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比較のthanは接続詞と考えた方が学びやすいんじゃないか、あとねん挫と腰強打した話

自宅の階段ですっころんだ
真ん中あたりから下まで割と長い距離落ちてしまった
左の足首はねん挫するし
くるぶしは青くなっているし
そのくるぶしから血はだらだら流れているし
腰はズーンと痛いし
夜中の一大事だった
ここ数年でいちばんの事故かも

だらだらと流れる血はすぐ止まったし
青くなったくるぶしはすぐ色は元に戻ったし
ねん挫もある程度収まって、たまになんかの拍子に痛むとかその程度

一番なんてことないと思っていた腰が痛い
ずーんと重たい違和感と
ぼんやりした痛みがずーっと続いている
3連休は2連休な予定だったが、カレンダー通りな3連休
さりとて遊びまわるような感じではなく静かにしていなくてはならない3連休になった
歩く、という基本的な動作ですが、みなさまもどうか油断なきよう

比較のthanは接続詞と考えるのが基本

比較の授業をおこなっていると、簡単なようでトラップ、という箇所がある
大体の生徒がテキトーに過ごしているから錯覚する難所なのだが、
ちゃんと取り組めば使いこなすのは結構楽だ
というのが、接続詞thanの扱い
いや、thanくらい大丈夫だと言われそうだけど

Kate is taller than I am.とか例示するとガチャガチャいわれるわけ。
Kate is taller than I.はOKですか?(OKだけど気に食わない
Kate is taller than me.もOKですか?(OKだけど意味わかってる?

で、そんなタイミングで
Kate loves dogs than Jeff.みたいな板書して"意味は?"と聞くと
ケイトはジェフよりも犬を愛してるって答えるのね、優秀優秀(皮肉

でもさらに板書を足して、さっきの例文の意味は

Kate loves dogs better than Jeff loves dogs. ケイトはジェフよりも犬を愛してる
Kate loves dogs better than Kate loves Jeff. ケイトはジェフよりも犬を愛してる
どっちなの?

って聞くと沈黙。
ペアやらなんやら周りの生徒同士で確認させると
それぞれ認識が違うことを確認する、みたいな
かつて、そんなこと考えたこともなかった、という名言を残した生徒もいますが、元気してるかな。

なんでそうなるかっていうと、
thanを接続詞だと意識して英文に接してないからなんだな、と思うのですよ
そうであれば、さっきの
Kate loves dogs better than Jeff.みたいな板書はモヤってする、と思うんだよね

thanは接続詞だと意識してゆっくり丁寧に英文を作ってみる

というわけで接続詞thanを意識して英文を書いてみよう
つまりthanは接続詞なので、文と文をつなぐ、ということを念頭に置く必要がある

中学校の例文のような
袴田君は原田君より足が速い、という文を考えると
①Mr. Hakamada runs fast.
②Mr. Harada runs fast.
という文を用意しておく。
そしてより足が速いほう、つまり①のほうを比較級fasterに変える
①' Mr. Hakamada runs faster.
①>②なのなで、>のところにthanを置く
③Mr. Hakamada runs faster than Mr. Harada runs fast.
runsとfastが2回出てきてうざったらしいので、
runsはdoesにする(Do you like soccer? Yes, I like. → Yes, I do.のノリ)
fastは省略する(2回言わんでもわかるだろ、という視点)
というわけで、完成形は
③' Mr. Hakamada runs faster than Mr. Harada does.
となる。
こうなることをわかっていると
ケイトはジェフよりも犬を愛してる、と言われたら
Kate loves dogs better than Jeff does. 
Kate loves dogs better than does Jeff.(→Kate loves dogs better than Jeff.)
って感じだよね
だから、
Kate loves dogs better than Jeff.
の意味は
ケイトはジェフに対する好き度よりも犬に対しての好き度の方が高い
という意味で
ケイトはジェフよりも犬を愛してる
だよね、きっと。

もちろん前置詞の用法だってあるけど

than meの形見たことある!ってドヤってくる子が年に若干名いて可愛いんだけど、
大体そういう時って
Mr. Kojima seems more creative than me.
とか
Mr. Watabe is less kind than me.
みたいな感じで、動詞が自動詞なんだよね。
いや、僕はネイティブではないし、全用例を見れる存在でもないですが、
そんな僕でも体感できる感じだから、そういうもんじゃないか、と推測できます。

TTのネイティブ(英国人、40代?、ライターさん)と話した時の話

数年前にネイティブの先生とのTTの時に
①He runs faster than I do.
②He runs faster than I.
③He runs faster than me.
ってあなたにとってどんな感じなん?と質問して、
その回答を生徒に話してもらったことがあるんですが、

①He runs faster than I do.
ネイティブの先生はこれは使う、とのこと。
スタンダードだし、職業はライターだし、年齢というのもあるかも、とも言ってました。
学習者としてもこれが良いんじゃないか、とも。
つまり、これ使え、と。

②He runs faster than I.
100年前の英語だ、と。おじいちゃんとかおばあちゃんとかが使うかもしれないが、彼らをそんな馬鹿にしてはいけないかな、と。
以前働いていた中学校の先生が
thanの後ろは than I do "でもいいけど"、省略して than I を"使うんだ"と説明していて、卒倒しそうになった、と。
つまり、使うな、と。

③He runs faster than me.
カジュアルで若者っぽくて良い。ただアメリカ語だし、若者語だから
僕は仕事柄もあって、あまり使わないかな。でもとても良いと思う。
ただし、意味わかって使ってるんだったらね、とのこと。

以上から
①③はOKで、①は学習者として英語に真摯な感じ。
②は論外、という感じでしょうか。
ネイティブ一人の意見でどうこうというのもいただけないかもしれませんが、
とりあえず①使っておけば何も間違いは起きないんだよ。

カジュアルな表現って素敵なんだけど、
なかなか難しくて
gonnaとかwannaとか使いたがる人いるんだけど
全体的に発音が残念なのにgonnaとか使ってると
なんでgonnaって言ってるかもわかってないんだろうなと思ってしまう
お前の発音でgonnaが自然に出るわけないだろう、と。

というわけで、学習者として英語を積み上げる時はまずは基本の型から入るとスムーズです。

フリージャズもトラッドジャズからの流れで生まれたものですからね
ピカソだってデッサン画はなんか桁違いに精緻ですもんね

というわけで、比較、きっちりとやってみると楽しいですよ。

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