香らない


金木犀薫る10月某日

その花を写した画像を携帯電話で流し見る

僕は知らない

どこにも行けない

きれいな夕日も昨日の夢

今日はどうだった。に

うんざりすることしか思えない自分

幸せは隠すことしかできないのだから

小さな幸せに泣けて

楽しい事に絶望させられる

この世の誰も幸せなんて掴めない

ならいっそ、このドクダミに全部あげてしまおうか

楽しいなぁ。


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