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散文

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エッセイです。いい文章を書くために、思ったことを書き散らしています。
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記事一覧

僕の習慣独立宣言

「習慣」は、現代人にとってもっとも大切な武器であるという。 考えてみれば、そのとおりだ。…

びす男
4か月前
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夜、街頭に照らされた樹が美しくて

それだけで、なんだか得した気分になる。木のシルエットを、暖かみのある 光がぼんやりと縁取…

びす男
4か月前

ことばを集めて新聞記者になった話(9)

僕はまとまった休みをとり、晴れて新しい職場に加わった。 転職してどうだったか?ーーよかっ…

びす男
4か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(8)

迷うことはなかったが、10年近く勤めた会社を辞めるということは、そのこと自体がものすごい恐…

びす男
4か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(7)

バスで寝過ごした乗客みたいなものだった。 大学時代の僕が選んだバスは、最初、目的地に向か…

びす男
5か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(6)

地方勤務を終えて東京で働き始めた。 自由に書き続けていた記者生活は、とたんに官僚的な色彩…

びす男
5か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(5)

記者の仕事は楽しかった。車を乗り回して、ありとあらゆるものを取材した。片側1車線しかない、間に細いワイヤーが張られただけの高速道路で現場に向かうとき、対向車の大型トラックとすれ違うたびに死を覚悟した。 それ以外には、身の危険を感じることはない程度に平穏で、ときどき嵐のように忙しい日が訪れた。その繰り返しだった。 僕は車の窓を全開にして田舎の道を走ることが好きだった。数十万単位のものを買うのは、その車が初めてだった。 仕事の合間を縫って温泉に足を伸ばした。いつ鳴るとも知れ

ことばを集めて新聞記者になった話(4)

多くの人がそうである以上に、僕は恋愛において不器用だった。ぶつかって、何度も絶望し、そし…

びす男
5か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(3)

新聞記者となった僕は、まず地方都市に配属された。 研修で伝えられた、「初任地は第二の故郷…

びす男
5か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(2)

僕は名言をかき集めた。 歴史の授業で出てくるような小説や、勉強していた政治や経済、哲学に…

びす男
5か月前
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ことばを集めて新聞記者になった話(1)

その本は、実家にある書棚のなかにあった。日の当たらない、薄暗い書庫にあった。ほかの本はよ…

びす男
5か月前
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20240406散漫な文章

趣味で小説が書けるようになりたいと思っている。思ってから、どれくらい経つだろう。 子供の…

びす男
7か月前

20240407春のにおい

「春の匂いがする」と、つい先日、会社の若手が言っていた。 きょう朝起きて居間の窓を開いた…

びす男
7か月前
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