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パラレルワールド

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#短編小説

たゆたい⑥

私は転職を決めていた。「生徒の心を前向きに変えて、人生のサポートをしたい」という思いは、壮絶な職場環境の中で打ち砕かれた。

転職エージェントとの面談の帰り道、私はLINEで彼に連絡をとった。しばらく打っていなかったメッセージ。既読がついたまま、そのままにされたメッセージ。これ以上、彼に関わってはいけないのだと思った。同期によると「忙しすぎて埋もれてしまっている」ようだった。
私は彼に告白をしよう

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Birthday(花葬)

もしもし、こちら地球放送局第二営業所。

好きな人が言っていた言葉を思い出した。
「月夜の踊り場でずっとこの時が止まるまで一緒にステップを踏んでいたい」

これから、調査に行ってきます。

大学の講義をただで聴いてみた。
あの時聴きたかったけど聴けなかった分を聴いてる。あ、あそこの学生居眠りしてる。勿体無いなあ。

流行りの曲を聴いてみたくなった。
私も、聴きたいな。
一瞬だけ、失礼します。
この

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