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長編小説roots*season2

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長編小説rootsのseason2です。 また長い旅が始まります。season1が少年の成長物語だとするとseason2は見えない大切なものを確かに感じる物語です。
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#連載長編小説

【roots2】《28章》絆

デイブもオーウェンもしばらく言葉を発する事が出来ずにいた。 夕陽が窓から差し込んで来て。 …

月ノ羽音
2年前
2

【roots2】 《9章》負けないために・2

次の日、朝デイブが目を覚ますとルビーが四階に居なかった。 「ルビー」と声を掛けながら下の…

月ノ羽音
2年前
1

【roots2】 《9章》負けないために

骨のDNAとミアの残した物から採取したDNAを調べるとあの竜はミアでは無いとわかった。 次には…

月ノ羽音
2年前
2

【roots2】 《8章》燃えたもの・2

リビングのソファーに座ってコーヒーを飲んだ。香りと温かさにデイブは少し落ち着きを取り戻し…

月ノ羽音
2年前
1

【roots2】 《8章》燃えたもの

数日後。 オスカーの家が燃やされた。全焼だった。 居ないと知って火をつけている。 何かメッ…

月ノ羽音
2年前
2

【roots2】 《7章》安全な家・2

食卓を囲みながらディランの海からきつねの森で穴に落とされた話で盛り上がった。 みんなで笑…

月ノ羽音
3年前
3

【roots2】 《6章》泣き虫オスカー*3

オスカーの様子を見てデイブは「オースティン頼んだよ。君しかいない」と言った。 「わかっています。僕はオスカーの守り番ですから」頼もしい答えにうなづくと次は 「シャーロット僕の愛がわかるね」と尋ねた。 「はい」と流していた涙を手で拭って答えてくれた。 デイブは一度下を向いて息を吐くと覚悟を決めて 「新しい家は実はまだ完成してないんだ。でも警備は最新でここよりは格段に安全だから。明日行こう」と言った。 「ディランは俺が連れて行くよ」オーウェンが言った。「ありがとう、頼むよ」デイブ

【roots2】 《6章》泣き虫オスカー・2

次の日、出張していたオースティンも飛んで帰って来たので。今後どうするのが良いのか6人で話…

月ノ羽音
3年前
2

【roots2】 《6章》泣き虫オスカー

明け方、聞いたこともない爆音で目が覚めた。 鳥たちが恐れおののいて鳴き騒ぐ声がする。 「何…

月ノ羽音
3年前
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【roots2】 《5章》前を向いて

「ただいま」ルビーが玄関を開けると靴が何足も並んでいた。デイブかトトトとやってきて嬉しそ…

月ノ羽音
3年前
1

【roots2】 《4章》燃えた日

デイブは夜うなされる事があった。 あの日を夢に見ているのかもしれないとルビーは心配だった…

月ノ羽音
3年前
2

【roots2】 《3章》新生活

夕陽の美しい小さな木の家はすぐに建った。 オスカーは半ベソだったけれど、シャーロットが窘…

月ノ羽音
3年前
5

【roots2】 《2章》チェイス

デイブがテラスで外を眺めているとオスカーがやってきて隣に並んだ。 「またチェイスに会った…

月ノ羽音
3年前

【roots2】 《1章》旅の始まり

戻って来てから1か月が経ち、ルビーはオスカーの店で働き出した。同じ年頃のバイトさんと仲良くしている。 その分、オスカーとシャーロットは畑に集中出来るようになってデイブたちも役に立っているようだ。 ここを2人に渡して、デイブはルビーと2人で暮らせるように何か仕事をしなければと考えているが。何をしたら良いのかわからず、畑仕事を手伝っていた。 オーウェンはいつもと変わらず、新聞社を立ち上げて記者として走り回っている。 ある日、オーウェンが新聞に小さなコラムを書いてみないか?と誘っ