズのミッションインポッシブルにあるドバイの砂嵐のようなものは映画上の想像の産物のようです。

ドバイには人工島型のビーチリゾートが今回訪問した「パーム・ジュメイラ」以外にもたくさんあり今後も計画されているようです。海が穏やかで、海水も綺麗のためか、砂漠を開拓してリゾートを建設するより安上がりなんですかね。まあよくわかりませんが。まあ海水が綺麗と言ってもサンゴ礁の環礁があるわけではないので、ハワイや石垣島やモルディブなどにかなうわけではないのですが。

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3.ジュメイラの宿泊先に到着、まずは散策

今回宿泊したホテルはトルコテイストのアラビアンリゾートのホテルです。ジュメイラリゾート系は世界初の7つ星ホテルをはじめドバイが本拠地ですが、世界各地に展開しているリゾートチェーンのようです。

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入り口からして少し違います。Uberの後部座席から降りると、オスマン・トルコ、というかアラブの富豪になった気分でホテルエントランスから出迎えてくれるとても気持ちのよいホテルです。バリ島やハワイのラグジュアリホテルと比較するとまた違ったおもてなし感が素晴らしいです。

同じくミッション・インポッシブルの同じくドバイを舞台にした作品では、最終部分のインド・ムンバイの通信王の主催するパーティのシーンでこのホテルのロビーが登場します。

午前10時前に到着しましたが、追加料金を支払うとクラブラウンジに入れてくれてラウンジの軽食食べ放題という話だったのでそのまま宿泊しました。部屋もラグーンビューですが、かなりよい部屋になったように思います。 

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※部屋からの長め。プライベートバルコニーがついている部屋でした。蚊などの虫はいない。

早速ホテル内、ビーチ内を散策してみました。ひときわ豪華なインフィニティプールの周りにはヨーロッパ系のバカンス中のファミリーや老夫婦だらけです。

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いろいろウォッチしてみてわかりましたが、このホテルはアジア系・アフリカ系の宿泊者が少なく、もっぱらロシア系・ヨーロッパ系の人たちばかり。レストランのボーイから「Are you chinese?」と聞かれたぐらい、極東系の日本人・韓国人は少なめでした。日本からだとバカンスでくるというよりは、異次元の体験をしたいハネムーンで来る人たちぐらいでしょうかね。

ロシア?と思いましたが、確かにモスクワからは地政学的に飛行機で南に南下するとほどなくしてドバイに到着し、時差もあまりないことから、気軽に訪れることの出来るビーチリゾートとしての知名度が獲得されているのだと思いました。(イラン上空を飛ぶ必要はありますが)

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雲がまったくなく、サンゴ礁のラグーンがないのに海の色がブルーでとても映えていて、ペルシャ湾を挟んでイランとの紛争地帯が近くにあることを全く感じさせないとてもいい雰囲気です。

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ホテルの内装は、笑ってしまうぐらい派手で豪華なアラブのホテルというところでしょうか。(でも、カジノホテルにあるよあなバブルっぽい派手さはなくてどこか上品さも漂っています)

4高級アラブ料理=レバノン料理、らしい

極東アジア系の人たちがほぼいない、ということでホテル内のレストランは、インド系・アラブ系・トルコ系・ウェスタン系・東南アジア系が中心です。せっかくなので、アラブ系レストランに入ってみることにしました。

いろいろ調べてみるとアラブ料理というのはどうやら「レバノン料理」のことを指すことが多いらしいということで、レバノン料理レストランに出かけてきました。

レバノンといえば、カルロス・ゴーンが逃げた先で最近日本では有名になってしまいましたが、もともとの自分の中でのイメージはずっと紛争・内戦している日本からは距離感があるようなものでした。

しかし調べてみると、気候も食文化のレベルの高く、かつてはお隣イスラエルと並ぶ中東の有名なリゾート地だったそうで、ヨーロッパ人にとって、レバノン料理は知る人ぞ知るヘルシーな料理のようです。その後内戦となり、多くの料理人が世界各地に散らばり、さらに著名な料理となったようです。

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写真のような肉料理(レバノン料理のバーベキュー・ここでは羊の串焼きをメインに肉料理が並びます)もありますが、野菜やヨーグルトを生かした料理が有名なようです。写真にも肉につけるヨーグルトっぽいソースが写っていますが、バターライスも美味しいし、パセリをうまく生かした独特の風味のサラダも美味でした。(レバノン料理はパセリをうまく生かした料理が特徴っぽかった、でもスペイン料理ほど味は濃くない)

しかし羊を生かした料理は、スペイン料理や日本で食べられる羊の新鮮さを生かしたジンギスカン料理のほうが多分美味しいです。素直に野菜中心のベジタリアンが好みそうな料理にしておけばよかったなと反省しました。

5.アラブ流の建国記念日の祝い方

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ちょうどドバイに滞在したタイミングはUAEの建国記念日でした。そのため夜は各地で花火が上がったり、ホテルでは特別なおもてなしがあったり、パーティーがあつたり、UAEの国旗があちらこちらに掲げられていたりととにかく派手でした。

お隣サウジアラビアもそうですが、アラブ系は建国記念日に派手にお祝いする傾向にあるのですかね。

イスラム圏なので、公共の場でお酒を飲むことは禁止されていたり、カジノがなかったりしますが、お祝いはその分派手になるのかなあ、という印象でした。ちょうど前日にはアブダビでF1グランプリがあったようで、お祭り騒ぎ感はすごかった。

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滞在したホテルでは、ケーキが振る舞われました。パーティーもあって、ホテルにステイしている人々以外にもUAEの人たちが時間に合わせて集まってきていました。子どもも来ていて、子どものカンドゥーラとアバヤの衣装がとてもキュートで印象的でした。

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後ほど登場するブルジュ・ハリファも建国記念日ライトアップがありました。世界一の超高層ビルのライトアップだけでもすごいのに、UAEのカラーが前面に出たライトアップはとても綺麗でした。

6.ダウンタウン方面、ドバイモールやブルジュ・ハリファへ

はじめてのドバイ滞在ということなので、ダウンタウンにも出かけてみました。目標はもちろんブルジュ・ハリファ、そしてその近くにある世界最大のSC、ドバイモールです。

スケールから圧倒されますが、遠くからは霞んで見えなかったりするので、一度は近くで見ることをおすすめします。

とにかくすごかったので写真だけたくさんとってきました。外見が綺麗です。まわりは砂漠でまだまだ開発途上の建物が多く、街としての完成度はまだまだですが建物の威圧感がすごい。

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展望台(アット・ザ・トップ・スカイ)のチケットは夕方分は売り切れていたので夜になってから登りました。登るのはそんなに時間はかかりませんでしたが、降りるのにかなり時間がかかりました。夜景はここが一番高い場所なので、ドバイ市内を見下ろす感じです。昼間来たほうがガラス越しにライトが映らないので写真はきれいに撮れそうです。

イメージとしては東京スカイツリーより少し高い位置で見下ろす感じぐらいです。(ビルの最上階が展望台ではないため)夜景としては東京やニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングのほうが綺麗だと思います。

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このビルは、下が商業施設・ドバイモール、その上はオフィスフロア、賃貸フロア、ホテルなどが入っています。アルマーニのホテルが入ってます。世界で一番ラグジュアリな賃貸レジデンスなのではと思います。たしか与沢翼氏が住んでいます。彼の気持ちになってみようと思い、タワーに登ってからホテルに戻りブログを読んでみました。ドバイに行かないとなかなか体感できない記載もあります。ここに来ると、世界の鼓動を感じられるというか、他の都市とはだいぶ違うドバイの街をまた体感できます。(ビーチリゾートもそうだけど)

彼が書くぼやき的なエッセイの話だけは、雑音的なものも多いけど、いろいろ面白いので昔からたまに読みますが、ドバイに滞在したときに読むと面白いかもです。ドバイから見える景色はドバイに行かないと絶対にわからない、これはドバイに行ってよく分かった。

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ドバイモールは世界最大のSCということはあってとてつもなく広いし、人でごった返していました。一番ビックリしたのは、アラブ系・アフリカ系・インド系の人たちの多さ。特にアフリカからドバイモールにやってくる人は相当数いそうです。そしてそうした人たち向けにどんどんモノが売れていく感覚。これはアジアにいると全く分からない感覚です。

これからはアフリカからも欧州からも近い、中東が世界の商業の中心になっていくような気がしました。

東南アジアのシンガポールやクアラルンプールは、華僑のネットワークや極東の巨大市場の近さで地の利があるようですが、この地域にスタートアップが集まって、ドバイを拠点にしようとする日本人エリートが出てくるのはいつぐらいになるのですかね。今は通訳や代理店業で生計を立てる一部の人たち、商社の駐在員たちがいるぐらいな心象です。中東の大国・イランがアメリカなどからの嫌がらせを克服して経済成長したら、この地域の反映は今後決定的かつ圧倒的になり、アジアの時代は終わる気がしました。

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もちろんドバイモールの駐車場は高級車は多少は止まっていましたが、そんなにたくさんは止まっていませんでした。上海と同じぐらい。テスラとかは逆に見ませんでしたね。

7.高級住宅エリアと近くのビーチへ

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ドバイはお酒が飲めないので「モヒート」を頼むとジュースが出できました。ここは古くからイギリスの植民地時代に多くのイギリス人が住んでいた高級住宅地エリア。ブライベートビーチがあって、美味しいレストランがあるというので、ふらっと遊びに来ました。

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このブライベートビーチがすごいのは、近くにイスラム教のモスクがあり、時間が来ると、ビーチに流れるオシャレなBGMが大音量のコーランに変わるところです。

コーランに変わった大音量の音楽を聞きながら私は、モヒートを飲みこのシーフードパレットを食べました。

8.ドバイまとめ考察

ドバイというか、中東の特にアラビア半島沿岸と隣国のイランは、今後長い期間かけて発展していく潜在性を強く感じました。中東の都市といえば、貧富の格差が激しく、石油のお金に依存して、無駄遣いをしている人たちが多いのだろうぐらいなイメージでしたが、ドバイで見たものは、世界中からオイルに群がるマネーを引き寄せ、レバレッジポイントとして街が成り立っている部分。

オイルマネーだけではなく、出稼ぎ労働者・リゾート投資・交通のハブとしての様々な人達とそれに付随する仕事、が一同に集まる街がドバイであり、単なるバブルに浮かれる街ではないな、というのが訪れた印象でした。

特に人種のバラエティの豊かさは、シンガポールやロンドンにしてもなかなか体感できません。さらにはドバイモールにあるファミリーレストランのメニューも、イースタン・ウエスタン・アフリカン・インディアン・アメリカン、と区分が分かれている感じです。もちろんイースタンの中に、中国料理・タイ料理・中国料理・韓国料理・日本料理、があります。この区分があるのは、実に幅広い国の人たちがこの地にやってきていることの現れなのかなと思いました。

9.夕暮れのドバイからコロンボへ

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次の目的地はインドではなくスリランカの首都コロンボです。スリランカからはドバイにたくさんの出稼ぎ労働者がきているようで、空港はかなり混雑しています。

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夕暮れのドバイを飛び立ち、飛行機はアラビア海を縦断し一路スリランカを目指します。スリランカが今回の旅程の最後の目的地です。旅行も終盤戦です。多少日本が恋しくなってきました。

追伸:続きの記事アップしました。





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