『明日ちゃんのセーラー服』についてのあれこれ
はじめに 『明日ちゃんのセーラー服』がものすごく良かったという話がしたい。話がしたいのだが、この作品の良さを文字にしようという試み自体がもはやナンセンスなのだと思う。『明日ちゃんのセーラー服』とはそういう作品だった。
おそらく、見た人の間に生ずるコミュニケーションでしか『明日ちゃん』そのものは語れない。なぜならあの作品は彼女たちの日常を断片的に、記録映画のように、記したものに過ぎないからだ。もちろん各話の話、キャラクターの話、キャラクター同士の関係性の話はできる。「蛇森・戸