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「足裏CTスキャン」で身体で一番悪いところを見極める

骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。

前回の「夏こそ冷えに注意!」は、いかがでしたか?

まだまだ暑さが続くと思いますが、暑さ対策だけでなく、冷え対策も同時に行いましょう。

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【お礼】
記事に使われているイラストはイラストACより、
Neji Pocketさん、
PRICO(ぷりこ)さん、
りばおるさん、
うにここさんのイラストを頂戴しました。
有難うございました。


《足裏CTスキャンとは?》

僕が原因を見極める為に行っているのが、
「足裏CTスキャン」です。

この足裏CTスキャンによって、
痛みの原因となる正確な場所を知ることが出来るのです。

足裏CTスキャンを簡単に説明すると、
足部を触診することによってその人の身体の中で、どこが一番悪いかを見極める為の検査です。


《逆境から生まれた足裏CTスキャン》

この足裏CTスキャンは、
ある逆境の中から生まれました。

それは、以前に勤めていた整骨院でのことです。

過去の怪我が身体に影響する事が分かっていた僕は、患者さんに既往歴を聞き出そうとしました。

ところが、「そんな事をいちいち聞くな」と当時の副院長に制止されたのです。

これにより、患者さんに既往歴を聞くことが出来なくなってしまいました。

それでも、聞き出さずに何とかその人の問題となる場所を見極める方法は無いかとずっと模索し続けたのです。


《足を診て原因を特定する》

そしてある時ふと、
全身を映し出す鏡である足を診ることで、悪いところを特定出来るのでは?と閃いたのです。

話が前後してしまいますが、
僕はこの足裏CTスキャンが生まれる前から、足部の歪みを正すことで全身の整体を行なっていました。

一時期は、足の歪みが身体の不調の一番の原因だと思っていた時期もあるくらいでした。
実際、足の調整にかなりの時間を掛けていました。

そんな足マニアだったことが幸いし、
足で原因を突き止めようという発想が生まれたのだと思います。

そうして施術の度に、足を触診してどこに硬さが出ているのかを調べ、その硬さのある部分と身体の繋がりのある所を照らし合わせ確認し、足と身体の相関関係を研究し続けたのです。


《原因の見極め方》

原因の見極め方としてまず、
仰臥位ぎょうがい(仰向け)もしくは伏臥位ふくがい(うつ伏せ)になっている患者さんの足部を、両方同時に背屈(つま先を上げる動作)させます。
※患者さんが自分でやるのではなく、治療家が背屈させる。
※伏臥位の場合、両膝を90°屈曲させて行う。

両足を同時に背屈させると、
どちらかの足が背屈し辛いはずです。
はっきりと差が出る場合もあれば、
微妙な差しかない場合もあります。

この時、背屈し辛い側が問題のある側になります。
右足なら右半身、左足なら左半身のどこかに悪いところがあるということです。


次に両方の足部を触診して、一番硬くなっている部分を見つけます。
当然背屈し辛い側に一番硬い部分があるはずです。

この一番硬くなっている部分が、その人の身体で一番悪いところ、つまり痛みを生む原因となっている部分という事です。

だから、ここでしっかりと一番悪いところが何処なのかを見極めなければならないのです。

効果的な施術が出来るかどうかは、
この時点で決まります。

過去の記事でも何度もお伝えしている様に、
原因の見極めが一番大切だからです。

原因を特定出来れば、
その問題のある部分に施術を行うだけです。


《足裏CTスキャンのベースは足裏の反射区》

足裏CTスキャンのベースにあるのは、
足裏マッサージの反射区です。

足裏の反射区図

この反射区を元に、痛みを生んでいる原因や身体の中の悪いところを特定しているのです。

原因を特定する為に必要なことは、
触診力、そして足部と身体の相関関係の知識です。

足部は一般的に知られている反射区だけでなく、
実は上半身、腕、脚、頭部、手のひらをも表しています。

つまり、足部を診ることで、

  1. 足そのものの状態

  2. 上半身の状態

  3. 腕の状態

  4. 脚の状態

  5. 頭部の状態

  6. 手のひらの状態

6ヶ所の状態を一度に診ることが出来るのです。
これは、数えきれない位の臨床を積み重ね、導き出された結論です。

ただ、6ヶ所の状態が足1ヶ所に集まっている為、
どこの状態が映し出されているのかを見極めるのが重要になります。


《足部と身体の相関関係》

母趾末節骨→頭部
母趾基節骨→頚椎
第一中足骨、内側楔状骨→胸椎
舟状骨→腰椎
距骨、踵骨→骨盤


リスフラン関節から踵骨までの骨が、上腕骨・大腿骨。
MP関節からリスフラン関節までの中足骨が
橈骨/尺骨・脛骨/腓骨に対応。


この図で言うと、右足のMP関節は右頭頂部。
右ショパール関節は右顎関節。
右踵骨は右後頭部となります。


足の骨の数は、片足で28個。
手の骨の数は、片手で27個でほぼ一緒。
指骨↔️趾骨
中手骨↔️中足骨
 大菱形骨↔️内側楔状骨
  小菱形骨↔️中間楔状骨 
    有頭骨↔️外側楔状骨  
有鈎骨↔️立方骨
舟状骨↔️舟状骨
 月状骨↔️距骨  
 三角骨↔️踵骨  
※足の種指骨と手の豆状骨は、対応しているのか不明。


足全体で上半身を表す場合、
母趾側が頭部、踵骨側が骨盤となります。

腕を表す場合、
距腿関節が肩関節で、リスフラン関節は肘関節、
MP関節が手関節となります。

脚を表す場合、
距腿関節が股関節で、リスフラン関節は膝関節、
MP関節が足関節となります。

もっと詳しく言うと、
示趾から小趾のMP関節が手関節・足関節になります。
第二中足骨は橈骨・脛骨に、第五中足骨は尺骨・腓骨に対応しています。

それぞれ、同側を映し出しています。
右腕、右脚は右足部。
左腕、左脚は左足部です。

手のひらも同側となります。

頭部を表す場合、
MP関節が頭頂部、踵が後頭部、
ショパール関節は顎関節となります。
因みに、母趾IP関節も顎関節になります。


また、足甲側は、伸筋側。
足裏側は、屈筋側となっています。

例えば、
腕であれば前腕の伸筋群と上腕三頭筋が足甲側、前腕の屈筋群と上腕二頭筋が足裏側に映し出されます。

この様に、足部は身体の様々な場所を映し出しているのです。

正に足は全身を映し出す鏡なのです。

足を診れば、
全身を知る事が出来るのです。


《まとめ》

✅足裏CTスキャンは身体の悪いところを見極める為の検査。
✅足は全身を映し出す鏡。
✅足と身体の相関関係を研究し続けた結果、足で原因を特定出来るようになった。
✅原因の見極め方は、両足を背屈させ、背屈し辛い側の足の中で一番硬い部分を見つける。
✅一番硬い部分が、身体の中で一番悪いところ。
✅足裏CTスキャンのベースは、足裏の反射区
✅足は上半身、腕、脚、頭部、手のひらも表している。
✅6ヶ所の状態が足1ヶ所に集まっている為、
どこの状態が映し出されているのかを見極めるのが重要。
✅右足は右上半身・右腕・右脚・右頭部・右手。
左足は左上半身・左腕・左脚・左頭部・左手を映し出す。
✅足甲側は、伸筋側。足裏側は、屈筋側を映し出す。
✅足を診れば全身を知る事が出来る。


「足は人体の縮図」と言われますが、本当にその通りだと感じます。

何故なら、
足は身体の状態を正確に映し出すことを何万件もの臨床経験で確認してきたからです。

足裏CTスキャンは僕が独自に開発したもので、
誰かに教わった訳ではありません。

日本中の治療家の中で、同じように足を診て原因を特定する治療家は恐らくいないのではないだろうか。

約10年の歳月をかけて築き上げてきた足裏CTスキャンを、僕だけのものにしておくのはもったいないと思っています。

足裏CTスキャンのスキルを身に付ければ、
今まで気付けなかった痛みの真の原因を見極められるようになります。
つまり、今より更に治療効果を高めることができるのです。

もし興味のある治療家の方がいらっしゃいましたら、「整体道場」において直接お教えしますので、ご連絡ください。
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