応援団は燃えて萌えて全力で(6)
何よりも、今年は受け持ちの我が子でもあるHくんが、
オーディションの時にみんなに宣言した意気込みを僕は忘れていない。
だからこそ。Hくんの挑戦を、Hくんがやり遂げたと思う結果で掴ませたい。
そんな思いで、厳しく声をかけた。けれど、Hくんは隅っこで動かない。
「Sさん、先に昼練はじめておいて。先生はHくんを連れていくから。」
Hくんは変わらず、「いやーだー。」と座り込んでいる。
担ぐこともできるが、3階からの移動で落っことしてしまうとケガになりかねない。
「じゃあ