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私がドイツ留学を選んだ理由【修士課程/理系/大学の選び方】

一般的にドイツ留学といえば語学習得のイメージが強く、理系学部での留学はまだまだ少数派でとにかく情報が不足しています。

そんな中、私はドイツの大学の修士課程への進学を考えています。今回は普段のnoteと趣を変えて、留学を決断したキッカケとこれからの展望について記事にしていきたいと思います。

農学部は勿論のこと、理系の学生でドイツへの留学を考えている方々の参考になって頂ければ幸いです。

【追記】2020/04/21 加筆修正しました。
【追記】2020/06/16 内容を一部修正しました。
【追記】2020/07/15 本noteの内容を大幅に加筆修正したものをドイツ留学ラボに寄稿しました。
「名古屋のしろくまがドイツの大学院から醸造家を目指す訳」
http://tobitate-german.com/report00037


留学を考え始めたキッカケ

学部3年の春、大学の実験実習でマウリさんことマウリジオ (Maurizio) さんに出会いました。共通の先輩の勧めもあって実験の復習を兼ねて2人でランチに行き、この時の話の流れで「ドイツ留学はどうだろうか」と話題を振られました。

当時は全くそんな発想はなく、目からウロコでした。今まで特に大きな挑戦をせずダラダラと大学まで上がってきた私ですが、これをキッカケに海外留学を強く意識し始めました。


留学を決断した理由

海外を意識し始めてから決断に至るまでに、3つの大きなモチベーションがありました。

1つ目は、醸造を勉強したいからです。
私は学業の傍ら常滑市の酒造 (澤田酒造) で働いています。この経験を通じて醸造を仕事にしたいと考えるようになりました。ドイツならビールを始め数多くの酒類をより専門的に学ぶことが出来ますさらに、自らの足で有名な醸造メーカーに見学に行けるというのはとても大きく、醸造を学ぶにあたってこれ以上の場所は無いと思います。

2つ目は日本を一度出てみたいからです。
ありふれた理由ではありますが、日本以外の場所で学ぶことは人生を豊かにしてくれると私は考えます。特に、日本ではあまり触れることのない人種や宗教の問題を現地で体験・反省することは国際化の進む現代で必要なことだと思っています。

3つ目は、自分自身に箔をつけたいからです。
名古屋大学卒業は十分な肩書と言えます。それでも私は満足せず、自分の子供が誇りに思えるような、そして自分が死ぬまで誇れるような肩書・経歴が欲しいという気持ちがあります。このような場で言うようなことではありませんが、この気持ちは留学を決断するに不可欠な動機でした。むしろ、野望を隠すことは不誠実だとすら思っています。


なぜドイツなのか

ドイツ以外にアメリカ、イギリス、中国などにも素晴らしい大学が存在します。なぜドイツなのか。

最も大きいのはマウリさん、山本さん、ダイジロウさんの存在です。お三方には大学選びから出願、さらに現地での生活に至るまで沢山のアドバイスを頂きました。そして、山本さんとダイジロウさんは私と同じ理系で修士から正規留学をされており、お二人の存在はとても勇気づけられます。

次に、学費が安く、住みやすいことがあげられます。かつては全ての学生の学費が無料でしたが、2017年からEU圏以外の学生は有料になってしまいました。それでも年間5~40万円と安いことに変わり有りません。そして、現地の雰囲気とグルメも個人的に重要です。2年はそこまで長い期間ではありませんが、食事は私にとって勉強のモチベーションのボトルネックです。それに関してドイツは完璧です。

そして何より、家族の理解があってこそです。私が初めて家族に留学について話したときも、否定どころか進んで助けてくれました。祖母を始め親戚の人たちも応援してくれます。これほど恵まれた環境でなければ、ここまで自由に動くことはできなかったと思います。感謝。


どの大学を選ぶべきか

ドイツ国内だけでも素晴らしい大学が数多く存在します。流石に1つ1つ大学のHPを読んでいくわけにはいかないので、DAADの大学検索を使います。

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条件を入力すると、大学のコースごとに表示されていきます。私の場合は

・Degree → Master
・Fields of Study → Agriculture and Forest Sciences
・Course Language → English

の条件で検索しています。今の所候補の大学とコースは、

・ミュンヘン工科大学 - 園芸科学
・ホーエンハイム大学 - 作物科学
・フンボルト大学 - 園芸科学
・キール大学 - アグリゲノム
・ハノーファー大学  - 国際作物学

の5つです。英語を選択するとどうしても候補が減ってしまいますし、肝心の醸造学が選べないのが残念です… それでも、醸造適性の高い大麦など関連することを勉強できますのでポジティブに行きましょう。

今の所ミュンヘン工科大学が第一志望ですが、大学の対応や雰囲気を考えるとホーエンハイム大学を第二志望、キール大学を第三志望で考えています。


3月のドイツ訪問では何をするべきか

2019年の3月に、春休みを利用してドイツに2週間行ってきます妹と一緒ではありますが、滞在中に志望大学を下見する予定ですもちろんノイシュバンシュタイン城を始め、いろんな観光名所も回っていきたいと思います。

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現時点でミュンヘン工科大学、ホーエンハイム大学、ハノーファー大学に連絡しましたが、ミュンヘン工科大学はたらい回しで音信不通、ハノーファー大学はそもそも返信なしで、まともに連絡が返ってきたのはホーエンハイム大学だけでした。(※粘り強く連絡したところ、後日ミュンヘン工科大学からも返信が来ました)

年が明けたらもう一度連絡して、アポが取れた大学を見学しに行こうと思います。少なくともミュンヘン工科大学とホーエンハイム大学は絶対行きたいです。見学で得られた情報はまたnoteで発信していければと思います。

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