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会える喜び

まだ梅雨明け前だというのに、40度近い気温が続いています。
ついついアイスや冷たい飲み物に手が伸びてしまいますが、みなさん体調を崩されていないでしょうか。

さて今年の春、コーディネーターの杉田が次男君の就職活動に触れていましたが、同じく就活中だった我が家の娘も、先日ようやくひと段落しました。
就職活動も時代によってずいぶん変わるものですね。
今回は間近で見た<令和の就活>について気づいたことをお話したいと思います。

ふり返ってみると、娘の就職活動はほとんどがオンラインで、対面はほぼ最終面接のみでした。会社説明会も、SPIテストも、その後の面接もオンライン。スマホで自己PRの動画を作成して提出する企業もありました。
グループワークは5~6人1組のグループになり、与えられた課題解決のために意見を出し合い、パワポでスライドを作ってプレゼンまで行います。
PCでの参加だからこそできる課題で、参加者の住んでいる場所もバラバラで面白いなぁと思いながら眺めていました。

面接も人事だけではありません。
育休明けの女性社員や、地方のエリアマネージャー、女性の管理職など、さまざまなポジションの方々と話せた企業もありました。
「週に〇回リモート可、残業は月に数時間、有給取得率、時短勤務制度」など、出産育児を見越したうえで「それでもキャリアアップできますよ」とアピールしている企業が多いように見受けられました。

会社説明会や面接のための旅費や交通費、そして時間も大幅に節約できるのですから本当に便利な時代になったものです。ただひとつ……オンラインのデメリットもあると感じたことがあります。それは「対面が最終面接だけ」という点です。

何度面接を重ねても、バラエティに富んだテストを実施しても、オンラインでは会社や人の雰囲気までは伝わらないのですね。最終面接は対面でしたが、直接お会いしたのは役員と人事のたった数名だけ。
先日内定者説明会に参加した娘は、「会社の雰囲気が、想像していたのと少し違ったわ」と言って帰ってきました(苦笑)

オンラインでは情報としては知ることができても、雰囲気やムードまではわからないんですね。「想像とは違う」といっても、幸い同じ部署の子たちとは肌が合いそうなので、娘本人は入社を楽しみにしています。
今年の春、入社後数日で会社を辞めてしまう人たちがニュースになっていましたが、こうした仕組みも背景にあるのかもしれない、と思わされました。

最近は翻訳学校もオンラインが主流と聞きます。
翻訳の技術や知識を効率よく学ぶことはできても、一緒に学ぶ「仲間」をつくるのが難しくなっていないでしょうか?
直接会うのが貴重な時代だからこそ、そんな機会を訳者のみなさんにいつか提供したいなぁ……と考えています。

                       コーディネーター 小口


夏に向けて飲み物をスタンバイ。バーボンのボトルは梅シロップです。
自分用には、冷凍庫でスコッチをキンキンに冷やしています♪
大好きなアンズで今年もジャムを作りました。
季節が短い果物だから、見つけたらすぐに買い物かごに入れます。


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