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創作の空

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創作した詩や童話、短編話などを載せています。 描いた絵からインスピレーションを得て創作したものやある日ふと浮かんだ曲や記憶からつくったものまでさまざまです。 創作詩『ぽんぽんぽん…
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2021年1月の記事一覧

【創作詩】春よ、来い

【創作詩】春よ、来い

おーい おーい
春は まだか

おーい おーい
まだ 来ぬか

おーい おーい
春よ きこえているか

おーい おーい
まだ ねているのかな

おーい おーい
まってるからな

おーい 春よ
まってるからな

春よ
春よ
早く来い。

(おしまい)

【創作詩】 ぼくのたいよう

【創作詩】 ぼくのたいよう

あさが きます
まもなくです

あさひが のぼります
もうすぐです

いまかいまかと
あかるくなるそらを

ぼくは いま、ながめています
じーっと ながめています

ひかりを
ひかりが あらわれるのを
いまかいまかと
まっているのです

たいようよ
てらしておくれ

ぼくのこころに
あたたかい 光を
てらしておくれ

(おしまい)

【創作詩】ふわふわ

【創作詩】ふわふわ

ふわふわ
ふわわん

ふわ
ふわわん

くもに のる
かぜに のる
なみに のる

ふわふわ
ふわわん

ふわ
ふわわん

ちからを ぬいて

ふわ
ふわわん

きょうも
ふわ ふわ
ふわ ふわわん

(おしまい)

【小説】てんのこえ

【小説】てんのこえ

《 酒粕5キロ1,000円で販売します 》

 木蓮の花の香りに誘われて気の向くままに散歩していると、この看板が目に留まった。お店の人と話をしてみると、急遽予定していた酒蔵イベントが中止になったため、会場で販売するはずの酒粕を破格の値段で売っているとのこと。

 兵庫で明治時代から続く老舗の蔵元が造るお酒は、地下100mから汲み上げたお水で手間隙かけてつくられたというからとても興味を持った。そのお

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【創作詩】間(あわい)

【創作詩】間(あわい)

人と 人
女と 男
男と 男
女と 女

いきかう 息
いきかう 思い
いきかう 言葉

ながれる 時間
ながれる 空間
ながれる 素粒子

ただよって
浮遊して
くっついて
はなれて

なにかが うまれて
どこかに きえて
なにかと まざって
いつのまにか きえた

ふーーーっ

また、どこかで、うまれる

(おしまい)