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Tomohiro Iida
2020年8月22日 14:18
昨夜、仕事帰り、鴨川でポテチ(のりしお)とレモンチューハイ 。メガネを外した眼に映る遠くの光が、花火のように見えたことに驚いた。 こんなことは初めてだった。ひとつの光は、規則正しい点描によって、ひとつの円になって、その姿がきれいな花火になった。 打ち上げ花火の、花開いた姿。木々の間を走る車のライトは黄色と赤の花火に見えた。車が木と重っては消え、また顔を出すと、
2019年11月16日 15:11
今(2018年9月)また、鴨川に来ている。キーケースを会社に置いてきてしまって、さらに彼女にカギを置いていってもらうのを忘れた。だから、家に入れない。それで今、仕事終わりの彼女によるお迎えを待っている。 昼間はエメラルドグリーンだったり、透明色であったりする川の水も、夜にはおしなべて黒色になる。夜の闇色を反映している、あるいは闇色が溶け込んでいる。一様に。昼間はそうはいかないのに
2019年11月15日 00:59
秋の少し冷たい風の吹く夜。鴨川に出かける。 月が出ていて、その姿が水面に映る。宇宙にあるはずの月の、虚像がある。鴨がやってきて、月の上に乗る。いま、地球の月にいるのはウサギじゃなくて鴨だ。一生懸命な鴨のばた足が月の虚像を壊す。月は寛大だから、何も言わない。 この水面の月と、写真が同じに感じられた。実体は遠く触れられない場所にいながら、その存在の断片は目の前にある。掴めそ