北極に近い街へ一人旅した話
12年前くらい、ずっと憧れていた北欧へ、極夜のクリスマスシーズンに一人旅をした。
厚い雪に覆われたまっしろな街を、橙の街灯があたたかく照らす写真を見てから、北欧は冬に行くと決めていたのだ。
行先は北極圏にあるノルウェーのトロムソ。
真冬の北国のフライトは予想通り遅延。到着は真夜中だったけれど空港バスも動いていたので一安心。
翌朝。午前9時頃まで夜のように真っ暗だったが、10時を過ぎる頃には赤味をおびた薄明るい空が広がる。想像していた極夜は一日中真っ暗だったけど、そうでもないようだ。
19世紀の終わりには北極探検の出発点としても有名になったトロムソ。名だたる探検家たちがトロムソで北極圏についての経験を積み、隊員を募ったりしたという。北極に近い街なんだと改めて感じ入る。
郊外のロープウェイ乗り場から、トロムソの対岸側にあるストールシュタイネン山頂へ。
見渡す限り雪山。
橋のかかっている先にある小さな島がトロムソ。この海は北極海へつながっている。
ロープウェイを降りてくると、まだお昼だけどだいぶ薄暗い。
写真はトロムソのランドマークとも言われるトロムスダーレン教会。三角形の美しい建物。
トロムソ中心街。これでも午後2時頃。マックでバーガーセットを食べたら1,000円を超えた。。
クリスマスシーズンのため、素朴なイルミネーションがそこかしこに。
トロムソにあるものはたいてい「世界最北」が頭に付く。大学も水族館も、そしてビール醸造所も。こんな極寒の地でビール醸造所を作ろうという、その情熱には頭が下がる。
次はデンマークのコペンハーゲンへ向かう。
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