20240619 イラストエッセイ「私家版パンセ」 0018 「光と闇」 科学と反科学
この世界は二つの世界からなっています。
一つは光であり、合理であり、理性が支配する意識の世界。
もう一つは闇であり、共時性であり、無意識が支配する世界。
意識の世界において、ぼくたちは因果関係によってのみ事柄を理解します。もちろん、それはごく限られた因果関係なので、複雑系である世界のごく一部しか理解できないのですけれど。
一方、無意識の世界においては、共時性という原理が働いています。それは因果関係では理解できない、偶然の一致や、運命のような働きです。
ぼくたちは意識的に行動しているようですけれど、文字通り無意識のうちに、無意識に支配されています。共時性や運命に翻弄されます。そのことを理解しない人生は、危ういと言えるかもしれません。ですから、そのような世界に対する感覚を開いておくことはとても大切です。
それでもぼくたちが暮らす領域はあくまで光の世界なんです。たとえ限られたものであっても、合理的、理性的な思考を放棄すると、無意識の闇の中に引きずり込まれ、狂気の世界から戻ってこられなくなります。
理性、科学の限界を指摘するのはたやすいのですけれど、そういう反科学に安易に踏み込むのはとっても危険なのです。
特に若い時期には、しっかりと理性的、合理的思考を訓練する必要があるんです。
私家版パンセとは
ぼくは5年間のサラリーマン生活と、30年間の教師生活を送りました。
その30年間、子供たちが元気になれるような言葉はないかなと考え続けて来ました。
そんな風にして考えた小さな思考の断片をご紹介します。
これらの言葉がほんの少しでも誰かの力になれたら幸いです。
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