『星の子』今村夏子 読書録♯1
読書に親しむようになって15年ほど経つ。ただ漠然と読んで、読み終わったらすぐ次の本にというサイクルが少し空しくなってきてしまい、読んだ本の内容を残してみたいと思いnoteに読書録として記す事にした。
記録1作目となったのは『星の子』(朝日文庫)。今村作品は『こちらあみ子』、『あひる』を読んでおり、今作が3作目となる。『星の子』は主人公、林ちひろの視点で語られる。両親は怪しい宗教にどっぷりとハマっており、そのせいで姉は家出をして戻らず、親戚とも何年も疎遠な状態が続いている。