寿命が伸びる以外にライブに行った方がいい理由
昨日の夜、久々にライブを観に行った。
お客として行くのは本当に久しぶり。いつもは裏方で仕事をしているし、何年もライブをしながら世界をまわる職業だったから、今回も新鮮な気持ちで行ったつもりはなかった。
けれど、だ。
今回行って、みんなに一言言いたい。
「ライブは1年1回は観に行って!!」と。
理由はこうだ。
1. 一体感
あなたの好きなアーティストのライブに行くと、何十、何百、時には何万人もの人が、あなたと同じようにそのアーティストの歌が好きだという想いで集まる。
そしてみんなで一緒になって唄う。
大きな声で、叫んで、踊って、汗かいて。
大人になったら、そういう機会はなかなかないだろう。
学生時代は体育祭、文化祭、甲子園、試合、などあったかもしれない。
社会に出たら、常に競争や目標に向かうことが中心。
「何かをみんなで感じる」
ということは少なくなる。
ライブはその「一体感」をまた感じさせてくれる。
2. 共有
「同じものを好き」
その素敵な想いは、大人になると、あまり共有することがないかもしれない。
「この歌のこの歌詞が泣ける。切ない。理解できる。」
「自分では言えないようなことを、あなたのアーティストは歌ってくれる。」
そして、あなたの周りにはそれと同じ想いでライブを観に来ている人たち。
ただただ、「いいよね。」
と、思えるこの感覚は、普通に1日をすごしているだけでは味わえなくて、すごく新鮮だ。
3. 夢中
そして、わたしが感じた一番印象的だったこと。
ある男性は、そのライブでスーツを着て、足元にはブリーフケースが置いてあった。パンクロックのコンサートにだ。
どうやら一人できているみたい。
周りはみんな、黒いTシャツに、動きやすそうなパンツを履いたり、おしゃれなレザージャケットで来ている中で、彼の格好はすごく目立った。
ショーが始まると、彼はその姿からは想像できないほどの動きで、体を仰け反らせ、頭を縦に大きくふり、腕で大きくリズムをとって叫び始めた。
これ。
さっきまでは下を向いて、場違いのように思えてしまう態度だった彼。
なのにショーが始まるその瞬間に、彼の様子は一気に豹変!
わたしはそこで胸が熱くなった。
みんな、「夢中なもの」があるんだ。
昔から好きだったのかな?
バンドやっていたのかな?
会社は辛いけど、ここでストレス発散してるのかな?
今日で自分の充電していくんだろうな!
と、彼のその豹変ぶりをみたその一瞬で、一気にいろんな想いが巡った。
みんな、
「好き」なんだ。
「夢中」なんだ。
その想いは、言葉にはあらわせないほど、わたしはすごく人間にとって重要だと思う。
今度ライブへ行ったら、どんな人が周りにいるかみて欲しい。
みんな色々な思い出会場に来ている。
チケットを大切な人からもらったのかもしれない。
デートかもしれない。
落ち込んでいるけど、このアーティストに助けられたのかもしれない。
親子で応援しているバンドかもしれない。
ストレス発散かもしれない。
1年に1回の自分へのご褒美かもしれない。
ね、みんなそれぞれ理由は違う。
でも目的は一緒。
そういう気持ちでライブを観に行ったら、何か変わるかも...。
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