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稀代の名馬ステイゴールドを「黄金旅程」と翻訳したそのセンス

昨日、黄金時間について書いたので、今日も黄金週間にまつわる話を。

今日から、ゴールデンウィーク!
せっかくの休みなんだから、「普段できないことをやろう」だとか、「普段行けないところに行こう」って思われていた方も多かったはず。
でも、この状況下。
今年も我慢の連休になるのかな。

自分の場合、半年前から予定していた旅行を直前で断念。(フライトはいいけれどホテルのキャンセル料が…)

まさに、黄金週間の旅がステイになってしまった。



さてさて、気分を切り替えて、この黄金と旅とステイを名前に持つ名馬の話を。

実は今、ゲームのおかげで過去の競走馬がブームになっている。そこに登場するのは、ほとんどが現役時代にG1レースを何回も取ったいわゆる名馬。

でも、現役時代はずっと2着や3着続きで、稀代のシルバーコレクターと言われていた馬が、大きな人気になっている。

その馬の名前は
ステイゴールド!


今だと、オルフェーヴルやゴールドシップなどのチャンピオンホースを輩出した名種牡馬としても有名である。


現役時代のステイゴールドは、その気性もあってとにかく勝てなかった。
1997年に条件戦から上がって、2000年にG2目黒記念に勝利するまで、なんと29連敗もしている。



でも、凄いのがその負け方。

なんと29連敗の中で2着が10回(G1競走での2着が4回)、掲示板(5位以内)に入ったレースが29戦中22回ととにかく善戦を続けていたのだ。

そのせいもあり、シルバーコレクターと呼ばれたステイゴールド。

もう、引退までG1勝利は無理だろうな。と多くの方が思っていたに違いない。


ところが、ところがだ。

なんと最後の最後でその悲願を叶えたドラマが待ち受けていたのだ。

(写真は全部自分で撮ったものです)


そのドラマが起きた場所は、香港の沙田(シャティン)競馬場。

2001年12月、ここで行われたのが国際競争香港ヴァーズ (G1) 。

ステイゴールドは、日本のレースではなく、レベルの高い国際レースを引退レースとして選んだのだった。

レースは、残り200mまで逃げ馬が5馬身も引き離す、圧倒的な逃げ切りの展開。

ゴールまであと僅か…
ここからは、どの馬ももう届かないだろう。
1着は逃げ馬で決まり!
誰もがそう思っていたに違いない。

その瞬間、直線の後ろから勢いを増した馬の影が現れる。

ステイゴールドだ。


大きなスライドで、前方の馬たちを抜いていく。

競走馬人生の悔しさを全て乗せたような、とんでもない末脚。みるみる周りの馬を置き去りにし、先頭の逃げ馬にくらいつく。

今思うと、ステイゴールドはその残り200mだけは、他の馬と別の時間軸にいたのかもしれない。

届くのか、届かないのか。

残り100m。残り50m。

まだ届かない。

残り10m。

届け!

そしてゴール。

勝ったのは…

そう。ステイゴールドだ!


ステイゴールドは、ゴール板ギリギリで先頭の馬をかわしたのだった。

競走馬としての最後の最後、海外の国際レースで悲願のG1勝利を掴み取った瞬間だったのだ。


(こちらの動画の7分くらいから、そのものすごいレース内容が見られます)


その香港ヴァーズでステイゴールドが背負っていたゼッケンが競馬ファンの中では伝説になっている。


そこには、中国語でステイゴールドを訳した言葉「黄金旅程」と書かれていた。


まさに最後の最後で、人生を黄金の旅に変えた一頭の競走馬を表している。

このセンスのいい翻訳。
世の中から忘れられることはないだろう。

(動画以外の写真は自分で撮影したものです)

……………
おむすびのことを語ろうとしていたら、熱く競馬のことを語ってしまった。

【657むすび】ヨークマート(鮭)

埼玉スタジアムでヨークマートの鮭おむすびを。
自分の中で、黄金の具をあげるとしたら、やっぱり鮭!

過去には、全国の鮭おむすびだけを集めたランキングも作ったことがある。


この黄金の具は、チャレンジをする中でいつも自分を奮い立たせてくれる。


黄金週間。
今年はステイになるかもしれないけれど、心は黄金のように前向きでいたいもの。

ご馳走たまでした!



競馬場を舞台にした「おむすび目当ては僕ひとり3部作」もよろしければ。


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