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【バリスタ】ニュージーランドのコーヒーってどんなのあるの?バリスタの私が徹底解説。


NZワーキングホリデーにて、バリスタとして働くTsukasaですが、コーヒーメニューの種類や、よくkiwi(ニュージランド人)に飲まれている人気のコーヒーなどを徹底的にシェアしていきたいと思います。

今後NZ、AUSでバリスタを目指したい方や、コーヒー文化の興味ある方へ参考になったら嬉しいです。

私Tsukasa、オーストラリアにも住んでいたこともあり、日本ではオーストラリアメニューが揃うカフェで働いていました。

ニュージーランドもオーストラリアと一緒かなと思っていたら、少しずつ違うことがあります。それぞれ少し似ているコーヒー文化、それも一緒に合わせて違いなども説明していきます。

あとはバリスタを目指している人なら、絶対に知っておかないといけないコーヒーメニューや、現地の人たちに人気なコーヒードリンクなども紹介していきます。

それでは・・・!


NZスタイルコーヒーの基本

まず一番最初に覚えておいてほしいのが、ニュージーランドのカフェほとんど、どんなサイズのコーヒーも全てダブルショットのエスプレッソで提供されます。

例えば日本でSサイズのラテ頼んだら大体シングルショット、
Mサイズだったらダブルショットで作られます。

今日は小さいコーヒーでいいかな。
今から勉強するから大きいコーヒー頼もう!

って感じでみんなコーヒーをオーダーしますよね?

サイズごとにエスプレッソの量を変えて、同じ濃さ、味わいのコーヒーを、違うサイズで頼むのが普通だと思うんですが、

ニュージーランドは違います!

SもMもLも全部ダブルショット

みんなコーヒーの濃さを基準にしてサイズを選びます。

濃ーいラテが欲しかったらSサイズ。
コーヒー苦手でミルク多めがよかったらLサイズ。

逆に濃ーいラテが欲しいけど、大きいサイズが欲しかったら、追加でExtra shotを頼みます。

面白いでしょう。場所によっては、サイズ、コーヒーの種類ごとにエスプレッソの量が違く設定されてるカフェも稀にあります。

それではその基本を踏まえて、どんなコーヒーがあるか紹介していきます♡


最初にBlackのメニューから紹介!

★がついているドリンクが人気!

看板にはBlackとしか書かれてないカフェがほとんどで、そのブラックの中で自分の飲み方をオーダーします。


①short black(ショートブラック) ⇆espresso (エスプレッソ)

こちらはエスプレッソのことです。

お湯もミルクも何も追加しない抽出された少量のコーヒー。

日本やオーストラリアではエスプレッソと呼んでいたので、NZでは最初short blackとオーダーが入ったとき、え、なんだそれってなりました。


②long black(ロングブラック)★

続いてロングブラック

こちらはカップに注いだ熱々のお湯の上に①のショートブラック(エスプレッソ)を注いだブラックコーヒー。

エスプレッソの表面にできるクレマが綺麗に被さり、コーヒーの香りを閉じ込めてくれます。

飲んだ時に一気に香りが楽しめる大人気コーヒー。

これはオーストラリアでも定番の飲み方ですね。

日本ではなかなか見かけません。


③short macchiato(ショートマキアート)

こちらは①のショートブラック(エスプレッソ)にスチームで温めたミルクの泡、フォームドミルクをスプーン少量ですくい乗せたドリンク。


④long macchiato(ロングマキアート)

ロングマキアートは②のロングブラックの上に、③のショートマキアートの様にミルクの泡をすくい乗せます。ロングブラックに少しミルクのまろやかさが欲しい方におすすめです。


⑤americano(アメリカーノ)

こちらは日本でもよく聞きますね。よく年配の方がアメリカンって注文してきたな。けど、どんなのかみんなわかって注文してたかは謎。笑

アメリカーノは②のロングブラックよりも少しお湯の量を増やしたドリンク。

一番大きいコーヒーマグで提供します。

なのでコーヒー感が薄まり、飲みやすくなります。

お店によっては、
①カップにエスプレッソを注いでから、お湯を注ぐやり方
②お湯の上にエスプレッソを落とすやり方など

様々です。

blackだけでも色んな種類があります!覚えるの大変ね。

それにプラス、お湯の量はこのくらいにして!とか、クリームをつけて!追加でお湯をサイドにつけて!とか、本当にカスタマイズ注文が多いNZ!


続いてミルク系コーヒーWhiteのメニュー!

white=ミルクという認識です。

看板にはwhiteしか書いてないお店もあります。
今のうちにどんな種類があるか是非チェック!


⑥flat white(フラットホワイト)★

最近日本でもじわじわ浸透してきている飲み方、フラットホワイト

NZが発祥だ!いやオーストラリアの定番ドリンクだ!争うミルクコーヒーです。

エスプレッソに温めたスチームミルクを注ぎ、フォームドミルクを薄く被せたドリンク。

flat=平らって覚えるとなんのドリンクかわかりやすいです。

ラテとの違いはラテの方が、フォームドミルクが分厚くなります。さらに分厚く被せたのがカプチーノ。

ミルクの質で飲み方を違いを出します。

これだけの違い。

⑦Cafe latte(ラテ)

日本ではよく飲まれているラテ。

フラットホワイトよりもミルクのフォームが少し多いもの。

基本NZのみんなはラテよりもフラットホワイトを頼むかな。

あとラテは、透明のグラスで提供されることが多い。

コーヒーカップではなくでグラスで飲みたい時に注文してみるといいかも!


⑧cappuccino(カプチーノ)★

フラットホワイトよりも、ラテよりも、フォームドミルクがモッタリとしていて分厚いのがカプチーノです。

そして最後にチョコレートパウダーシナモンをトッピングするのが定番!

お客さんにどちらがいいか聞きます。

逆に何もトッピングしないカプチーノをnude(naked) cappuccinoと呼びます。(裸のカプチーノ笑)

お客さんに『here's your undressed cappuccino』って出したことある。笑
(何にも着て無いカプチーノだよ〜って)

笑われたよ。


⑨mocha(モカ・モカチーノ)

次はコーヒーが苦手な方も飲みやすい、チョコレートの入った甘さと苦味が特徴のラテ。

エスプレッソにチョコレートを溶かして、ラテやカプチーノの様にミルクを注ぎます。

仕上げにチョコレートパウダーをかけて、マショマロもつけて完成。

こちらNZではマショマロがどこのカフェでも置いてあります。砂糖大好きkiwi。笑


⑩piccolo(ピッコロ)

ピッコロは①のショートブラックにデミタスカップ(エスプレッソ飲む用の小さなマグカップ)スレスレまでミルクを注いだ小さなラテです。

私はこれをBaby latteと呼んでいる。勝手に。笑

日本で働いてた時に常連のオージーがいつもピッコロ頼んでて、彼にBaby latteだよ〜って出したらすごい気に入ってくれて、彼、違うカフェでもBaby latteって頼んじゃったらしい。笑


⑪fluffy(フラッフィー)⇆ babychino (ベイビーチーノ)

こちらはお子様用のドリンク。

コーヒーは入っていません。ママやパパの様にコーヒーカップで飲むコーヒーって憧れませんでしたか?

そんな小さな願いを叶えてくれる優しいドリンク。

デミタスカップに、泡たっぷり含ませたフォームドミルクをスプーンですくっていれます。たっぷりのチョコパウダーをかけて、マショマロをつけて出します。

バリスタからしたら作るのマジでめんどくさい。笑

けど毎回子供達がwooowって満面の笑み浮かべて嬉しそうにするのみると本当に癒されます。

オーストラリアでは、ベイビーチーノって呼んでた。こちらNZではフラッフィーです。ややこしいね。


others drinkも種類が豊富!

コーヒーが苦手の人も頼めるドリンクも充実しています。

それぞれのカフェにもよるけど、こんなメニューがあるよ。


⑫chai latte(チャイラテ)

色んなスパイスが効いたチャイラテ、NZでも大人気。

どこのカフェでも、オーダーしたら、”Spicy or sweet?"と聞かれます。

私は必ず”half and half"でミックスしてもらう!笑

チャイラテもラテと同様グラスで出てくるところが多いかな。
上には絶対シナモン。見た目も可愛い。

自家製シロップのところもあれば、チャイミックスのシロップのところもある。


⑬hot chocolate(ホットチョコレート)★

これまたよく頼まれるホットチョコレート。

チョコレートに温かいミルクを注いで、たっぷりのチョコレートパウダーにお決まりのマシュマロ。笑

チョコレートとマシュマロはセットみたいですね。笑


⑭beetroot latte(ビートルートラテ)

こちらは真っ赤な野菜、ビートルートの粉末パウダーを使い、ミルクと合わせたドリンク。ガラスに入れて、綺麗なピンクカラーが目立ちます。

ミルクと合わせると不思議とチョコレートっぽい風味になります。上にはチョコレートパウダーを振って提供したり。

若い女性や健康を意識した人なんかに人気のドリンクです。


⑮turmeric latte(ターメリックラテ)

こちらも健康ドリンクとして人気。

ターメリックパウダーをペーストにして、ミルクと合わせます。

少し辛いのでお好みで蜂蜜も入れてもいいかも。


⑯Batch Brew coffee

これはほとんどのカフェでやっています。

一応ドリップコーヒーなんですが、朝一で保温ポット一杯分を淹れておいて、注文があればポットからコーヒーを注いで提供します。

一杯いっぱいその場では淹れないのですが、お代わり自由!なんてところもあります。日本の喫茶店みたいですね。



こんな感じでNZのコーヒーメニューでした!

どうでしたか?種類がありすぎて少し混乱かな?

★がついているドリンクが、中でもよく出る大人気

基礎がわかれば、あとは慣れと経験でマスターできます!

もちろん、すぐに誰でもできる仕事ではないし、時間がかかりますが、マスターしたあとはどこでもバリスタとして働けます!

本当にバリスタになってよかったと思う、Tsukasaです。


まだ終われません…NZでよく見るミルクの種類もシェアしないとやりきれない!笑

そう。日本では、普通の牛乳一択のカフェが多いですね。最近は豆乳は定番で、アーモンドミルクとオーツミルクもちらほら出てきた感じかな。

それでもまだまだ少ない気がします。

こちらNZ、ミルクの種類ありすぎるねん。笑


色んな種類のミルクもあるよ!

・full milk(フルミルク)

こちらは普通の牛乳のことです。成分無調整のものやオーガニックの牛乳がよく見られるかな!みんな意識高いですよね。


・trim milk(トリムミルク)

⇆ skim milk / skinny milk

こちらは無脂肪、低脂肪牛乳。フルミルクと比べると水っぽいです。乳製品が苦手方が、低脂肪を頼んだりします。

オーストラリアではskim milk(スキムミルク)skinny milk(スキニーミルク)と呼んでいました。ここでも言い方が違うので注意です!


・oats milk(オーツミルク)人気No1!

一番人気なのがオーツミルク!ほんのり甘くて、なめらか、コーヒーと合わせると、ナッティなフレーバーに!

大体50c〜$1追加料金かかります。

あとは、植物性ミルクの中で、生産するのに一番エコでサスティナブルなミルクらしいです!

NZは色んなブランドのオーツミルクがあります!ほとんどがニュージーランド産。


・coconuts milk(ココナッツミルク)人気No2!

次に人気なのが意外にもココナッツミルク。独特の風味ですが、NZではよく頼まれます。


・almond milk(アーモンドミルク)

アーモンドの風味がたまらない!

香ばしい香りがコーヒーとよく合いますが、ミルク感が少なく、コーヒーの酸味が増します。

分離しやすいやつとか、水っぽいやつ、色々あります。ブランドにもよると思うけど。


・soy milk(ソイミルク)

日本ではよく飲まれる豆乳、こちらではなんと一番人気がないです。笑
不思議ですね〜!

あとはバリスタが嫌う、扱いにくいミルクです。時間が経つとすぐに分離するし、泡がボソボソになりやすいし、ラテアートも一番難しい。

他にも、今は、ライスミルクや、へンプミルク、マカデミアミルクなんかもありますね。

ありすぎで、選ぶの大変。笑 みんなのお気に入りミルクはどれですか?好みを見つけるための色んなカフェ巡り、楽しいよね。


kiwiに人気のコーヒーはどれだ?

さて最後に結局ニュージーランドではどれが一番人気なのか、私の経験から発表します!


人気No.1 oats milk flat white

やっぱりこれかな。もちろん普通のフラットホワイトも出るけど、それはありきたりなので、こちらを選びました!

みんな大好きオーツミルクです。

NZコーヒーの定番、flat whiteとの組み合わせは間違いありません。みんなも試してみてね。


人気No.2 cappuccino chocolate powder

これまた本当に人気です。もったりとしたミルクの泡の上にたっぷりのチョコパウダーの甘さが口に広がり、その後にコーヒーの苦味と美味しさを楽しめる、そんなドリンク。

植物性ミルクではなかなか作り出すのが難しい、ミルクの泡のきめ細かさを牛乳では楽しめます。


よくある追加注文。

カフェで働いていると、いろんな追加注文を頼まれます。

日本ではあまり聞かないkiwiスタイルの追加注文もここにまとめておきますね。


追加注文①extra hot


extra hot、熱めが本当に多いです。特に年配の方々は80%が熱め注文。笑

イタリアで飲んだコーヒーはぬるくて、それも急いでるみんなが素早く飲める様にって考えられた温度らしいのだけど、NZではのんびりおしゃべりを楽しみながらゆっくり飲むから熱めが丁度いいのかも?


追加注文②sugar

あとはkiwiのみんな砂糖大好きなので、注文してくる時に、

”one sugar"

”two sugar"

って言ってきます。oneはティースプーン一杯って覚えておいてね。

あとは、砂糖いるか聞いてもいないのにお年寄りは、

”NO SUGAR!"
って主張してくる人たちも結構多い。

oneなのかNOなのかたまに聞こえずらい時もあるので要注意!


追加注文③Pouring cream

kiwiのみんな、Long Blackロングブラックに”Pouring cream”=生クリーム入れるの大好きです。

それぞれお好みで調節できるように、サイドに付けて提供してあげてね。


追加注文④caramel / vanilla shot


あとは、”Do you guys do caramel / vanilla shot?"

って聞いてくる人も結構多いです。

キャラメルショット?バニラショットとはなんだ?ってパニクらないように今ここで覚えてね。

これは、コーヒーに入れるシロップのことです。

キャラメルシロップかバニラシロップが’定番ですが、他にもヘーゼルナッツ、メイプルなんかもあるところもあります。

〇〇shotって言われたら、シロップのことだなって頭に入れておいてください。


聞き慣れてほしいコーヒー関連の英語も紹介!

さてあともうひと踏ん張り!

最後にNZでバリスタとして働くために、聞き慣れてほしいコーヒー関連の英語を紹介して終わりたいと思います。


  1. Can I get hot / cold water on the side. [お湯/お水をサイドに付けてくれる?]

  2. Can you make it extra hot. [熱々で作ってね]

  3. Can I get a Long black with pouring cream on the side?[ロングブラックに生クリーム付けてください]

  4. Can I get a *half strength flat white please. [シングルショットのフラットホワイトください] *single shot またはhalf shotって言ってくる人もいる。

  5. Can I get *my usual? [いつものプリーズ!]*毎日くる常連さんはこうやって頼んできます。

  6. Can  I get a long black but *three quarter? [ロングブラック、カップの4分の3でお願い!] *こういう場合はお湯の量を減らしてエスプレッソはそのままの分量でOK!

こんな言い方をするんだ〜って今のうちに覚えていたら、実際働き始めた時に戸惑うことなく自信持って働けるようになりますよ。

最低限このくらいは覚えておけるように頑張ってね♡

以上!ニュージーランドのコーヒー説明書でした。

最後まで読んでくれてありがとう!

Love, Tsukasa


@tsutsu76




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