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営業の1日

今回は営業担当の斎藤史が「営業の1日」をお届けいたします。普段見えにくいトランネットの社内を少しでも身近に感じていただけたら、と思います。少し(いえ、だいぶ)長くなってしまいましたが、みなさま、お付き合いのほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、トランネットには「さいとう」が2名います。前回「事務局の1日」を書いた「斉藤」と、営業の「斎藤」(私)です。もしかするとこれまで、みなさまを混乱させてしまっていたかもしれません。

さて、まずは私、営業担当の斎藤が入社した頃のことを……。私は2019年秋、新型コロナウイルス感染症が日本国内で流行し始める数カ月前にトランネットに入社しました。トランネットの「”ジャスト”ビフォー/ウィズ/アフターコロナ」と共に歩んできたことになります。入社後、ようやく慣れてきたかというところでコロナ禍に突入。子どもたちの保育園も休園となりました。トランネットでは、コロナ前からすでに在宅勤務が定着しつつあったことで、大きな混乱がなく、本当に助かりました。

あれから4年以上が経ちましたが、トランネット入社時には3歳と1歳だった兄弟の育児に奮闘しながらも仕事を続けてこられたのは、トランネットの柔軟な社風があってこそです。

トランネットでは担当部署問わず、働いているスタッフ一人一人のプレースタイルが尊重されます。
そのため同じ「営業担当」でも、業務の内容が多少異なる部分がありますが(そして、住む場所まで見事なまでにバラバラ!)、下記が、営業の主な仕事内容です。

  • 未邦訳の企画を出版社(編集者)に紹介する「企画紹介」

  • 出版社からの翻訳依頼に対して、見積もりの提示や受注条件を取りまとめる「受注交渉」

  • 出版社からの依頼内容を整理して、適任の翻訳者様に案件を相談・アサインをする「手配業務」

  • 進行中の案件で問題が発生した際の交通整理「編集者―トランネット―翻訳者の取りまとめ」(コーディネーターと連携しながら、ほぼ両輪で行われます。)

  • リーディングの受注、納品、終了した案件の請求書送付等の「事務処理」(事務局の強力なバックアップがあります。)

  • オーディションやJob Shopの取りまとめと準備「オーディション/Job Shop開催準備」

■TranNetの営業活動

編集者さんに翻訳企画を紹介します。編集者さんには、日々相当な数の新しい企画の情報が届くため、編集者さんの目に留まるようなタイトルをご紹介するのは至難の業です。

「このタイトルはおもしろそう」と思ってくれたり、検討してくれたりするのはとても嬉しい瞬間です。進行中の案件の合間に営業活動の時間をどう捻出するか、日々模索しながら行っています。

■案件受注と手配

大きなウエイトを占めるのが「受注交渉」から「翻訳者様の手配」です。編集者さんの希望を伺いつつ、条件のすり合わせを行います。

編集者さんは、決められた刊行スケジュールに合わせて、印刷会社さんの手配、デザイナー/監修者や外部校正のスケジュール、PR広告を出すまでの段取り、書店営業を担当する部署との連携など、数えきれない業務を抱えており、とにかく多忙です。できるだけ編集者さんが返信しやすいよう、要点をまとめて簡潔に。そのうえで、一方通行に要望を伝えるだけでなく、先方の事情を汲みつつ温かみを感じさせるような連絡を心がけています。

交渉がうまくまとまることばかりではなく、納期がかなりタイトになってしまうことも……。そのような案件では、翻訳者の皆さまにも多大なお力添えをいただき、本当にいつも感謝しかありません。

翻訳者さんを手配する際は、実績やご職歴のほかに、「自己PR欄」や希望ジャンルの「フリー記入欄」に記入されている内容を参考にさせていただいています。ニッチな趣味や、どういったことが好きかなど、ぜひご記入いただけると嬉しいです!

■オーディションやJob Shopの準備

オーディションやJob Shopを開催できるよう交渉するのも営業の仕事です。トランネットでお請けする案件の中には、オーディションやJob Shopには公開されないものが多くあります。リピートの翻訳者さんを希望されていたり納期が短い場合です。オーディションが難しい場合、トライアルができるように交渉します。実績が比較的少ない翻訳者さんにもトライアルに参加していただけるよう、編集者さんとの調整段階から、常にトランネットの会員様をPRしています。

■案件への対応

案件進行中に予期せぬトラブルが発生した時には、たとえば編集者、翻訳者、営業担当、担当コーディネーターの立ち位置のどれか一点に立たないように気をつけています。とても難しく、まだまだ修行中です。他の営業担当やコーディネーターに相談に乗ってもらうことも。編集者さんの声、翻訳者さんの声、社内の声…そのすべてが聞こえる立場にいる営業だからこそ全員の視点に立ってみて考え、全員で行先(ゴール)を目指せるように、と思って取り組みます。

その他の業務として、業務の合間に、X(エックス)で、トランネットで請け負ったの翻訳書の紹介をしたり、Newsweekウェブ日本版の「海外ノンフィクションの世界」というコーナーの企画のご提案や、新しい翻訳企画の概要をウェブサイトに掲載したり……などもしています。

日々、複数の案件を目まぐるしく切り替えながら、ご紹介したような業務を行っています。とある日の斎藤はこんな1日を過ごしました。

【午前8時】 子どもたちを小学校と保育園に送り出し、業務開始!(朝にめっぽう弱い斎藤家。毎朝バタバタです。)

午前中の業務

  • 原稿を待っていた案件のPDFがようやく到着。分量と内容確認。

  • オーディションやJob Shopにつなげたい案件があり、編集者さんと調整

  • リーディングレジュメの確認と提出

【昼休憩(正午~13時)】 洗濯物を干し、昼食をとり、向こう一週間の家族のスケジュールを確認しつつ、朝ドラの再放送を視聴。

【13時~15時】
 午後の業務

  • 届いた原稿の専門性が思ったより高いので進め方を再検討。

  • 進行中の案件が無事に進んでいるかコーディネーターに確認。

  • 編集者さんとの調整業務

  • 概要作成を手配

いったん15:00過ぎに業務を離れ、ここからは家事育児と、勉強中の映像翻訳に取り組む時間。子どもの習い事の送迎、保育園に次男のお迎えに、通院が入ることも。夕食前に仕事に戻る日もあります。分刻みのスケジュールに目が回りそうですが、アイドルのマネージャになった気分(!?)で乗り切っています。19:30ごろには夕食を取り、その後は食器を洗ったり、洗濯物を畳んだり、長男の翌日の持ち物確認、音読と宿題チェックなど…。

【休日】
もともと身体を動かすことが好きで、休日はサーフィンに行ったり、公園でボール遊び、縄跳びをしたりします。遠出して山歩きに出かけるのも楽しみです。

昨年の夏は、営業の近谷が経営する「新駒書店」を訪ね、長野に行きました。

千曲川
新駒書店

こちらは房総名物、鋸山の「地獄のぞき」。

地獄のぞき

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以上、営業の業務のご紹介でした。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。あらためて、自分の仕事がいかに社内のメンバーに、そして会員の皆様に支えられているかを実感しました。この場でお礼を申し上げます。いつもありがとうございます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

営業 斎藤 史

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