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春は新たなはじまりの季節

春は年度も替わり、なにかと気ぜわしくなってきますね。次男の就職活動も3月から本格的に始まりました。ふだんはすれ違いの生活で会話もほとんどないのですが、ある日夜遅く、「面接の練習をしたい」と珍しく話しかけてきました。「自己PR」「就活の軸」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」などの質問リストを渡され、今から話すから聞いてほしいというのです。

さっそく自己PRを聞き始めたのですが、話の途中でおかしな言い方をしたので指摘したところ、「面接官のように対応して! 全部話を聞いてから質問するんだよ!」といきなりイラつかれる始末。眠気をこらえて聞いてあげているのに……。言われたとおりにすると、今度は「もっと突っ込んだ質問をしてよ!」とさらにダメだしが。最後に、志望動機のメモを見せられ「気になるところがあれば教えて」というので赤字を入れると、「そうじゃないんだよね。わかってないな。いいやもう」となぜか否定され、最後は無言で部屋に帰っていきました。何をしてほしかったのだろう、と謎が残りましたが、のんびりしている次男もいよいよ焦ってきたらしいことだけはわかりました。

次男はやってみたいことも特になく、職種選びも漠然としています。「大変そうだけど頑張って」と心のなかで応援することにしました(下手に口出しすると嫌がりそうなので)。しかし、エントリーシートをはじめて見ましたが、質問項目も多く、指定の文字数できちんと埋めるは大変そうです。「ガクチカ」といっても大学生活の半分はコロナ禍で行動制限もありましたし、これは少々酷なのでは、と思いました。

そして、三男は今年ついに受験生に。部活や学校の行事の準備、帰宅後も通塾があって毎日忙しいのですが、ある日、帰宅後突然、「塾を辞めたい。もう勉強したくない。高校なんて行かなくていい」と半泣きで訴えてきました。「はい。了解。お金もかからないし楽になるな~」と言い返したいところですが、ぐっと我慢。現状見る限り、もう勉強したくないといっても、塾以外での勉強時間はほぼゼロであること(勉強し過ぎているならわかりますが……)、勉強と部活の両立は大変で疲れているのはわかるよ、でも進学しなかったら何がしたいの? 等々話を聞きながら親二人がかりで気持ちをなだめました。

子育ては忍耐力が鍛えられるなとつくづく思います。でも、あと少しで巣立ってしまうことを思えば、なんとか乗り越えていけるかも、と自分で自分を励ましています。

ついに推し活スタート!?

そんな疲れる日々の息抜きにもってこいなのが映画やドラマ鑑賞。一日の終わりに、ひとりでレイトショーを観にいくこともあります。特にこだわりはないので面白そうな作品があれば観る、というスタンスです。

そんななか、長くジャニーズやK-POPアイドルの推し活をしている友人から、気になっている韓国の俳優が来日し、ファンミーティングをやるから一緒に行かない? とお誘いがありました。大好きな韓国ドラマ『花郎(ファラン)』に出ていた俳優さんだったので会えるなら会ってみたいと思い、二つ返事でOKしました。そして、なんとめでたくチケットが当選したのです。

推し活をしている友人・知人が「推し」の話をしているとき、皆ほんとうに楽しそうで心底うらやましく思います。そして東へ、西へ、パワー全開でライブやイベントにかけまわっていてとてもアクティブ。親子で推し活をしている知人もいます。私はといえば、10代のころからこれまで、気に入ったアイドルや有名人はいても夢中になることはなく、部屋にポスターをはったり、ライブに行ったり、ということまではしたことはありませんでした。だからよけい、彼女たちが別世界の住人のように感じますし、人生をエンジョイしている姿がキラキラ輝いて見えます。

さて、チケットが当選した日から、一緒に行く推し活マスターの友人からは毎日のように予習としてさまざまな情報(「推し」が出演している作品情報すべて、ファンミーティングの流儀、グッズ購入の奥義)が送られてくることもあり、私の気分もだんだん盛り上がってきました。そして、ついに新しく発足したファンクラブに勢いで入会してしまいました(笑)。ちょっと現実逃避できてワクワクしますし、はまる理由も少しずつわかってきたところです。

軽い気持ちで申し込んだ人生初ファンミーティング。「当日はばっちりおしゃれしてきてね」と友人から驚きのアドバイスも。今年の春は新しい世界が開けるかもしれません。

コーディネーター 杉田

Netflixで現在配信中の韓ドラ『ドクタースランプ』。右のさわやかイケメンが「推し」のパク・ヒョンシクです(ファンの間では「シクくん」と呼ばれています♪)。(画像はNetflix公式Xより)



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