まとば

◾︎書籍編集 ◾︎🇬🇧英国立大学開発学部卒 → ベンチャー◾︎ 4年前に書いたミスユニバースのマガジンとホームレスと寝坊の記事が読まれてます ◾︎1994

まとば

◾︎書籍編集 ◾︎🇬🇧英国立大学開発学部卒 → ベンチャー◾︎ 4年前に書いたミスユニバースのマガジンとホームレスと寝坊の記事が読まれてます ◾︎1994

マガジン

  • 編集の仕事メモ・オープン企画書

    編集の仕事メモです。文章レベルは「書かないよりまし」と「公開しないほうがブランディング的に良い」の間

  • ほぼ日5年手帳と20代の残り

    もしかしたら明後日には熱が冷めているかもしれない。そのくらいのハードルで。でも、うまく使えばきっと必要なものになる。

  • 今年の100冊

  • ミス・ユニバース日本大会・上がり下がりする自信の記録

    応募を決めた2018年10月、 書類選考に通過した12月、 面接を経て地方大会ファイナリストになった2019年1月。 地方大会に破れ、全国大会に直接応募してからの4ヶ月。 ぜんぶ記録してます。

  • 男と女と女と女

    日記をラインと捉えると、スケッチはドット。そんなドットのかき集めを自由奔放につなげたり引用したりするマガジンに。

最近の記事

  • 固定された記事

28歳、新米編集者になりました。

1年前の今日、2021年11月1日。 将来国連で働くという高校生の他愛もない夢から10年経って、初めてバングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプに足を踏み入れていた。 1年経って、今わたしの目の前には、自分の名前がスタッフクレジットに入った生まれて初めての本がある。 今日はその1年間の話をさせてください。 転職のご報告2022年6月。新卒で入社し、4年間勤めたユーグレナを退職しました。 初めての転職です。IRや途上国での事業開発の短いキャリアから、書籍編

    • 肉体的限界で考える、「人はなぜ走るのか」

      肉体的限界、とか書くと「おまえは北極にでも行ったのか」「アスリート気取りか」とも思うけど、とにかくつらかった。 18キロのトレイルランニング。山を走るレースだ。 中学は吹奏楽部、高校はゆる運動部。幼いころから器用貧乏で「ちょっとやればできちゃう」けど何一つ極めたことがない。10ヶ月前まで、5キロ以上・30分以上走ったことはない。そんな自分にとっての「肉体的限界」とは「3時間半、18キロ、累積標高950メートルのトレイルレース」でした。 「進む」or「止まらない」全長18

      • 本をつくるとは、「次」がない仕事なんだ 【校了5分後】

        「編集者にとってはこれから続く担当作の『1冊目』だけど、著者さんにとっては『一生に1冊』かもしれないから」 7ヶ月前、編集者として初めて企画した本が世に出たときに、そんなことを書いていた。 あぁ、最初からそうだったんだなと思って。 今回も、変わらずにそういう気持ちでつくりました。 本をつくるとは、「次」がない仕事なんだ編集担当を務めた2冊目(翻訳書を含めると3冊目)、鎌倉投信の代表・鎌田恭幸氏による『社会をよくする投資入門』を、先ほど校了した。 校了日に、noteを書

        • 2024年12月31日(火)の未来日記(2024年1月)

          大きな追い風が吹いたベストセラー準備期間2024年をひとことで表すと、「着実な学び」だった。コツコツ。 大きく派手ではないが、あらゆる面でコツコツ未来をつくる動き方をした。仕事、人のつながり、スポーツ、音楽、そして読書。 上半期は2023年末の流れを引き継いで少し力強く物事を推し進め、将来へつなげる種まきに集中した。4月の『社会をよくする投資』刊行直後を境に「勢いで押す」日々は終わり、人との対話をじっくりしながら、水面化で確実に物事を進める動きに入っていった。 「先人から学

        • 固定された記事

        28歳、新米編集者になりました。

        マガジン

        • 編集の仕事メモ・オープン企画書
          27本
        • ほぼ日5年手帳と20代の残り
          162本
        • 今年の100冊
          41本
        • ミス・ユニバース日本大会・上がり下がりする自信の記録
          36本
        • 男と女と女と女
          13本
        • よく読んでもらえる記事&プロフィール
          5本

        記事

          2023年に読んで良かった10冊

          今年はだいたい70冊ちょっとの本を読んだ。今年も「ベスト本」を書きます。4年目。 書籍編集の仕事をするうえで、だんだん「読んだ」の定義が曖昧になってきた。仕事で読んだものも含め「通読した」と言って差し支えない本がだいたい70冊。 今年は漫画(2タイトル)や映画(7本)、Amazon Primeの番組(1シリーズ)、Podcast、歌舞伎など普段の年よりコンテンツに触れた年だった。 純粋なエンタメとして触れたものもあれば、仕事でなければ触れなかったであろうもの、入りは仕事だ

          2023年に読んで良かった10冊

          13年分のベストセラー研究: コピー研究会Week9

          ベストセラー研究の続き。 ベストセラー、一堂に会す2010年から2023年まで、13年分のベストセラーを遡った。出典は紀伊國屋パブライン。抽出方法は以下の流れだ。 月間売れ冊数ランキングを1月〜12月まで合わせて並べたものを「20XX年のランキング」とする(1ヶ月で売れた数が多い本が上位にくる) 全ジャンル混合で150〜200位くらいまで見る ビジネス書や人文書を抽出する 該当年に出版された本をハイライト(それ以外は、前の年に出版されて売れ続けている) これを13

          13年分のベストセラー研究: コピー研究会Week9

          本の歴史は、印刷の歴史: コピー研究会Week8

          ベストセラー研究をした。 やり出すと細かいので、巻物やグーテンベルクにまで遡ってしまった。 おもしろかったのは、本が商業化されたことにより、500年前にも「知」や「記録」ではなく「売れる」を目的とした本が出てきていたことだ。 「商業的本」の源泉は、500年前にまで遡る。 「賢く」なくても、売れる本。「売れる本が良い本ではない」と、ときどき言いたくもなるけど、おもしろくなってきた。 本の歴史は記録の歴史、紙の歴史、印刷の歴史そうこうしているうちに、「本の歴史」にまで遡っ

          本の歴史は、印刷の歴史: コピー研究会Week8

          ダンスユニットの魅力はダンスじゃない:コピー研究会Week7

          今回はコピーでも企画でもないですが、最近心動かされるものについて。 書店にあんまり行ってないんじゃないかと言われてしまいそうですが。 定期的にハマって、夜な夜な動画ループに入ってしまう魅惑的なダンスチームが3つあります。 バブリーダンスで一躍有名になった登美丘高校のダンス部と、 姉妹で結成しているSIS(シス)、SISが振付しチームのリーダーでもあるSISTERY(シスタリー)。 そして最近気になってメンバーのインスタフォローまでしだしたのが、アバンギャルディ。イギリ

          ダンスユニットの魅力はダンスじゃない:コピー研究会Week7

          映画『PERFECT DAYS』のimperfectな(パーフェクトでない)ところ

          『PERFECT DAYS』の先行上映を観に行った。 人生で初めて、ひとりで映画を観て、人生で初めて、公開前の映画を観た。 自分が幸せか、孤独か、満ち足りて自信満々か、この映画の感想によって測れると思いました。美しいととらえるか、物寂しいととらえるか。 ひとりで映画に行ったので、終わってから目を合わせる人がいなかった。一緒に息をつく人がいなかった。だからか、映画館ので鳴る音ひとつひとつが、自分も映画に入り込んだみたいにくっきり聞こえた。椅子が元の位置に戻るきいぃばたんとい

          映画『PERFECT DAYS』のimperfectな(パーフェクトでない)ところ

          紙とパッケージ:コピー研究会Week7

          紙の専門商社「竹尾」の展示会に行ってきた。 TAKEO PAPER SHOW。 たまたま家の近くでやっている・原研哉さんが企画を手がけている・身近な人が二人も足を運んでいた・紙好きだし・という理由でなんとなく行ってみたけど、なんと今年で5年ぶり・49回目の歴史あるショーだという。 テーマは「パッケージ」。 これまでには、本をテーマにしたり、トイレットペーパーなど身近に既にあるものをリデザインする展示など様々だったそうだ。 パッケージ。機能と笑い。へんな組み合わせだ。 紙の

          紙とパッケージ:コピー研究会Week7

          心動いた瞬間のメモ:コピー研究会Week6

          空のコーヒーカップが残される神保町のある喫茶店に入ったときのこと。 カレーを食べ終わり、皿が下げられた。 コーヒーを飲み終わり、カップが下げられない。 チーズケーキを食べ終わり、皿が下げられた。 皿「だけ」が下げられた。空のカップは残された。 「お皿だけお下げしますね」 そこまで言われてようやく気づいた。チーズケーキが来たときに、すでにカップは空いていたのに、テーブルにカップが残されたのは意図的なのだと。 「ゆっくりしていってくださいね」と。 カフェでコーヒーカップを

          心動いた瞬間のメモ:コピー研究会Week6

          編集者として、初めて本が出て、浮かれてたときのこと

          「校了した瞬間から、その本のことは忘れろ」 そのくらいの気持ちでいいと言われた。 「俺は打ち上げもあんまりやらない。だって、本作りたくてやってんだから」 思わず顔を上げて編集長の顔を見た。 人生で初めて、ゼロから企画して、著者さんに会いに行って、断られて、でもひょんなことから書いてくれることになって。 2023年1月17日。書きましょう。と合意した。 8月7日。校了。印刷機が回り出す。 9月6日。発売。 初めてお話を聞いてから約1年で、本は完成した。 さすがに、売れて

          編集者として、初めて本が出て、浮かれてたときのこと

          本を買いたくなった瞬間のメモ:コピー研究会Week5

          今週、自分が本を売る側になった。初めて、本が出た。だからより一層、どういうときに自分が本を買うのかという心の動きに敏感になった。どれもわざわざ書くことでもないほど「当たり前」のことだけど、感じたことを3つメモしておく。 中身に共感できそうだと思ったときnoteにこんな文を見た。 まさに自分が考えていたこと、そうか考えるのって誰にとっても面倒だよな。と。でも、考えなければ企画も生まれないし、突破口がない。悩んでいる矢先だったので特にささった。この本を読んでみたいと思った。

          本を買いたくなった瞬間のメモ:コピー研究会Week5

          『口コミ伝染病』:コピー研究会Week4

          Week4は、ベストセラー編集者の柿内芳文さんにおすすめいただいた書籍『口コミ伝染病』(神田昌典)から、自分が新聞広告を打つときに活かせそうなエッセンスを2つ選んで紹介したいと思います。 なんせ明日、新聞広告をつくらなくてはいけない。 ① 期待と現実のギャップで噂が起こる口コミは、経験する前の期待を裏切って起きる。 100ある期待を120%超えてくればたしかに感動する。 それが、期待される部分を磨き込むのではなく、期待されていない部分だったら? そのギャップはもっと大きく

          『口コミ伝染病』:コピー研究会Week4

          新聞広告は「まわり」に依存する:コピー研究会Week3

          Week3は、新聞広告。手元にあった3日分の日経新聞を見てみることにしました。 まず、日経新聞では書籍の広告は1面と、2・3面で様相がちがう。 手元の3日分では、4面以降に書籍の広告はないが、たぶんたまたま。あることもあると聞いたことがあるので、これからはもう少し注目して見てみよう。 1面まず、これしか目に入らない。「億万長者」という単語は強い。 もう1秒見つめれば、左の『Z世代のアメリカ』。 真ん中5つが縦書きなので、横書きだし、「Z」はじまりで、「アメリカ」とアルフ

          新聞広告は「まわり」に依存する:コピー研究会Week3

          積極的に「車輪の再発明」をしたい: コピー研究会Week2

          Week2は、書店で見つけた「気になる」を、4つにパターン分けしてみました。まだまだ粗いと思いますがなにとぞ。 「ターゲット」という言葉をあえて使っていますが、今後いい言葉を見つけていきたい。 ①共感型心の声が言語化されているパターン。 発見したときの心の声は「そうそう、そうなんよ」 購入に至るには、共感だけでなく、本であれば、①立ち読みする気になり、②さらなる「面白そう」を引き出すという2段階のステップが必要。 あるいは(and/or)「これを読むわたしイケてる」と

          積極的に「車輪の再発明」をしたい: コピー研究会Week2