【roots2】
《20章》目じゃなくても見えるもの
ディランがルビーに「サイラスの所へ行かないか?」と誘ってくれた。ルビーは「デイブを1人にして行けないわ。ディランからよろしく伝えて」と言った。
ディランは1人サイラスの元へ行き、幹に手を当てた。「ディラン久しぶり」サイラスの低く優しい声が聞こえた。
「サイラス…大変な事になったよ」
「悪の契約は簡単に破棄できないからな」
「目は…不自由なままなのか?」
「少なくとも今は…」
「そうか…そうやってデイブを食い尽くしてゆくつもりじゃないだろうな」
「…わからないな。デイブが望ん