紙とパッケージ:コピー研究会Week7
紙の専門商社「竹尾」の展示会に行ってきた。
TAKEO PAPER SHOW。
たまたま家の近くでやっている・原研哉さんが企画を手がけている・身近な人が二人も足を運んでいた・紙好きだし・という理由でなんとなく行ってみたけど、なんと今年で5年ぶり・49回目の歴史あるショーだという。
テーマは「パッケージ」。
これまでには、本をテーマにしたり、トイレットペーパーなど身近に既にあるものをリデザインする展示など様々だったそうだ。
パッケージ。機能と笑い。へんな組み合わせだ。
紙の「機能」と、パッケージの「エモ(笑い)」。ふたつの面から、それぞれキュレーションされたパッケージが並んでいた。
笑い
キュレーターはデザイナーの梅原真さん。
まず何がいいって、展示品のキャプションだ。統一の形容詞(形容ワード)に、原研哉さんが⭕️をつけていくスタイル。
こいつらの下に、「とぼけ」って書いてあるから、間違いなく吹き出しちゃう。
商品やパッケージより、この⭕️が気になったパッケージの写真を撮り歩いてしまった。・・・と思ったけどあとから見たら、やはり「いいパッケージ」に「いいキャプション」が付いていただけだ。
この醤油たちのキャプションは、「極めつけ」。
かけたくなる。全部試したくなる。醤油の説明じゃない。使うシーンが想像できる。
こちらはパスタ。
髪質がみんな似ている日本人からは出てこなさそうな発想。
これもついつい揃えたくなりそう。
お次はこちら。
「ジャジャーン」というキャプション。「ジャジャーン」が並んでいたことに、これに出会うまで気づいていなかった。急にうさぎの衣装や直立が立派なものに見えてくる。
他にも「ジャジャーン」がついたパッケージがあったのだけど、どうしたら100ものパッケージからこんな共通項を見出せるのだろう?
おもしろがりながら言葉を選ぶ原さんたちの姿が目にうかびました。
ときどき編集長に、「遊ぶのも仕事」と言われる。フラフラ散歩しろとか、映画みるとか。
たしかに、「とぼけ」とか「ジャジャーン」は、異業種のプロの仕事をこうして観に行かないと、目の前に現れてはこない。「遊べ」の意味が少しわかった気がしました。
「機能」篇はまた来週。