泉御櫛怪奇譚 第二十四話
第二十四話『焦がし猫たちの夜 ~参夜目~』
原案:解通易堂
著:紫煙
――その昔、煤払いの日に捨てられた古い道具達が、無慈悲な人間への恨みを募らせ、妖怪『付喪神』として、復讐を開始する。(『付喪神絵巻』より参照)
名前 の起源は『九十九神』百年の時を経た櫛や簪。捨てられても尚、形を成す道具たちに意思が宿り実態を得た彼等には、人間よりも遥かに様々な思想や感情、覚悟が数多に存在することでしょう。そして、同じ様に『変わりたい』と思う感動も、細やかなきっかけで生まれるのかも知れませ