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ほぼ日5年手帳と20代の残り

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もしかしたら明後日には熱が冷めているかもしれない。そのくらいのハードルで。でも、うまく使えばきっと必要なものになる。
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2024年12月31日(火)の未来日記(2024年1月)

大きな追い風が吹いたベストセラー準備期間2024年をひとことで表すと、「着実な学び」だった。コツコツ。 大きく派手ではないが、あらゆる面でコツコツ未来をつくる動き方をした。仕事、人のつながり、スポーツ、音楽、そして読書。 上半期は2023年末の流れを引き継いで少し力強く物事を推し進め、将来へつなげる種まきに集中した。4月の『社会をよくする投資』刊行直後を境に「勢いで押す」日々は終わり、人との対話をじっくりしながら、水面化で確実に物事を進める動きに入っていった。 「先人から学

2023年12月31日(日)の日記(2023年1月)

2022年1月に書いた、2022年12月31日の日記がすごくよかった。年始に読み直したら、このあいだ書いたのか?ってくらい仕事のことはそのまんまだった。 なので2023年も、年始に同じPodcastを聴いてみた。 それによると、2023年の上半期のキーワードは "Extend"(拡張、拡大)。 2023年のテーマとして考えていた「コンフォータブルゾーンを拡げる」にも重なる(「広げる」って思ってたから "Expand" を受けて「拡げる」にした)。 もちろん捉え方次第では

2022年に読んで良かった10冊

2022年に「読んだ」と言える本は50冊くらい。 年末に「読んで良かった10冊」を書きはじめた2年前にはほとんど想像もしていなかったことだけど、書籍の編集者になってしまった。 「読んで良かった10冊」なんて書きづらい気もする。でも気にしないで、今年も書く。 今年の秋に、初めてフヅクエという読書専門のカフェ(ブックカフェじゃなくて「読書」をする専門の場所)に行った。 そのフヅクエを営む阿久津隆さんがご著書に、読書をする姿は「祈る姿」のようだと書いていた。ちょっと顔を下に傾

28歳、新米編集者になりました。

1年前の今日、2021年11月1日。 将来国連で働くという高校生の他愛もない夢から10年経って、初めてバングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプに足を踏み入れていた。 1年経って、今わたしの目の前には、自分の名前がスタッフクレジットに入った生まれて初めての本がある。 今日はその1年間の話をさせてください。 転職のご報告2022年6月。新卒で入社し、4年間勤めたユーグレナを退職しました。 初めての転職です。IRや途上国での事業開発の短いキャリアから、書籍編

いいおじさんと良くないおじさん

女性の魅力の称え方 いいおじさんと良くないおじさん。 いいおじさんは、人をみている。 人を好きになったあとに、その人が女性であれば、その魅力を称える。 性別は国籍や職業と同列で、たまたまその人が女性だっただけだ。 歳をとるのっていいな、と思わせてくれる。 良くないおじさんは、女をみている。 女性として、落とせるか落とせないかを考えている。 そのあとに、楽しいところに誘うのか、付き合う価値があるのかどうかを考えている。 歳をとると自分の魅力が減るんじゃないか、という気持ちに

バレエ鑑賞に「アーカイブ動画」なんてないんだな

初めて、プロのバレエを観た。 友人がチケットをとって、一緒に行く人がいなくて困っていそうだったことがきっかけで。 バレエの鑑賞なんて、中学生のときに友人の発表会を観に行ったぶりだった。 クラシック音楽は好きだし、踊りは好きだし、その子と仲良くなりたかったし、その日特に予定はなかったし、というふわふわした理由がいくつか重なっていた。日曜日に新宿のあたりに出なくてはいけないということは考えないようにした。 白鳥の湖を、初めて観た。 人が、人のために体を動かして何かを表現しよ

新しい仕事。書籍編集者Day1 の不安と覚悟。

未経験で書籍編集者。入るのはバリバリのSaaS企業。どうしよう、みんなすごく「デキる」人なんだろうな。 チームがいい人たちばかりということは入社前からのフラットなコミュニケーションから伝わっていたので、あまり、入社その日に不安は抱いていなかった。受け入れ担当として動いてくれた先輩の、クッションのような安心感には今でも感謝している。 実際に不安を感じるのは、やはり業務のこと。 未経験者ということで「焦らなくていい」と新入社員のような扱いをしてもらっているけれど、今後責任が発

コロナ禍のニュージーランド弾丸ひとり旅

新卒で入って4年間勤めた会社を退職して、会社員というありがたい立場の特権である「有給消化」という時期を迎えた。 ぼんやりと「イギリスかオランダ行こうかなぁ」と考えていたあたりは冗談交じりだったのだが、それが「ニュージーランドかオーストラリア行こう」に変わり、ついにニュージーランド行きのチケットをとった。それが出発日4日前。 世間的にも観光で海外に行く人は多くなく、個人的にも久しぶりのプライベート海外旅行、そして初めての一人旅となったので色々と書いていく。 なぜニュージー

2022年昼間のジューク・ボックス

「2022年のジューク・ボックス」と言っても、なんのことやら。 ランニングを終えて家に帰ると、近所の知人からコーヒーを飲みに来ないかと誘いが来ていた。 わたしは「すぐに向かう」と伝えると、スイミング・スクールの方向へ自転車を走らせた。そのプールでは泳いだことはないが、色褪せてちょっとぬめぬめしたピンク色のビート板が、浜に打ち上げられ損ねたペットボトルのようにプールサイドに沿ってぷかぷか浮いているような古い古いスイミング・スクールだ。 そのスイミング・スクールのすぐ横に、

自分を取り戻すもの

外側へのエネルギー他人との時間は楽しい。自分の意図や意思のまわりで、物事が進んでいく。乗っかっていれば時間が過ぎていく。もう大人だから、止めるものも何もない。 一人でしなきゃいけないことも、周りに人がいればいつもより少し楽しい。一人ではやらないことができる。池に石を投げるように、言葉を発すれば誰かが反応してくれる。笑う回数も多い。ハッピーだ。 寂しさを感じることも、インターネットの中の誰かに反応して虚しさを感じることもない。 それでしばらく、家にいなかったり、料理をして

うつ病に「ならなかった」話

人生、運がいいことばっかりだ、と思う。 精神の白と黒がひっくり返る、ふちまで行って、ぎりぎり戻ってきた。周りの人に助けられ、自分のことだけ考えていればよかった。 そんな経験、誰にだってできることじゃない。 うつ病に「ならなかった」話端的に言って、この話は「仕事におけるストレスで軽度の適応障害と診断された人の経験談」の一つにすぎない。今、がんばっている誰かに届いたらいいなという思いもある。 「無理をしない」ことの大切さは、無理をしすぎたことがある人がよく語る。 でもその難し

脳トレ30日間の効果 (マインドフルネス瞑想)

2022年1月10日から2月10日までの32日間、瞑想アプリを運営するRelook創業者の熊谷さんに、無料の1ヶ月プログラムでマインドフルネスを教わりました。 30日間、毎日欠かさず20分。小さなことのようで、こういうことができたことは今までありませんでした。その変化を見ながら、仕事や人生で役立っている効果をまとめていこうかなと思います。 心の筋トレ・マインドフルネスマインドフルネスも、瞑想も、「宗教??なんか、あやしい。。。」 そんな印象を持つ人も多いと思います。 わた

うまく生きてやってけてるような、そんな自分が、きらいだ

小説を音楽にするユニット YOASOBI のヒット曲『夜に駆ける』の歌詞に、こんなのがある。 社会人4年目。 最近、たまに思う。 あれ、なんかわたし人生うまくやってるな。 とっちらかって、もっとカオスなのが、わたしの人生じゃなかったっけ。 時間の余裕と計画性 まず、時間に余裕を持つことを覚えた。 物事の時間の見積もり。用事と用事の合間。 人生に慣れてきたのかもしれない。 そして、計画性というものを覚えた。 夜ここへ行く。その電車は何時だから、何時から準備する。 朝の時

2022年12月31日(土)の日記 (2022年1月10日)

2022年を一文字で表すと、「岐」と「基」だ。 岐路のき、と。 基礎のき。 大きな波と、毎日のリズム。 年末にPodcastで星座占いを聴いていて、牡羊座についてこんな話があった。 これまでのことに感謝をしながら、丁寧に畳む。 そっと身辺整理をしながら、新しい世界に移る準備をしていく。 大学選択ぶりに、人生の岐路になった年だと思う。 仕事のこと「サブ」と「メイン」の入れ替え劇。それは仕事のことだ。 「高尚な夢」と思われたものを一度手放した。途上国でビジネスをしてみた