永遠

よく、脳死でものを書きます。 好きで眠いんじゃないわ。

永遠

よく、脳死でものを書きます。 好きで眠いんじゃないわ。

最近の記事

夏が終わるんだね

またひとつ、何かを落とした気がする。 歩くほどに、服が揺れるごとに、ポケットの中で貰ったビスケットを握りしめるから、割れて、粉になってビニールに張り付いている。 今夜の空はどこまでも真っ暗闇だ。星はもう埋もれた。 道草は夜でも意気揚々と青臭っている。僕はそれを踏んで歩く。 夏祭りは終わった。この辺りで行われる夏祭りのなかでは一番小さいけれど、一番明るくて暖かい祭りだった。瑞希はつまらなさそうに下を向いて、デニムパンツの裾を擦り合わせながらゆらゆらと歩いていた。 「終わっち

    • 小説なんて書いたことないから、詩を書くみたいに書いたけど、どうでしょうか。よければ何でも言葉が欲しい。

      • レイ へ    #1

        親愛なるレイ へ  やぁ、レイ。何とはなしに誰かに手紙を送ろうと思ったんだけど、君ならこういうことが好きだろうと思って、君に宛てて手紙を書くことにしたんだ。驚いた?  誰かに手紙を書きたかったのはね、作品が出来上がらないからなんだ。僕は人生においてたった一つの作品しか作れない気がしてくるよ。編んでも編んでも同じ模様で、そのまま折り返し、また編み始めるんだ。終わりがないよ。報われない。  ただずっと寂しいを書きたいんだ。だけどこれの終わりを僕は知らない。想像するにも、都合のい

        • 誰かを救えるくらい立派になりたかった。

          今日も眠れないから、君の歌を聞かせてよ これ以上悲しくなりたくないの 気の持ちようなんてわかってるよ、じゃあ大袈裟って言うなら、僕は噓つきなんですか、偽物なんですか、この涙も演技ですか、どうしてあなたに分かるんでしょうか どうしたらわかるのですか、普通が分かる方法を教えてください。 誰かを救えるくらい立派になりたかった。 なのにこんなにも精一杯だよ 割に合わない自分への期待が捨てきれないっていうのに、絶望しているの 君は、わかる? もうすこし遊んでいたいの、ど

        夏が終わるんだね

        • 小説なんて書いたことないから、詩を書くみたいに書いたけど、どうでしょうか。よければ何でも言葉が欲しい。

        • レイ へ    #1

        • 誰かを救えるくらい立派になりたかった。

          お腹が空いたなぁ 何でもいいから食べたいかも 満腹というよりかは腹八分目程度に済ませて、お上品に満足したいの (お前さぁ、) 腹が減ってしようがない 何でもいいから食いたい 黒く渦巻くこの感情は一ミリだって持っていたくない この空腹を察した瞬間に腹に物を落としたい いやだいやだいやだ ひもじい思いなんてしたくない こんな淋しい生活は嫌だ もっともっとくれよ その手にある愛をよこせ なんだって食い散らかしてやる お前ごと食ってやる どうなったっていい 知っ

          これから僕は死んでいくんだ。

          僕はこれから死にに行く。 リクルートスーツに着替え、自分をしたためた紙を入れた人皮のカバン すてる。すてる。すてる。 青さも、馬鹿も、小説も、絵も、音楽も 純真無垢は武器となり。広き心は縒られ。美しいものは趣味へと下る お愛想笑いと知りながら、なお笑い、渇望は自らへと突き立てられている 分かっているんだ。これからどんどん苦しくなっていくこと ずうっと、見るんだ 心臓に突き立てる夢を 僕はこれから死にに行く。 手遅れであるから 手遅れではないと知っていなが

          これから僕は死んでいくんだ。

          ただのエチュード

          どこかにいきたいとおもうのに、どこにも行けないような気もしている。 いつまでたってもミュージックビデオみたいな生活をしたいと思っている。 誰かの作品になりたい。 私を絵画に閉じ込めてほしい。 誰かの音楽の中で息をしたい。 「自分」は誰かによってつくられたものだと真に思えたならば、誰かに優しくなれるのか。 どうしてあなたはこんなに強かでいられるのか、私にはどうしてもわからない。 複雑に絡み合っていて、それでいて組紐のように一本一つで、 たった一人の月を今愛するよ

          ただのエチュード

          香らない

          金木犀薫る10月某日 その花を写した画像を携帯電話で流し見る 僕は知らない どこにも行けない きれいな夕日も昨日の夢 今日はどうだった。に うんざりすることしか思えない自分 幸せは隠すことしかできないのだから 小さな幸せに泣けて 楽しい事に絶望させられる この世の誰も幸せなんて掴めない ならいっそ、このドクダミに全部あげてしまおうか 楽しいなぁ。

          香らない

          ずっと、幼いから、

          湯船に埋もれている。仰向けになって、顔だけを水面に浮かべて空を見ている。普通にしている時より息がしづらいのは何故だろうか、まぁ、潜ってすぐに苦しくなるのは今は違うから、この体勢が一番いいの。 濡れた髪をタオルでぐしゃぐしゃに混ぜ込んで、風呂場から帰ってくると、頭の中でパピコが「早く僕らを引き裂いてくれ!」と笑顔で踊っている。なんとも不気味で馬鹿馬鹿しくて、何となく冷蔵庫には近寄んないでやった。喉が渇いたから掴んだぬるいアクエリ。記憶をさかのぼるとポカリは貰い物としてしか登場

          ずっと、幼いから、

          なさけなくて、

          からっぽな自分。  そのことに気づいたのは大学生になってからだった。興味の湧いた世界を遠くから見ているだけなのが辛くて、何か始めたいと思ったのに、もう自分と他人を比べて軽く絶望していた。そこから「意地でもやってやる!」みたいな気持ちも湧いてこなくて。自分がいかに軽くてふわふわ揺られながら生きてるのかその時初めて気づいた。  歯ァ食いしばって生きてる人間を死ぬほどかっこいいと思うのにいざ自分はどうだとなるといつもそう。諦めている。なぜか当たり前のようにすぐ諦める癖がいつの間

          なさけなくて、

          飽きるほど夏を

          ここ最近、暑い日々がつづく。暑いくらいなら寒い方がまだいいのになんて思いながら部屋にこもっている。 もうすぐ夏が来るんだと思う。今現在夏の匂いがしている訳ではないけれど、雨が時々降るから、あぁ、もう夏が迫ってくるんだって少し残念に思っている。 誰、とはあえて書かないけれど、あの人はどんな季節でもお構いなしに夏を書く。彼は遠いところにいる人で、あんまり世の中に興味がない。彼はミュージシャンだけれど、作品を聴けば映画監督って感じかもしれない。いや、小説家でもある。うまく説明で

          飽きるほど夏を

          はじめまして。はじめました。

          とりあえず、はじめまして。 文章を書くことは好きなのですが、好きだからこそ誰かに向けて書くことが怖かったのでこういったことはしてきませんでした。でも、言葉とか文章って誰かに向けられて始めて成立するものなのではないかと思い、はじめてみました。 私自身、正しい文章や言葉遣いができていないことや、もっといい表現があるよななんて思いながら生活しているので、その辺はすみません。あと、ゆるい文章ばかり書きます。すんません。 ここで、何か新しい発見があったらなと思っています。ほんとは

          はじめまして。はじめました。