トランネット

出版翻訳専門の翻訳会社です。2000年の創業から20年間で、2400冊以上翻訳させてい…

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出版翻訳専門の翻訳会社です。2000年の創業から20年間で、2400冊以上翻訳させていただきました。翻訳者の皆様に出版翻訳の情報とお仕事を提供し、翻訳を通して日本と海外をつなげるよう、日々コツコツ活動しております。 https://www.trannet.co.jp/

マガジン

  • 出版翻訳の舞台裏

    トランネットのコーディネーターが交代で、月に一度更新します。 普段はお仕事に関するご連絡ばかりになってしまいがちですが、皆さんの訳文を拝見しているのはこんなメンバーです。 過去のブログはこちらから:http://tn-ura-column.cocolog-nifty.com/blog/

最近の記事

都市の生活

皆様お疲れ様でございます。前の記事では寒季の終わりを迎えた頃だといいましたが、今書いている途中に戻ってきたようです。季節が変わる瞬間はある服装や機械を片付けながら別の服装や機械を取り出すという忙しさを覚えます。我が家では特に扇風機の片付けが面倒です、収納のスペースが益々狭くなり……「近いうちに大掃除をせんと」と思いながら忘れがちな性格なのが私です。 でも2023年が終わる前にやっぱり収納の中の積み重ねをどうにかしたいですね! そんな悩みを抱き始めたのは現在よんでいる小説、

    • フランクフルト・ブックフェア 2023

      今年75周年を迎えた2023年フランクフルト・ブックフェアが10月18~22日に開催されました。世界情勢、とりわけイスラエルとハマスの戦争がこの見本市にも大きな影を落としましたが、フェア会場での取引は活況を呈していました。主催者の発表によると、130カ国からおよそ10万5000人のトレードビジターが訪れ、パンデミック前の出展面積の約80%が元通りに埋まったようです。その欠けた部分というのは、ウクライナ侵攻後に出展を禁止されたロシアと、サルマン・ラシュディがドイツ書籍協会平和

      • 半日大阪観光

        関西に用事ができ、 せっかくなので新幹線の下車駅である大阪の観光をしてきました。 お昼にはもう移動しなきゃいけなかったので、時間は短いですが、用事が終わったらおもち(猫)の待つ自宅にすぐ帰らなきゃとおもっていたので関西まで来たのに日帰りです。 必然的に観光できるのは午前中のみ! 皆さんは半日大阪となったらどちらに行かれますか? 私は大阪には何度か観光に行ったことがある程度。 それもかなり前のことで、だいぶ記憶もあいまいだし、通天閣とか道頓堀とかに久しぶりに行こうかなと思

        • コーディネーターの1日

          今回は私コーディネーター小口のよくある1日をご紹介します。季節によって業務内容の割合は変わりますが、だいたいこのようなスケジュールで過ごしています♪ ++++++++++ ■6時:起床。朝食とお弁当づくり ■7時:朝食をとりつつ身支度 ■8時:家事(出社日は移動) ■9時半:始業 午前中は主にリーディングのチェック&手配。レジュメのチェックは、1本につき約30分~3時間かかります。 ■12時半~13時半:昼休憩 ■13時半:午後の作業 翻訳案件の原稿チェックやキックオフ、リ

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        調べて、調べて、調べまくって

        リーディングは社会を映す鏡?

        まさかまさかの新型コロナウイルス感染と闘病の日々

        リーディングのコツ

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        • 出版翻訳の舞台裏
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          コロナニナッテ カワッタコト ワカッタコト

          豪雨災害に見舞われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。 猛暑の折、復旧作業は大変だと思いますが、体調を崩されませんよう、穏やかな日常が戻りますようお祈り申し上げます。   またコロナの話? 年頭に「コロナカノナカノアレコレ」を投稿してから季節は巡り8月になりました。2類相当から5類感染症に変更されて早数カ月、制約もほぼなくなり、フジロックも無事に終わり、次はサマソニです(どちらも参戦しないけれど)。もうコロナの話は食傷気味という方も多いでしょう。私も次の順番が回ってきたら、

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          戦争はまだ続いている……幻のロシア・バレエ

          コロナが落ち着いて延期公演が次々開催される コロナ禍、劇場は閉鎖され、コンサートもオペラもバレエもミュージカルも、ありとあらゆる公演が中止となりました。 昨年、2022年には劇場の収容人数制限もなくなり、延期となっていた来日公演がものすごい勢いでありました。2023年になってからは、海外のオペラハウス、バレエ・カンパニー、オーケストラの丸ごと引越公演等、大掛かりな公演が盛んに行われています。 2022年2月、ロシアはウクライナへ侵攻を始めました。そんな2022年の夏、戦

          戦争はまだ続いている……幻のロシア・バレエ

          猫にかつおぶしを与えてはいけない

          子どもの頃、父が拾ってきた野良の子猫を飼うことになった。サバトラ(シルバーに黒の縞模様)のメスで、1年足らずで活発で敏捷な成猫になった。 木造家屋のガラス戸の桟に器用に爪を掛け、スルスルと垂直に登る。登り終えると今度は棚の上にピョーンと飛び移る。まるで忍者だ。障子にズボッと穴を開け、そこから出入りする。やがて縁側の引き戸のすき間に爪をねじ込んでガラガラと開け、屋外に逃亡するようになった。 庭の梅の木に登り、そこから屋根に飛び移ったときには肝をつぶしたが、それもじきに日常の

          猫にかつおぶしを与えてはいけない

          外出の楽しみ&もっと活用したいレファレンスサービス

          頭を空っぽにしてリフレッシュ デスクワークの気分転換法は皆さんそれぞれ定番があると思いますが、ちょっとした外出もそのひとつではないでしょうか。出かけるのにぴったりの爽やかな季節になり、そして入場制限も緩和されて、美術館や博物館にも思い立ったときに訪ねることができるようになり、外出の楽しみも増えてきました。 仕事のみならずですが、日常でたくさんの情報に触れていると、頭の中がパンパンになって思考がストップしてしまうようなときがあります。そんなとき、考えることをいったんやめて無

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          ロンドン・ブックフェア 2023

          2023年4月18〜20日、4年ぶりにロンドン・ブックフェア(以下、LBF)に参加してきました。今年のIRC(ライツセンター)には世界から500を超えるエージェントの参加があり、パンデミック前の状態にほぼ戻ったのではないかと思えるほど多くの参加者で賑わい、会場は熱気を帯びていました。  弊社の今回のLBF参加の目的は大きくわけて4つ   ①世界の出版トレンドウォッチ   ②日本の作品の海外向けエージェントとして   ③海外の有望タイトルの日本国内向けのスカウトとして   ④

          ロンドン・ブックフェア 2023

          世界本の日

          明日、4月23日は「世界本の日」です。カタルーニャ地方では「サン・ジョルディの日」ともいわれ、本を贈る文化もあるのだとか。素敵ですね。 日本が世界に誇る本といえば、『平家物語』や『源氏物語』、村上春樹作品もありますが、広く読まれているという意味では、やはり漫画でしょう。先日、アメリカの最大手書店バーンズ&ノーブルがリアル店舗を増やす計画だというニュースを見ました。というのも、日本の漫画がバカ売れしているのだそうです。動画配信サービスで日本のアニメを見た子供たちが、その原作を

          ホラー恐怖症からホラー熱狂へ

          皆様お疲れ様でございます。前の記事を書いた頃は酷暑の終わりでしたが、今回は寒季の終わりを迎えた頃に書くことになりました。温度が上がりながらも花粉も多くなる時期であり、春を楽しみながら花粉症を避けられると良いですね。こちらは風邪と熱に襲われて春は不運で始まっておりますが……。 冬。昼間が短くなり、外も寒すぎて家から出たくない季節。個人的にはあまり映画を観ないタイプですが、冬になったら家で引きこもりながら観ます。季節ごと観るテーマなどはないのですが、最近はホラー映画を楽しむ気持

          ホラー恐怖症からホラー熱狂へ

          立春を過ぎましたが、まだ寒い日がつづきますね

          江ノ島で早くも河津桜が咲き始めたという情報を聞き さっそく見に行ってきました。 当日は風は冷たいですがとっても良いお天気。 たこせんも食べ、久しぶりの江ノ島を楽しんできました。 2月なのでお参りも落ち着いているかなと思っていましたが 結構参拝されている方がいらっしゃいました。 それとも江の島はいつもこんなものなのでしょうか。 数年ぶりに来たので過去の記憶が曖昧です… 年始に都内の神社にもお参りにいったので 今回お守りはいただかなかったのですが おみくじをひいてきました。

          立春を過ぎましたが、まだ寒い日がつづきますね

          コロナカノナカノアレコレ

          あけましておめでとうございます。 穏やかで健やかな2023年になりますようにお祈り申し上げます。   グレゴリオ暦がBCとADを区切るように、あるいは一般的にはそれに代えてBCEとCEを用いるように、コロナに関してもbefore / afterに近い感覚があります。ただし、そのbeforeはコロナ禍が始まる前、afterは過ぎ去った後ではなく、コロナ禍の始まり以降を指しているのではないでしょうか。その座標軸に緩くwithが現在地点として存在しているのが昨今で、何を語るにもコロ

          コロナカノナカノアレコレ

          オペラを本当に楽しめるのは60歳過ぎてから

          この秋、東京は大変な公演ラッシュで、ジョナサン・ノット指揮&東京交響楽団『サロメ』(コンサート形式)と、『May B』というフランスのヌーベル・ダンスの名作の公演に連日で出かける機会がありました。どちらも休憩なしの長丁場で、腰痛持ちの私はじっと座っているのが辛い。なんとか持ちこたえましたが、重い体を引きずって帰るときにふと「オペラを楽しめるのは60歳過ぎてから」という言葉を思い出しました。ときどき聞くフレーズです。 あれはどういう意味なのだろう? なんとなくオペラを見続けて

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          ゴダールとヌーヴェルヴァーグの女神とパリの墓地

          2022年9月、1950年代後半から60年代前半にかけてフランス映画にヌーヴェルヴァーグ(「新しい波」の意)と呼ばれる大きな変化をもたらした映画監督の一人、ジャン=リュック・ゴダール(1930-1922)が91歳で亡くなりました。 映画の誕生は19世紀末。それから徐々に産業化され、1950年代には映画会社の撮影所で助監督として経験を積まなければ監督にはなれないシステムになっていました。 ところが、1950年代後半のフランスで、シネマテーク・フランセーズ(古今東西の映画遺産

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          第74回フランクフルトブックフェア2022

          3年ぶりにフランクフルトブックフェアに参加してきました。まだパンデミックが収束したわけではありませんが、今回は参加するための強い動機と目的がありました。 ひとつは日本の小説の海外への売り込み。今年に入ってから日本の小説の英訳を出版社からいくつか請け負っており、売り込み先を見つけるお手伝いをさせていただいています。ただ英訳するだけではなく、海外の出版社探しから、現地で出版されるプロセスまで見届けたい。もうひとつは海外のエージェントや編集者から「3年ぶりに会ってお互いのアップデ

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