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長編小説roots*season2

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長編小説rootsのseason2です。 また長い旅が始まります。season1が少年の成長物語だとするとseason2は見えない大切なものを確かに感じる物語です。
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記事一覧

【roots2】《28章》絆

デイブもオーウェンもしばらく言葉を発する事が出来ずにいた。 夕陽が窓から差し込んで来て。 …

月ノ羽音
2年前
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【roots2】《27章》はじまり

御伽話のような昔々の話 人と自然が調和し神々が宿ると信じられている時代。豊かな森林を有す…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《26章》なぞとき

次の日、デイブはルビーにもサイラスの事を聞いてみた。ルビーは記憶に無いと答えた。 「オー…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《25章》主人の証

次の日、朝早くからアリソンと畑を整え。 庭に木を植えて丘からの景色を眺めながら昼食を取っ…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《24章》おかえり・2

リリーが仕事から帰り4階に上がって来た。 「ただいま。お客様なのね」と言うと「リリー!!」…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《24章》おかえり

アリソンの家族や近所の人が見送りに来てくれた。トラックの荷台にオスカーとオースティンが乗…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《23章》新しい目標・3

次の日、オスカーがアリソンに手紙を見せた。 「色々はわからないけど…あんた達が来た時のあの必死に何かから逃げていて…頑張って働かないといけないわけがあるんだろうなとは思ってたよ。 それがこの人達とのことなんだね」 アリソンは真っ直ぐにオスカーの目を見て優しく言った。 「信じてもらうのが難しい話なんだけど…アリソンに嘘をつきたくないから。正直に話すね」オスカーが自信なさそうに一度視線を下に落とすとアリソンは 「何でも聞くよ。心配なんてしないで!話してごらん」と明るく言った。

【roots2】 《23章》新しい目標・2

テクテクと階段を三階まで上がるとオーウェンが「デイブ!ちょっと寄って!」と声を掛けた。 …

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《23章》新しい目標

「おはよう。今日は何か予定ある?」 ルビーが遅く起きて来たデイブに聞いた。 デイブは眠そう…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《22章》代償・2

緑が残る枝を出来るだけ大きく持ち帰る事にした。ルビーは持っていたピンク色のハンカチをサイ…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《22章》代償

「ルビー朝ご飯食べましょう」 ルビーはリリーの声で目が覚めた。隣りで寝るデイブを確認して…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《21章》サイラス

ディランとデイブは釣りに来た。 湖の風は優しく気持ち良かった。 「エサは付けてもらえる?」…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《20章》目でなくても見えるもの・2

「神経を使うでしょ。少し横になったら?」 とルビーが言うと「うん。じゃあ、ここで」 とソフ…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《20章》目じゃなくても見えるもの

ディランがルビーに「サイラスの所へ行かないか?」と誘ってくれた。ルビーは「デイブを1人にして行けないわ。ディランからよろしく伝えて」と言った。 ディランは1人サイラスの元へ行き、幹に手を当てた。「ディラン久しぶり」サイラスの低く優しい声が聞こえた。 「サイラス…大変な事になったよ」 「悪の契約は簡単に破棄できないからな」 「目は…不自由なままなのか?」 「少なくとも今は…」 「そうか…そうやってデイブを食い尽くしてゆくつもりじゃないだろうな」 「…わからないな。デイブが望ん