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デザイナーが個人開発で「Pazuuu!」というアプリをつくった話

こんにちは、デザイナーのkimuchocoです。

今回は個人開発でつくった、つぶやき日記アプリ「Pazuuu!(パズー)」について書いてみたいと思います。

個人開発で何かつくりたいデザイナーの方は、参考にしてもらえると嬉しいです。

個人開発は不安の連続

今回紹介する「Pazuuu!」は、自分でつくった2つ目のアプリです。

1つ目のアプリは、1年程前にリリースした「愚痴ノート」というアプリ。

このアプリは、自分のプログラミングスキルが高くないので、色々な要素を削ぎ落してネタ的なアプリになりました。

リリース後もっとこうしてみたい等、アイデアはあったんですが、どうしても自分のスキルでできることの限界がみえてモヤモヤ、モチベーションが続かず1回もアップデートできませんでした…。

個人開発において、モチベーションは本当に大切です。

モチベーションが続かず、リリースする前にやめてしまうなんてことも、よく聞く話です。気持ちは痛いほどわかります。

  • こんな機能、本当に必要か?

  • そもそもサービスのコンセプト自体微妙なんじゃないか?

  • リリースしてもぜんぜん使われないんじゃないか?

  • 周りにしょぼいと思われないか?

すべての意思決定が自分次第なので、こんな不安に度々襲われます。自由が故の苦悩ですね…。


それでもやめない理由は?

そんなにしんどいならやめればよくない?と思いますよね。正直、自分でもそう思うことは多々あります。それでも続ける理由はこれだけです。

つくることが好き。自分のアイデアを試してみたい。

やらない理由と天秤にかけたとき、わずかにこの想いが勝つ。だから、今回あたらしく「Pazuuu!」というアプリをつくれたと思います。

個人開発界隈には、すごいものをつくる人もいて、じぶんが小さく見えたりしますが、挑戦する数が大切だと思ってます。

個人開発で「MENTA」を立ち上げた入江さんは、30個以上サービスをつくって失敗した経験があるそうです。「MENTA」はランサーズ株式会社にグループインして成功していますが、1発目でヒットさせた訳ではないんですね。

ぼくはまだ2つ目、まだまだこれから。挑戦する数が大切とじぶんに言い聞かせています。


「Pazuuu!」はどんなアプリ?

前置きが長くなってしまいました、ようやく本題です。

どんなアプリかというと、

「Pazuuu!(パズー)」は毎日の気軽なつぶやきを、1週間単位で振り返る日記アプリです。

ちなみに、サービス名の由来は、「パッとはじめて、ずーっと続く」というコンセプトからきています。

こんな人に使って欲しい

  • 日記に興味がある人

  • これまで日記に挑戦したけど続かなかった人

  • Twitterは見るだけ、気軽につぶやきづらいと感じてる人

3つ目はちょっと浮いてますよね、これはぼく自身が感じていることです。Twitterはメディアのように、有益な情報発信が求められる場になったというイメージが個人的には強いです。

そんなことを考えていたら、このnoteに出会いました。下記は気になった部分の引用です。実際に起きている現象なんですね。

僕らは「メディア化」と呼ぶのですけど、今って既存SNSが前に比べると、めっちゃ投稿しづらくなっていて、基本は「見るだけ」になっている。

残金40万円からSNSアプリ200個つくり、ユーザー450万人のSNSへ。通話コミュニティアプリ
「Yay!」の成長の裏側と、SNSの成否を分ける「スロット理論」

具体的なアプリの説明

① フォローとコメント機能なし
ホーム画面は「じぶん」と「みんな」のタブにわかれていて、つぶやきが並びます。そこにフォローやコメント機能はありません。

ユーザー間の接点は、リアクションだけ。距離感を保ちつつ、リアクションがあることで継続のモチベーションにつなげます。

② 60文字以内で気軽につぶやこう

Twitterの140文字以内よりさらに文字数をしぼって、60文字以内にしました。140文字って意外と情報量をいれることができるんですよね。

Twitterで情報発信してるアカウントなど見ると、うまくまとまっていて凄いなと思います。

「Pazuuu!」はもっとライトな情報を気軽につぶやいて欲しいという想いがあるので、60文字制限にしました。

③ 1週間日記で振り返りをしよう
これがイチ推しの機能です。毎週日曜日のお昼12時に、先週1週間のつぶやきをまとめたカードが届きます。
つぶやきを振り返って、感じたことを日記として書くことができる機能です。

具体例をあげて説明します。

このカードは、2022/5/1(日)12:00に配信されたものです。
2022/4/24(日)~2022/4/30(土)のつぶやきがまとめられています。

「1週間日記を書く」をタップすると、3ステップで1週間を振り返ることができます。

こんな感じです。1週間日記はみんなに非公開、投稿後も編集できます。

毎日のつぶやきは、今この瞬間に感じたことを気軽につぶやいて、それを1週間単位で振り返ることによって、頭の中を整理する。

こういう新しい日記アプリの形もありなんじゃないかと考えています。


アイデアをレビューしてもらう

とは言ったものの、やっぱり例のごとく、途中で不安が襲ってくるんですよね…(笑) 前段のアイデアは、自分なりに色々考えて検討したものですが、こればっかりはしょうがない。

今回はデザイナーのじぶん一人ではつくれない、エンジニアの方に助けてもらわないとつくれないものだったので、やるにあたいするのか?など悩みました。

こういう時は、信頼できる人にレビューしてもらうのが一番です。

ぼくは、アル株式会社でクリエイター向けのサービスをつくられてるけんすうさんが好きなので、レビューをお願いしました。

アル株式会社のサービスの中に、クリエイター x ライブ配信「00:00 Studio」というサービスがあります。

「00:00 Studio」には、リクエスト機能というのがあり、けんすうさん自身もリクエストを募集してる時がありました。内容は、質問になんでも答えてくれるというものだったので、それを利用してレビューしてもらえました。

上記のレビューしてもらった内容は、ざっくりいうと、このまま作ってもよさそうな完成度で、1週間日記もいい感じにつくれば、シェアされてサービスが広がりそうと言ってもらえました。

このフィードバックで、開発を進めて大丈夫だという自信につながりました。


エンジニアの仲間を探す

個人開発といえば、エンジニアの方がひとりでつくるケースが多いと思います。

今回のアプリは、デザイナーの僕だけでは作れないので、手伝ってくれるエンジニアを見つけるしかありません。

ここで声をかける人がいるというのは、重要です。ゼロベースで探すとなると、心が折れていたかもしれません…。

今回は、快く引き受けてくれた元同僚がいて、本当に嬉しかったです。

一緒に働いた経験があると、お互いのことをある程度理解できているので、コミュニケーションがスムーズです。

どこの企業もエンジニアを探しているような状況で、副業で仕事をしようと思ったら、いくらでも選択肢がある状態。そんな中で、手伝ってくれるというのは、もう感謝しかありません。

仲間も見つかり、「Pazuuu!」はデザイナーとエンジニアの2人体制で開発しています。


リリースしてからがスタート

この2人体制で、3月に「Pazuuu!」をリリース、1週間日記の機能も先日リリースすることができました。

これでようやくスタート地点にたてたという感じです。まだユーザー数は少なく、どうやったら伸ばせるだろうと日々、悶々と考えています。

じぶんの中でかかげている目標は、年内に1万ダウンロード。そのために改善をつづけていきたいと思います。

もし少しでも気になった方は、ダウンロードして使ってみてくださいね!(今はiOS版のみです)


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