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tsukuru novel

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私の創作小説です。
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#詩

フィルター

フィルター

変わり続ける私は
ずっと変わらずここにいるから

お好きなようにお取りなさい
お好きな箇所をお好きなだけ
もぎ取って帰ったらいい

それは私が私であるということだから
それは最大限の私だから

あなたのために増大し
取られても取られても
私はいつまでも膨らんでゆく

あなたのためにという
わたしのために
それは私が私であるということだから

一ツになりたがる光

一ツになりたがる光

暗闇で光る何か
それを見つめる四ツたち
テイで一ツになりたがった
だけれどテイはテイで
二ツは二ツのままでいた 

彼らが前のめりに
そうであることを望んでいた場

傾く陽を
ときには背に
ときには前に

踊りながらも時どき二ツになる
四ツたち

だけれど四ツは二ツになる度
それが正解かどうか
嘘にしてしまいたくて

二ツは一ツを拒んで
散り散りになっていった

場を変え光を変え
それぞれでいた二

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もう会えない月夜

もう会えない月夜

もう会えない月夜
愛苦しいあなたが破ったレースカーテン
間から覗く紺色に
恍惚と光るなにか

それはもちろん
月なのだけど
あれはほんとうに
月だったのだろうか

白いふわふわは
健康に悪いというので
みどりのふわふわを口にする
もきゅもきゅした音が
皆の心を躍らせる

だれだってもふもふしたものに
遠くで輝くものに
体内に取り込みたいと思うほど
愛おしく
手を伸ばしたくなるもの

それはあまりに

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チャイ

チャイ

気がつけば 複雑怪奇

真摯でいたいわたし
愛されたいわたし
素直なわたし

どれも本当なので
複雑怪奇
仕組みを一言では言い表せない
チャイのよう

好きになってくれないから
思い切り好きになれるときもあれば
好きになってくれないなら
好きな気持ちをゴミ箱に捨ててしまうときもある

それって偽物だからだと思うんだけど

チャイは本当なのかな

(小説の一部を公開しますね)

(小説の一部を公開しますね)

 次のミーティングまであと1時間あることを確認する。今日は珍しくミーティング続きなうえに月末なのでタスクが多い。転職してからというもの月半ばであれば毎日1時間半ほど真面目に画面と向き合えば終わる量の仕事しかないため、みなと同じように仕事をするだけでも休息が必要な身体になってしまった。
 リモートとは良いご身分で、勤務中にシャワーを浴びて週1行う米粕パックをしながら脚のマッサージをするなんて常になの

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