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アニメアワード2023(審査員1名)

画像は『萌えこまり萌萌姫の萌々』より、萌萌萌萌萌テラコマリ萌萌萌萌萌萌萌萌ガンデスブラッドさん

 今年も暮れてきましたね。そういうわけで、今年最も良かったアニメを決めるオタクアニメアワードのお時間です。なお審査員は当然今年もおれだけです。はめフラの脳内会議みたいですよね。よろしくお願いします。

萌え萌え脳内会議2023を始めます

 昨年以前はこちらを参照。↓

 今年僕が見た作品はFilmarksで制作年順とかで並べてみてください↓

 (だいたい冬5本くらい、春15本くらい、夏15本くらい、秋20本くらい。冬の大量延期された作品たちも冬にカウントしています。秋クールの最終話を見られていないのでまだカウントされていませんが、近日中になんとか……)

 以下、ルールと選出するものです。

・新規ヒロイン賞…今年放送された新作で一番可愛かったヒロイン
・総合ヒロイン賞…新作、二期作問わず今年放送されたアニメの中で一番可愛かったヒロイン
・主人公賞…一番好きだった主人公(性別問わず)
・OP賞…一番好きだったオープニング曲
・ED賞…一番好きだったエンディング曲
・ラブコメ賞…このジャンル(選出は独断と偏見)で一番よかった作品
・ファンタジー賞…このジャンル(選出は(略))一番よかった作品
・日常系賞…このジャンル(ryで一番よかった作品
・その他賞…上のジャンルに含まれないもので一番よかった作品
・懐古厨賞…思い出補正で審査員が好きだった作品
・審査員特別賞…審査員がとても好きだった作品
・アニメ総合大賞…審査員の中で今年一番だった作品

〈ルール〉
・各作品1部門のみ選出(例:ヒロイン賞に由比ヶ浜結衣が選ばれた場合、ラブコメ賞には『俺ガイル』が入らない、など)
・分割クールで後期が未放送のものは除く(今年の場合は『無職転生Ⅱ』、『葬送のフリーレン』、『薬屋のひとりごと』など)
・延期して途中から放送されていない場合は含む(昨年の『艦これ 〜いつかあの海で〜』など)
・『ラブライブ!』シリーズは対象外(入れても入れなくても少なからず自分の中で他の理由が働くため)

 ではいきましょう

新規ヒロイン部門

 今年もたくさんの新しい萌え萌えヒロインが世に放たれました。久保渚咲さん(久保さんは僕を許さない)に始まり、曲伊咲さん(君は放課後インソムニア)の衝撃、自堕落OL萌え女福澤幸来さん(デキる猫は今日も憂鬱)の登場、あと数年で多くのオタクを狂わせる予定の霧島宇多さん(柚木さんちの四兄弟。)などなどいた中で特に強烈な萌えを叩きつけて栄えある賞に選ばれたのは………

萌え〜〜〜
萌え!!!!!!!!
も、も、も、も、萌え〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

 『白聖女と黒牧師』よりセシリアさんです。おめでとうございます。これじゃ白聖女じゃなくて萌聖女だよマジで。
 僕は基本声が低めのキャラクターが好きで、今年も先に挙げた曲伊咲さんだったり、毎年恒例高橋李依さん枠の桐生紫乃さん(カノジョも彼女)など強力なライバルもいたのですが、それを差し引いても有り余る萌えパワーでした。赤面・デフォルメなど豊かな表情のどれをとっても全てが素晴らしい。おまけに動画工房の見知った作風が加えられて、完全に「萌え」でした。疑いなく今年一番の萌えキャラです。おすすめは十話です。ぜひ見てください。

総合ヒロイン部門

 ここからは2期作品を含む白熱した萌えバトルになっていきます。今年やはり目を見張ったのは佐々木千穂さん、鎌月鈴乃さんを擁した『はたらく魔王さま!!』でしたね。もちろん『彼女、お借りします』なども相変わらず強かったですが、並みいる強力なヒロインたちとの熾烈な争いを制し、今年の総合部門で栄冠に輝いたヒロインは……

お前の勝ちだ。

 『政宗くんのリベンジR』より小岩井吉乃さんです。おめでとうございます。正直、他のキャラクターを選ぶ余地はありません。頭抜けて素晴らしいヒロインでした。負けヒロイン大賞じゃねーんだぞ。去年は欲望に任せて一条花さんを選出しました。もちろん僕も本当は曲伊咲さんと餃子作って宅飲みしたいし、成人した霧島宇多さんとお酒飲んでバグった距離感にどぎまぎしたいし、小石川惟子さんに微笑まれながら「君は、こういうのが好きなのかい?」とか言われたいですが、今年それよりも、小岩井吉乃さんへの気持ちが勝りました。
 だって小岩井吉乃さんがさぁ……!自分の気持ちをさぁ……!『政宗くんのリベンジR』は6年越しに作られた2期でしたが、素晴らしすぎて最終話を見てから自室で思わずスタンディングオベーションしてしまいました(本当)。この作品は、やはり小岩井吉乃なくしては絶対に成立できないと思います。だからこそ、選出したい。せめて俺だけは、君の失恋のことを覚えていたいから……。
 ちなみに今年も桜沢墨さんが脳裏をよぎったのですが、やはり出番が少ない!『彼女、人見知ります』をアニメ化してくれ。

 以下、新規/総合ヒロイン賞にノミネートされたヒロインさんたちです。(☆が総合、★が新規、○が悩んだヒロインさん)

秋音律子さん(青のオーケストラ)
アン・ハルフォードさん(シュガーアップル・フェアリーテイル)
○鎌月鈴乃(クレスティア・ベル)さん(はたらく魔王さま!!)
木之下茜さん(山田くんとLv999の恋をする)
○霧島宇多さん(柚木さんちの四兄弟。)
桐生紫乃さん(カノジョも彼女)
○小石川惟子さん(SHY)
☆小岩井吉乃さん(政宗くんのリベンジ)
佐々木千穂さん(はたらく魔王さま!!)
椎名真昼さん(お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件)
ジェスたそ(豚のレバーは加熱しろ)
★セシリアさん(白聖女と黒牧師)
テラコマリ・ガンデスブラッドたむ(ひきこまり吸血姫の悶々)
福澤幸来さん(デキる猫は今日も憂鬱)
穂月かえでさん(お兄ちゃんはおしまい!)
○曲伊咲さん(君は放課後インソムニア)
山田杏奈さん(僕の心のヤバいやつ)
雷門瞬さん(星屑テレパス)
レギーナ・メルセデスさん(聖剣学院の魔剣使い)

主人公部門

 さて、主人公部門です。今年一番の主人公が完全なる主観で選ばれます。なんか男性主人公って最近あんまりかっこよくないんですよね……。もうちょい頑張ってほしい。そういうわけで大体女性主人公になってしまうのですが、これじゃただの萌えヒロイン選手権延長戦なんだよな。ま、いいでしょう。萌えキャラは何人紹介されてもいいですからね。てことで、僕が選んだ今年もっとも輝いた主人公は……

かわいい
かっこいい

 『転生王女と天才令嬢の魔法革命』よりアニスフィア・ウィン・パレッティアさんです。おめでとうございます。
 『転天』、めっちゃ面白いんですよ。アニスとユフィのカップリングが本当に素晴らしい。最後にユフィが逆転するところも含めて最高でしたね。個人的には『リコリコ』より良かったと常々主張してるんですが、受け入れられたことはありません。特にアニスさんは舞風さん好みのおてんばさと芯の強さをしっかりと持っていて、全話を通して非常に主人公然としていました。終盤の弟との対決もかなり良くできていて、見ていて泣きそうになりました。文句なしの主人公賞だと思います。結局転生要素がどこにあったのかはほぼ分からずじまいだったのですが……。
 あと毎話脚本が誰か(渡航、さがら総、王雀孫)見ながら予想していたのですが全然当たりませんでした。難しい。

 次は音楽についてです。今年のアニメもたくさんの名曲に彩られましたが、その中で頂点に輝いたのは果たしてどの曲だったのか……?!

OP部門

 今年のアニソン、特にOPについて言えばまずYOASOBIが挙げられると思いますが(令和アニソン大賞も「アイドル」でしたが!!!)、おれはそんな流れには屈しません。もちろん「アイドル」もボカロっぽくて(というと多方面から怒られる気もしますが)もわりあい好きだったのですが(あとMVが「過食性アイドル症候群」を意識してる感じがします)、しかしそれではつまらない!というわけで、今年のOP賞は……

 鈴木愛奈で、「Dash and Go!」です。おめでとうございます。作詞:畑亜貴に歌:鈴木愛奈ってこれもう実質『ラブライブ!サンシャイン‼︎』だろ。まあそれはさておき……。
 畑亜貴氏は本当にこういう「この瞬間」から「わからないけど、たぶん素晴らしい未来」への期待感を煽る歌詞がうまい。それに加えてドタバタ感溢れるOP映像と、疾走感あふれるメロディが僕の心を完全に掴みました。『アリス・ギア・アイギス Expansion』本編のほうも終盤まであほみたいなドタバタコメディで本当によかった(見てくれ!というようなものではないですが……)。
 ほかにも個人的には「めがもるふぉ〜ぜ♡」が電波なアイドル曲という感じがあってかなり好きでした。こっちのアニメ……も見なくていいかな。

 以下、最後まで悩んだOPたちです。(☆が受賞)

「ぐらでーしょん (feat.北澤ゆうほ)」KANA-BOON(山田くんとLv999の恋をする)
「めがもるふぉ〜ぜ♡」Smewthie(東京ミュウミュウ にゅ〜(第2クール))
☆ 「Dash and Go!」鈴木愛奈(アリスギア・アイギス Expansion)
「LIES GOES ON」May'n(ライアー・ライアー)
「Please, please!」大橋彩香(政宗くんのリベンジR)

 粒ぞろいでいい感じですね。

ED部門

 次はED部門です。今年のEDもいろんな曲がありましたが、ぶっちゃけ賞をお送りするならこの曲しかないなというのが一つだけあります。もうみなさんお分かりですね。そうですあれです。というわけで今年のED賞は……

 あばんちゅーる百合百合狂い咲き〜←これでゆるゆりの曲じゃないことがあるらしい

 ONIMAI SISTERSで、「ひめごと*クライシスターズ」です。めでたい。作詞・作曲のおぐらあすか氏は『干物妹!うまるちゃん』や『ウチのメイドがウザすぎる!』のOPも制作しており、その流れを完璧に受け継いでいるなという印象です。つまりもちろん僕がものすごく好きな曲調で、正直初聴のときからこころを掴まれっぱなしでした。キャラクターの合いの手が入る曲は、嬉しい。それぞれのソロバージョンがあるのもGOODですね。個人的にはかえでver.のもみじに甘える→もみじじゃなくてまひろ→恥ずかしがるの流れが超好きです。
 他で言うとやはり「bloomin'」が個人的には刺さりました。可愛らしい歌詞とEDアニメーションが本当に良くて……。佐々木千穂さんの晴れ舞台なんです。ぜひ見てください。

 以下、最後まで悩んだEDたちです。
☆「ひめごと*クライシスターズ」ONIMAI SISTERS(お兄ちゃんはおしまい!)
「おどる ひかり」Cody・Lee(李)(江戸前エルフ)
「かすかでたしか」DIALOUGE+(久保さんは僕を許さない)
「bloomin'」Liyuu(はたらく魔王さま!!)
「君だけがヒーロー」小石川惟子(cv.東山奈央)(SHY)

 今年はEDの方が刺さる曲多かったかも?

 今年から曲を全て書くのがダルすぎるので、最後まで悩んだもの以外はプレイリストに入れることにしました(それに伴って選曲数の上限をなくしました)。おおむねクール順に並んでいるはずです。ノミネートされたOP・EDはよかったら以下から確認してみてください。

 ではでは、次は作品についてやっていきましょう。各ジャンル(俺選び)の頂点になった作品は果たして……?!

ラブコメ部門

 今年もやって参りました。「ラブコメ」部門の選出です。
 周知のとおり(?)僕はラブコメが好きであり、それゆえ原作のメディアや男性向け/女性向け関係なく大体のラブコメ(特に、いわゆる学園モノ)を見ます。今年も様々なラブコメ作品がアニメ化されましたね。昨年突如起こったアニオリラブコメ爆伸び現象は落ち着き(てかあれが異常なだけだ)、個人的にはマンガ原作の作品が多かった印象があります。
 なんにせよ、そのラブコメ作品群の中から今年栄冠を手にした作品は……

 『久保さんは僕を許さない』です。おめでとうございます。
 本当のことを言うと、今年は該当作品なしとしてもいいくらい不作の年でした。唯一胸を張って値すると言えるのは『政宗くんのリベンジR』ですが、小岩井吉乃さんを総合ヒロイン賞に当てる以外の選択はないため、となるとラブコメ賞は空位となってしまう……というジレンマの中選んだのが『久保さんは僕を許さない』でした。もちろんだから『久保さん』がよくなかったというのではなく、『久保さん』にしろ『僕ヤバ』にしろ、尺の影響でこれからというところで終わりにしなければいけなかったのがややもったいないなという印象です。仕方がないことなのですけれども(そういうわけで『僕ヤバ』は2期に期待!)。あとおれは「恋」になりきらない中学生たちの悶々している様子があまりにも好きすぎる。今年そういう作品が多かったのは個人的に嬉しかったです(『久保さん』、『僕ヤバ』、『好きめが』あたりはそうでしたね)。
 その他の作品について少しだけ話せば、今年はかつて栄華を誇ったラノベ発のラブコメがすこぶるよろしくない。(悪い表現を使いますが)質の低い欲望に満ちた作品が量産されたという印象になります。昔も大概だろ!『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』にはじまり『夢見る男子は現実主義者』、そして『経験済みのキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。』と毎クール歯を食いしばりながら見る年はなかなかありません。来年は『弱キャラ友崎くん』2期や『負けヒロインが多すぎる!』が放送されるようなので、巻き返しを期待したいところです。特に『負けイン』。焼塩檸檬さんはcv.東山奈央で頼む!

ファンタジー部門

 今年もやはり多かったですね、ファンタジー作品が。なろう系の影響かと思いきや案外そうでもなく、僕の見ていた範囲ではマンガ原作の作品でも結構な数がファンタジーだったと思います。というか、なろう系を僕があんま見ていなくてもこれだけ多いので、本当は倍くらいあるはずです。早く『ティアムーン物語』見なきゃ……。
 何はともあれ、とりあえず見た範囲で選出します。今年のファンタジー部門受賞作は……

 『シュガーアップル・フェアリーテイル』です。おめでとうございます。
 本来、この部門の受賞作は順当に『無職転生Ⅱ』か『葬送のフリーレン』、『薬屋のひとりごと』のどれかになる予定というか、実際その三作品がやはり面白かったなという印象でした。ただコンテンツとして成功しすぎた結果全作品2クールでやることが確定しており、アニメアワード選出ルールにより全て2024年度作品カウントという謎の状況が発生した結果ではあります。
 しかし、それは『シュガーアップル・フェアリーテイル』が妥協で選ばれたことを意味しません。本作は後追いで見たのですが、正直角川ビーンズ文庫ナメててごめんという感じでした。ファンタジー作品として超おもしろかった。「銀砂糖師」と「妖精」の存在という設定がすごくうまく効いてて、一気に世界に引き込まれました。あとアン・ハルフォードさんマジ可愛い。終盤やや駆け足だったかなという印象も受けましたが、作品全体の良さというか、僕が知らないうちにファンタジー作品に求めていたゆったりとした雰囲気が損なわれていたわけではなく、文句なしの受賞です。おめでとうございます。

日常系部門

 今年も来ました日常系。昨年友人に貸されたまんがタイムきらら系列のコミックは全然減る気配がない。だって返したらまた貸されるんだもん……。24年の正月こそは大量に読んでしまいたいと思います。
 今年は「日常系部門」というより「百合部門」と言ってしまった方がいい気も若干しますが(百合姫発作品の方が多かった)、まあ毎年名前変えるのも面倒なのでこのまま行きます。だいたいラブコメではないのんびり作品くらいのもんだと思ってください。
 そんな日常系部門を制したのは……

 『星屑テレパス』です。おめでとうございます。はいそこ結局きららじゃんとか言わない。
本作は制作が『きんいろモザイク』のstudio五組、監督・シリーズ構成が『ゆゆ式』タッグのお二人とまさに(僕の中では)日常系アニメの総決算とでも言うべき作品です。実際見ていても間の取り方は『ゆゆ式』だしSDキャラの使い方は『きんモザ』だしと懐かしい気持ちになります。
 ただ内容が「日常系」かと言われれば全然そうではなく、基本的に宇宙を目指して常に衝突を(主に瞬のせいで)繰り返し、少しずつ成長していきます。とはいえアニメではかなりマイルドな感じになっていて、全編を通して見やすかったなという印象です。十分「日常系」に値すると思います。『ぼざろ』フィーバーの後で全然見られていないのは正直腹立たしいですが……。早くFODからアニメを解放しろ。
 それはそれとして、雷門瞬さんは日常系にあるまじきドチャクソ美人なので個人的にはだいぶ好きです。凄んでいる時が美少女のキャラは最高。

あまりにも美少女!!!!

その他部門

 結局「その他」ってなんだよ。雑すぎんだろ。と自分でも思っていますが、諦めてください。だって細かすぎても意味ないし……ねえ?そういうわけで、「その他」部門です。闇鍋じゃないです。
 さて、そんな「その他」部門を見事受賞したのは……

 『柚木さんちの四兄弟。』です。おめでとうございます。
 本作は秋クール何をみるか考えていた際にたまたま見つけたもので本当にその場の気分で見ていたのですが、大変面白かったです。とくに個人的にはやはり霧島宇多さんがよかった。
 これは冗談ではなく、5話と6話の宇多さんと湊をめぐる話でぐっと心を掴まれた作品でした。やはり恋になりきらない中学生が好きだ(2回目)。もちろんかなりの割合で宇多さん目当ての視聴ではありましたが、演出面でもとても面白くて、ここ以降何度か差し込まれるようになる実写背景を用いたカットが印象的でした。特に8話での用いられ方は個人的に見ていてかなり気持ちが良くて、めでたく受賞となりました。13話もすごかったですね。この辺いつかもうちょっと深く書きたい感じがします。他にも霧島家と柚木家の距離を話す際に両家を俯瞰で映したりしていて、少しずつ演出やら何やらを学び始めようとしている身としては大変勉強になったりもしました。
 他に迷ったのは『Lv1魔王とワンルーム勇者』です。ガンマ(群馬だろ)が独立しようとしていたりとギャグの勢いが基本古くて毎週楽しく見ていました。マックスと魔王のでこぼこ感も良かった。あと魔王がかわいい。

懐古厨部門

 懐古厨部門。いい響きですね。おおむね僕の中でうぉっ懐かしい〜と思ったアニメを選出します。この謎アワードを始めて今年で四回目ですが、毎年選出できることに感謝しなくてはいけませんね。さてさて、そういうわけで今年の懐古厨部門受賞作は……

 『はたらく魔王さま!!』です。ありがとうございました。昨年書きましたが、まあ当然の結果と言えます。『政宗くんのリベンジR』も有力候補ではありましたが、他に渡すべき賞がありましたね。
 『魔王さま』は僕が勝手に「神のクール」と読んでいる2013年春[1]放送の作品の中でもかなり面白かった作品でした。なんで二期来ないんだろうなーと思いつつも原作を読み、それが終わったタイミングで二期が発表されたので嬉しさもひとしおという感じでした。
 もちろん僕が望んでいだ出来に完全に達しているとは思っていません。マレブランケはもうちょっとかっこいいはずだし、バトルシーンは怪しいし、その他歩行シーンなんかも普通に心配になったし、そもそもDisney+配信だし、そのくせなぜか2クールもやるし……とあげ始めたら本当にキリがないですが、それよりも鎌月鈴乃さんと佐々木千穂さんが動いている姿をもう一度見られたことが嬉しかった!心の底からありがとうと言いたいです。

後半はまだDアニメストアに入ってませんが、まあそのうち入るでしょう(サマータイムレンダみたいに!)

 あと、『bloomin'』は佐々木千穂さんの晴れ舞台なのでどうか見てください。よろしくお願いします(二度目)。

 さて、それでは最後に審査員特別賞と大賞の発表です。今年はどんな作品が頂点に輝いたのでしょうか。

審査員特別賞

 審査員特別賞、毎年選ぶのが楽しみであり難しくもあるんですよね。有名作品は比較的選ばないようにしていますが、有名のラインってどこだよとなります。それにマイナーな作品が常に好きというわけでもないので、毎年唸っています。もちろんその分、選んだ作品たちはみな好きなのですが。そういうわけで、昨年にならって、今年もまずノミネート作品をお送りします。

〈ノミネート作品〉

『アリス・ギア・アイギス Expansion』

『ライアー・ライアー』

『てんぷる』

『でこぼこ魔女の親子事情』

『聖剣学院の魔剣使い』

以上の中から見事審査員特別賞に選ばれた作品は……

 『ライアー・ライアー』です!おめでとうございます!
 どう見ても石鹸枠です本当にありがとうございました。マジで愛おしいアニメでした。親の顔より見た優秀で家系のいい赤髪ツンデレステラ・ヴァーミリオン主人公に従うクールメイド九条みゆき。あと最初主人公誘惑するタイプのワルヒロイン峰・理子・リュパン4世。そして見たことある近未来学園都市。始まった瞬間から笑顔が止まらず、最後まで見てしまいました。一方で演出も石鹸枠のくせに(?)全体的に不思議な感じ(ゲームの説明やモブを出すにピクトグラムを多用したり、信号機のカットをぶち込んだり)がありました。
石鹸枠といえば『精霊使いの剣舞ブレイドダンス』が作者・志瑞祐先生の『聖剣学院の魔剣使い』が放送されておりこちらも負けず劣らず素晴らしい石鹸力(???)だったのですが、思ったよりバトルシーンが多く、個人的には『ライアー・ライアー』の方が好みでした。あと『せまつか』はDアニメストアで配信しろ。
 その他雑感としては昨年8作品がノミネートされたことを考えると今年はやや少ないなとも思いました。ただこれはおそらく僕が冬クールを全然見られてないからなのでしょう。『冰剣の魔術師が世界を統べる』などはまさにそうですね。早いうちに見ます。
 昨年大躍進だった「ANiMAZiNG」枠が今年は全てのクールでなろう系に占領されており、本当のことを言うとあまり食指がのびず……残念ながら全て選外となりました。もしかしたら去年の数がおかしかっただけなのかもしれませんが、来年は期待したいところです。

アニメ総合大賞

 さて、いよいよ発表も残すところ大賞のみとなりました。長かったですねぇ……。果たしてどの作品が、今年度最高の栄誉に輝いたのでしょうか?!

それでは発表します。今年度アニメアワード(審査員:1名)の大賞に見事選ばれたのは……

モーエモエモエモエモエモエモエ
……………もへ

 そうです。『江戸前エルフ』です!おめでとうございます!!!小柚子たむもへ〜〜〜〜!!!!!!!!
 『江戸前エルフ』はたまたま行ったナナヲアカリのライブでOPを知って見始めた作品で、非常によかったです。こういう出会いがあるからアニメはやめられませんね。小柚子たむもへ〜〜〜と言いましたが一番好きなのはコマちゃんと小伊万里いすずさんです。今年で市ノ瀬加那さんの声を完全に理解しました。
 端的に言えばいわゆる日常系に非常に近いのですが、やはりその中にはエルフという不老不死の存在による視線が内包されているというか、常になんらかの事情(もっとも大きいのは当然「死」ではありますが)によって終わってしまう日常の儚さが常に意識されている感じがしました。
 しかしそのもの悲しさと同時に、底なしの明るさがある作品でした。いすずの問いに対する小糸の「でもきっと、間違ってる」という回答はまさに、それをもっともよく表現していると思います。個人的にこういう儚さと明るさが共存できている作品が大好きで(僕の中では『けいおん!』や『ラブライブ!』、『ラブライブ!サンシャイン!!』はその例にあたります)、本作もそれに位置付けられる感じがします。
 個人的にこれはいいなと思ったのは3話と9話ですが、全編通してちょうどいいテンポの作品で合計4周くらいした気がします。年明けはもんじゃ焼き食いにいきたいぜ……。

 以下、今年度受賞作たちです。おめでとうございます。

今年もいいラインナップだ

総括

 今年も結構アニメを見たということにしておきたい。言い訳がましいですが、冬クールが少ないのは途中で多くのアニメが延期になってしまったからです。毎週見ることが習慣化していることもあり、リズムが崩れるとどうも最後まで見るのが億劫になります(といいつつぼちぼち見てます)。昨年のアワードでは『おにまい』が大賞候補と言っていました(実際そうでした)が、結局大賞は『江戸前エルフ』でした。でも次点は『おにまい』です。こうして想定を覆されるのも良かった年という証拠ですね。来年も期待です。
 今年のアニメをざっくり見た感想ですが、「人間と長命種」をモチーフにした作品が多かったような気がします。妖精であれエルフであれ、人間には想像もつかない長い時間を生きる存在たちから我々や日常が捉え返される……みたいな。この辺ももう少し上手い言い方ができそうですね。
 やはり一般的な評価から言えば今年は『推しの子』や『呪術廻戦』、『葬送のフリーレン』なんだと思いますが(そして確かにどれも非常に面白かったですが)、それ以外のアニメにも目を向けたいというか、他にもいいアニメはたくさんあるんだぜということがこの雑文から伝わったらいいなと思います。何かピンとくる作品があったらぜひ見てほしい。それこそがアニメを見る原始的な楽しさでもあり、この文化の根底なのだと思います。
 そういうわけで今年もよきアニメが多くて幸せです。来年もぜひ良きアニメライフを!!!

その他雑記

 年が暮れます。今年は本当にいろいろありましたが、ひとまず元気にやっています。僕がこうしていられるのも、相変わらずアニメが面白いおかげです。感謝。
 とはいえ、様々なことがあるなかで、僕の中でも結構考えかたが変わってきた印象がやはりあります。それはある意味で成熟であり、諦めなのかもしれません。来年以降もこうした文字を書く活動を細々と続けていければと思いますが、少なからず方針は修正されるように感じがします。とりあえずVol.3.5を出すことが最優先目標です。頑張ります(いい加減企画動かします!!!)。
 なんにせよ、来年には四年生になります。進路も目標は決まっていてぼちぼち頑張りつつありますが(遅ない?)、まあ、なんとかやっていきたいと思います。来年の抱負は「調子に乗らない」かな……。今後とも、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2023年末 舞風つむじ


[1]2013春クール。『はたらく魔王さま!』に始まり、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』、『変態王子と笑わない猫』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』、『這いよれ!ニャル子さんW』、『ゆゆ式』、『とある科学の超電磁砲S』、『デート・ア・ライブ』、『ハヤテのごとく! Cuties』などが放送されていた。何回見てもすごい。

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