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半透明人間

タイトルはback numberの歌から。

内容は、楽曲とは何も関係ありません笑

ただ、なんとなく、「半透明人間」みたいな気分になった出来事があったので、書こうかな〜と。


先日、久しぶりに満員電車に乗りました。

いつも、人が多い時間は避けているのに、どこかの路線が運行見合わせになってしまい、満員電車に。

「うわ、久しぶりだな…大丈夫かな。」

と思いつつ、乗り込むと案の定、座れる場所はなく。

優先席に、直行したのですが、そこで目にしたのは、

優先席で缶ビールを飲むおじいさま。

ばっちり目が合ってしまいました。
隣は空いていたけれど、誰も座らない状態。
私も、さすがに勇気がなくてその場から離れました。

「はあ、マジか…」

電車が進むにつれて、車内には人が沢山入ってきて、押されて押されて、普通席の真ん前に立つ状態になってしまいました。

「この状態が、1番嫌なんだよな…」

ヘルプマークはバッグの持ち方的に、完全に座っている人のちょうど目線の先。

「申し訳ないな…」

と思いつつ、苦しいので、変わってはもらえないだろうか…と、黙ってそのままカバンを持っていたのですが、

目の前の男性は、私をチラッと見た後、目を逸らして、スマホゲーム。

横の女性は、眠り始めました。

私は、いなかったことに、いないことにされたんだなあ…と笑

そうだよね、皆疲れてるもんね…
時間的にも、仕事帰りかな。
私は、会いたい人に会いに行くだけだし。
うんうん…笑

ヘルプマークへの援助は、任意。
仕方ない。

目も合わせてもらえなくなっちゃった笑笑
まあ知らない人と、目を合わせないのは普通か。

被害妄想だよね。
てか、私、現に普通なフリして立ててるし。
甘えかも。

私は今多分、透明人間。

いや、一応見えてはいて、避けられているから、
半透明人間か。笑笑

仕方ない。仕方ないよ。
でも、腑に落ちない。なんだか虚しい。

大人しく、ビールを飲むおじいさまの隣に座れば良かったのだろうか。

そこが、優先席で、空いているんだから、そっちにいけばいいのに。って意見もあるよなあ…

でも、じゃあ、仮にガラガラの車内で、わざわざビールを飲む人の隣に座るだろうか。

ガラガラでなくても、座るかな…

私は、座る席すら選ぶ権利もないのだろうか。
それは違うだろう…

早く出たい。でも、この人数じゃ出るのも一苦労で。
出たとして、次来る電車も満員だ。
我慢しよう。大丈夫。もう違うから大丈夫。


そんなこんなで、目的地に到着。
息切れがすごい。

恋人と言葉を交わした私は、半透明からやっと普通の人間になれた気がした。

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