モリ トワ

読むのが好きで、書くのが好きです。絵も描いています。

モリ トワ

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マガジン

  • カラーとモノクロ~芸術家との対話

    今まで出会った芸術家の方々と、アートについて語ったこと、学んだこと、自分の思いを書きました。

  • 詩文

    生きて思うこと。

  • 読み物

    好きで書いている短編など。子供のころお金がなかったので、鉛筆と紙さえあればできる趣味を作ろうと書き始めました。それからなんと40年です。そのわりに巧くならない・・・・・・。

最近の記事

  • 固定された記事

BODY AND SPIRIT.

  河野智子 Web展覧会 2022 第1展示「BODY」 コロナは他人を怖がらせ、互いを隔絶させた 楽しかったことは思い出となり、遠ざかった 感染を恐れる暮らしに、心も体も弱くなった でも、私たちは乗り越えた ここから細胞を活性化しよう 自ら生まれ変わろう 元気がでたら、再出発 第2展示「さまようSPIRIT」 心は常に揺れ動く 迷うことばかり 迷うのは悪いことじゃない でも 本当はやりたいことがあるよね? 外へ出ていこう 自然には私たちを癒や

    • カラーとモノクロ 24

      LINEについて話したこと 先日、同年代の作家たちと話をする機会があり、話題に出たのがLINEの使い方のこと。 最近は大人も大半の人がスマートフォンを持っていて、ひとと会っている時でさえ通知が鳴ったら画面を見ずにいられない。仕事中だったら控えるのだろうとは思うけれど気楽な関係だから、話の最中でも情報に気持ちを持っていかれる。 LINEの画面を開かなくても画面上の通知を見るだけで内容を知ることができるから、アプリを開かないで済ませるひとがいて、それだと既読がつかないのだそ

      • 春近し

        このところ毎朝、早い時間から外が賑やか。四方から雪割りの音が響いてくる。この冬に降り積もって押し固められた雪塊を、割って削って道路に撒いて、早く融かそうというのである。近所でこれが始まると、気持ちの上ではもう春を感じる。別に競争しているわけではないのに、どこの家も誰かひとりはこの作業に従事して、特に男性ほど家の周りの雪を融かすのに夢中になる。隠れている氷塊に負けてスコップが壊れる時期でもある。 本州では桜の開花の予想が始まっている。北海道の北には、桜はまだまだ先の話だ。せ

        • ジャムメーカーに感謝した日

          北海道ではなかなか手に入らない文旦を、たくさんいただいた。皮をジャムにしたり、わたの部分をピールにできると聞いた。珍しい果実、大切に食べなくては。 表皮を剝くのは思ったよりも難しい。固くつるつるしているそれを細かく刻む。だんだん腕が疲れてきて投げ出したくなる。 ずっと煮てもやわらかくならないので、果肉も足す。 鍋をかき混ぜ続けやっと出来上がったが、想像と少し違った。やはり売っているものの方がおいしい。まあ手作りなのだし。苦労のご褒美は指先に残る、さわやかな香り。 翌日、夫

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        BODY AND SPIRIT.

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        • カラーとモノクロ~芸術家との対話
          23本
        • 詩文
          3本
        • 読み物
          3本

        記事

          前へ

          やる気が出ないのを人のせいにしない 病気のせいにしない 天気のせいにしない それだけで前へ進めるかもしれない 断られたことも 反対されたことも 傷つけられたことも それは現在(いま)のあなたの敵ではない どうして怖れるの? 受け入れられないと 拒絶されるなどと 忌み嫌われようと 自分らしくあることを止められはしない それが生きるということだ 自分であるということだ 受け入れない相手に好かれようと 自分を見失うのはもうよい 前だけ向いていけ

          Kawano Tomoko Collection

          Kawano Tomoko collection (google.com)

          Kawano Tomoko Collection

          カラーとモノクロ 23

          昨年の春に交通事故に遭ってから体調を崩して、今年は病気続きでした。noteの記載もしませんでした。展覧会にも出かけられなかったので、なかなか芸術家とも会えませんでした。 軽い家事と安静、やりたいことはたくさんあるけれど出来もせず、長い時間が過ぎました。白血球が減っていたので感染症にかかるのを恐れ、ほとんど家で過ごしていました。 知人たちが日々を謳歌して制作に勤しみ、展覧会を開いたり、旅行や食事会に出かけているのをSNSで見る日々は、ひとりだけ外国に引っ越したような気がして寂

          カラーとモノクロ 23

          田丸忠美術館https://sites.google.com/view/tamarutadashi/

          田丸忠美術館https://sites.google.com/view/tamarutadashi/

          いきる

          いつかその心の底にでも、わたしが ひそかに ほんのひとかけらでも 残っていられたらと、思うことがあったけれど 長く生き続けてそんなこと、だれもが ほんとうに ねがうほどのことでも ないのだと思うほど、わたしもおとなになったわ 人生に価値はあるの? ないの? こたえを探しながら 生きているわたしたち 探しているうちが人生なの 選んでいることが幸せなの 探すことも選ぶことも できなくなるときが来る そのまえに そのまえに立って、わたしを叫ぼう

          カラーとモノクロ 22

          版画の師匠が亡くなってから、元気が出なくなっていた私です。師匠の願いであったホームページを作りながら、その作品に触れ、そのときはわからなかったけどこういうことだったんだ、と新たに気づくこともたくさんあり、未だに会話を続けているようでもあり。師匠から元気をいただきました。 作品の構想や画面構成だけでなく普段のものの見方とか、人への敬意の持ち方、自然と人為、個と全、他者からの印象など、いろいろなことを教えてくれました。自分らしくやることが一番だとも。 「ホームページを作るので

          カラーとモノクロ 22

           能(あた)わない象形

          街を見下ろす山の、中腹。閉じられた遊園地が在る。長い間うち捨てられ、木の葉が厚く降り積もった。フェンスは錆ばかり。電柱は蔦にのみ込まれた。大風が吹くと遊具が軋み、再び動き出すかのようだ。夜半、若者たちが面白がって肝試しに訪れた時期もあったが、倒れた草が絡まり合い足下が危なくなってから、寄りつく者はいなかった。 年月の重さが等しく積もるものの、回転木馬だけはかろうじてかつての姿をとどめていた。大きな屋根があるからだろう。全盛期の遊園地で回転木馬は花形だった。子供たちがひっきりな

           能(あた)わない象形

          カラーとモノクロ 21

          2023年が始まったと思ったら、もう1月が終わります。皆様はいかがお過ごしでしたか。雪の多い1月でしたね。ご苦労が多かったのではないでしょうか。 さて、12月に版画の師匠が亡くなられ、すっかり落ち込んでいた私です。師匠は 92歳でしたが、前向きに制作を続けていました。 私のほうが怪我などをして弱っていると 「僕は老いと闘っている 。あなたは 病気と闘っている。条件は同じじゃないか。一緒に頑張ろう」 と言ってくれました。 落ち込んでいるのは 師匠が亡くなったためだけではな

          カラーとモノクロ 21

          カラーとモノクロ 20

          12月19日に、私の版画の師匠だった田丸忠(たまる ただし)さんが逝去されました。92歳でした。 家族ではないので、葬儀場で短いお別れをいたしました。 亡くなる10日前に電話で話したのが最後になりました。そのとき、先生は「もう一度最後に作品展をしたいんだ」 と作家らしい意気込みを見せ、私は「なんでもお手伝いしますから、ゆっくり一枚ずつ作り貯めて行きましょう」 と返しました。 今年すでに、作品を作ることが体力的に辛くなり、思うように作品を作ることができなくなっていました。で

          カラーとモノクロ 20

          カラーとモノクロ 19

          先日訪れた抽象画家の個展にて、いつも作品を拝見するだけでお会いすることができなかったご本人と、ようやくお話しすることができた。 海外へも勉強に行き、国内では個展を始め画廊、仲間との展覧会、出版物の挿絵や装丁など、とてもご活躍されていて、作品はたくさんのひとに愛されている。 フランクで腰の低い方であった。学校で教諭をされてきて、たくさんのひとと話をしてきたのだろう。 そんな方が、最近また具象絵画(写実的な絵)を描きたいと思うようになったという。その作品が会場に飾ってあった

          カラーとモノクロ 19

          カラーとモノクロ 18

          ソープカービングを目の前で見ると、繊細な透かし彫りやデザインの豊かさに驚く。使用される石けんの色も香りも様々で、見る人の心を和ませる。 石けんの堅さは欠けや剥離を誘わないのだろうか。 石けんのなめらかさがナイフの刃を滑らせそうだ。 そんな心配をよそに、作家はあの小さな固形物からアートを生み出してゆく。 カービングの発祥は13世紀のタイに始まる。スコータイ王朝時代の儀式に、果物に装飾として彫刻を施したのが始まりという。現在も、タイの伝統工芸として知られている。 専用ナイフで

          カラーとモノクロ 18

          カラーとモノクロ 17

          教室を持つことについての思索新型コロナが流行する少し前から、教室を持って指導しませんかというありがたいお誘いをいだだくようになりました。 まず単発の講座からトライしようと思ったときに、初めての緊急事態宣言が出て、延期を余儀なくされました。 宣言解除後に、延期になっていた講座を行いました。 少人数で離れて座り、感染対策はばっちりです。 ですが、生徒さんたちは感染が怖くて及び腰になり、初めての先生、顔も知らない生徒同士が集まることに、緊張しているように感じました。 習い事は楽

          カラーとモノクロ 17