見出し画像

主体性を持てるか

友人から仕事の誘いを貰った。ありがたいこと。

でも一つ大きな落とし穴がある。目先の欲に支配されてしまっては同じことの繰り返しになりかねないのではないか。必要とされること、確実に入る給与、所属による安心感と孤独の解消などである。

週に1回という条件で調整することに。

欲求を満たし安堵感を得るためにこの話を受けてしまったら?

先方の都合と要求が徐々に拡大し此方がそれにアジャストするようになる。それがエスカレートすると自分の軸とする価値観を曲げねばならないことになりかねない。自ら再び枠にはまり支配され上手くいかねば他責思考に陥る。そうなったら誰も幸せにならない。

面接で聞かれそうなことについて考えをまとめてみよう。

病院を辞めた理由は。

ネガティブな理由は。山ほどあるが過去を振り返っても仕方がない。相手の時間を奪ってまで論じる価値はない。どうしたいか?どうするかだけ。

ポジティブな理由は。いったん組織から一定の距離を保つことで「やらされる労働」から脱却し主体性を見出し「やりたい仕事」をしたいと思った。

辞めて企業を訪問したり本を読んだりしながら。少しだけ考えたり気づいたりしたことがある。

医療従事者の健康はどうなのか?                   

医療施設は閉鎖的で良くも悪くも独特の慣習が根付いていている。医局制度、看護学校の異常に厳しい実習。自己犠牲を美徳化するような精神論的な風潮は以前よりは和らいだものの依然として根強い。(個人的には一定期間ハードワークに徹したことによって得られたものも多く一概に悪いと言えないとは思うが)

社会の中の医療

一旦病院を飛び出し見たいものがある。「外から見た病院」「社会から見た医療」複合的かつ俯瞰的な視座を持つことで何か貢献できる可能性があるのではないだろうかと思案を巡らせたりもする。

数年前のフリー時とは違う。ただ「楽したい」「金ほしい」「遊びたい」ではなく(コロナで旅行もいけないし...) 外からどっぷり現場につかっていては見えないものを見たい。余白を与えることで散らかった自分の思案を統合し主体的な取り組みへと持っていく。

役立てるもの。得られるもの。

時間と内容に折り合いがつけば。上記にあげたものが何らかの形で貢献できるのではないだろうか。単なる労働力の提供以外にも付加価値を付けられるように関わることが出来れば。得られるものはお金や安堵感以外に何があるだろう。丁寧な診察、後進への指導などのアウトプット。そして馴合いではなく自立した関係づくりの場にすることができれば。目先のお金に眩んだ仕事選びを是正し「本当のやりたいこと」を見つける一助になれば。

価値観に基づいた主体的な行動。

明日は面接になる。自分の考えと価値観を伝えよう。友人の顔も立てながら。自分、経営者、友人とスタッフ、患者さん、皆が実りを得られるようなかたちで仕事をさせて頂けますように。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?